(NHK日曜討論 9月6日)
■ 米軍のニーズ
国際法では武力行使である、そして武力行使でない、このふたつにひとつしかないんですよ。武力行使と一体化しない後方支援なんて存在しない、もともとこれが詭弁なんですよね。武力行使に対する後方支援はすべて相手側の攻撃目標になります。
とにかく今回は憲法解釈を変えて、現に戦闘行為が行われていない所では、どこでも後方支援できる、従来はできなかった武器、弾薬の提供、輸送も今回出来るように憲法解釈を変えましたから。
憲法解釈を変えた理由、そして戦争法案の必要性、立法事実を「米軍のニーズだ」と答弁しちゃうんですよ、ビックリでしょ。
アメリカっていうのは建国されて239年経つらしいんですけども、この歴史の中の93%戦争を続けてきたきた国なんですよ。戦争で経済をまわしていると言っても過言ではない国、そのニーズを満たすために、自衛隊員を危険にさらすような、この狂気の戦争法案は廃案以外有り得ません。
(NHK日曜討論 9月6日)
■もう一度、やり直しですよ
それぞれの修正案、対案っていうものに対しては見所があります。必要なものもあると思います。でも現在それに乗れるかどうかっていうのは非常に難しい問題です。
どうしてかと言うと、本法案の危険性だったりとか、違憲性というものを少し薄める形になる。話をちょっと逸らせるような形になってしまう危険性があるっていう事ですよね。
その部分に対して、現在は「この本法案に対してどうするのか」っていう事を明確にしていく、これをやはりもう一度出し直す、もしも必要だと思うんだったら、もう一度やり直しですよ。このまま継続してやる、なんて有り得ない話なんですよね。もう一度、しっかりと穴を埋めてから出してこい、と言う話だと思います、今国会での採決っていうのは絶対に有り得ない問題と思います。
(NHK日曜討論 9月6日)
<おわり>
「NHK日曜討論 山本太郎発言全文①」