国会サボって ミヤネ屋へ | 追憶の骨 (bones)

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(日本テレビ「ミヤネ屋」 9月4日)


9月4日、安倍晋三は急遽、日本テレビ「ミヤネ屋」に出演した。

「安倍さんも理解を得ようと、いろいろ大変だよね~。」

いや、違う。これは未曾有の大問題になるかもしれない。

同じ時刻、参議院では安保法案の審議中だったからだ。


(参議院 安保特別委員会 9月4日)

■ NHK国会中継

「国会をもっとテレビ中継しろ~!」

今、NHKにはこの苦情が殺到している。これだけ国民の関心のある安保法案審議なのに、国会中継が少ないからだ。

「どうしてなの…??」

NHKには「首相が出席した審議は中継する」という内部ルールがあるそうだ。なので安倍晋三が欠席した審議は基本的に中継されない。


「総理はもっと出席しろ!」 山本太郎議員の質問(一部) 8月21日

「総理の出席率、33%程度ですよ!」


これを明らかにしたのは山本太郎議員。安倍晋三が審議を休んでゴルフをしていた時の事だ。「国民にていねいに説明していく」と再三再四言っておきながら、実は審議にはまり出席していない。

参議院での大臣答弁はボロボロ、審議はすぐに中断する。

安倍晋三は国会をテレビ中継させたくないのだ。


■ ミヤネ屋

テレビ出演ですっかり気を良くした安倍晋三は、相変わらずの自説をペラペラと喋りまくっていた。これはとんでもない話だ。

(日本テレビ「ミヤネ屋」 9月4日)

安倍晋三は番組の中で「文民統制(国会による自衛隊のコントロール)がしっかり機能する形で法律を作った。」と発言している。

ところが実際には、内部告発文書が発覚して、自衛隊の独走が疑われている。中谷元は答弁不能、審議が度々ストップしている。

これは、どうみても「実態隠し」ではないか。


本来、安倍晋三は国会の檀上で、きちんと説明しなくてはいけない。

ところが野党の追及を逃れるために国会はバックレ、国会中継はキャンセルされて、安保法案の問題点は国民には伝わらない。さらには民放で自説を垂れ流し、国民をダマそうとしているのだ。

こんな最悪な話、あっていいのか!!


■ これは憲法違反

(民主党 安保特別委メンバーによる記者会見 9月4日)

民主党は早速記者会見を開いた。安倍晋三に対して、委員会への出席を繰り返し要求してきたと福山議員は述べている。これが事実なら、事態は重大だ。

日本国憲法 第63条
内閣総理大臣その他の国務大臣は、両議院の一に議席を有すると有しないとにかかはらず、何時でも議案について発言するため議院に出席することができる。又、答弁又は説明のため出席を求められたときは、出席しなければならない。

安倍晋三の行為は憲法違反ではないのか?

これは単なる道義的な問題では済まされない。



■ またも問題を報じない大手マスコミ

ところが…、この問題をテレビで報道したのはNHKだけだった。

(NHKニュース 9月4日)

今回は日本テレビのやった事。なので、民放他社は気を使ってか、この件を報道しようとしない。大手新聞社も焦点をずらした記事しか書いていない。酷い話だと思わないか?

総理大臣の憲法違反。

これが業界の都合だけで、うやむやにされてしまうのか?


<おわり>