昨年秋、初単独行をしたからという訳ではないが、かねてから読みたかった日本における山岳小説のパイオニア、新田次郎の代表作、長編『孤高の人(加藤文太郎の単独行を基にした作品)』とデビュー作『強力伝・孤島(表題作他短篇集)』
- 孤高の人 (上巻) (新潮文庫)/新田 次郎
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山岳漫画家(山関係だけではないが)の第一人者、谷口ジローの
『谷口ジロー傑作集・凍土の旅(表題作他短篇集)』『K(ケー)/遠藤史郎・作』
そして登山家でもある夢枕漠の長編を忠実に克明に描いた『神々の山嶺』
以上5つの作品を読み耽る。
どれも素晴らしい熱いドラマチックな作品ばかりだった。
新田次郎の『孤高の人』は僕も登ったことのある山も出てきたりして身近に感じたりもした。加藤文太郎本人による『単独行』や谷甲州の『単独行者(アラインゲンガー)/新・加藤文太郎伝』も是非読みたいところだ。
実在した日本人登山家の壮絶な人生を描いた『神々の山嶺』も強烈だった。
谷口ジロー本人も登山家なのだろう、単に夢枕漠の原作に忠実なだけでなく、登山用具や言葉づかい、山々の描写など細部に渡ってリアル。
例えば僕も行った木曽駒ヶ岳のホテル千畳敷の食堂のちょっとしたシーンまでテーブルの配置から細かく再現している。
いずれの本も、内容については一切記すつもりはないが、山に関係なく誰しもが心揺さぶられる作品ばかりなのでとてもお薦めです。
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因みに現在は登山家・服部文祥の『百年前の山を旅する』を暇を見つけて読んでいる。
これがまたえらく面白い。タイトル通り、百年前の装備と格好で百年前のルートをなんとか歩いていくというもの。サバイバル登山で有名な著者の山への愛情と偏執的とも言える拘りがいっぱい詰まった"山哲学"な一冊。
- 百年前の山を旅する/服部文祥
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他に、イラストレーターで登山家の鈴木みきの実用的イラストエッセイが
女性向けとは言えとても面白いし為になる。
相方と僕は彼女の大ファンである。
- ひとり登山へようこそ!-女子のための登山入門/鈴木 みき
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大ファンと言えばもう一人。
山歩き、トレッキングの達人で登山用具にも詳しい、ライター高橋庄太郎による『トレッキング実践学』も最高だ。
- トレッキング実践学 (OUTDOOR PERFECT MANUAL)/高橋 庄太郎
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フォーキーなアコースティックミュージックは10代の頃から大好きで、ギタリスト中心に結構手元にある。
バイクに乗っていた頃はそれらを聴きながら山合いや海沿いに良く出掛けたりしたが、今は登山の行き帰り(相方と車で行った時)や、部屋で山を感じたい時に大活躍だ。
ダン・フォーゲルバーグ
ライ・クーダー
やイーグルス。
A.O.R.がまた良い。山旅の帰りの車中、真夜中なら尚最高だ。相方も大のお気に入り。
ボビー・コールドウェル
ピーター・アレン
そして相方大推薦のネッド・ドヒニー。これがまた実に良い。
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まあそういったメジャーどころから、
ハープでは
チャーリー・マッコイ
マーク・カンケル
シアリー・クロメン
リー・オスカー
ブレンダン・パワー
ギタリストでは
ノーマン・サビット
ジャック・ストーセム
ブルース・ガイッシュ
ブラジル音楽もこれまた山や自然に、似合う。
ギタリストなら
マルコ・ペレイラ
ハープなら
マルコと共演のガブリエル・グロッシ
巨匠マウリシオ・エインホーン
等々から寄せ集めた特製オリジナルオムニバスは常に車の中。
しかし山に入ったら何も聴かない。ウォークマンだのiPodだのといった音楽を聴く類いのものは一切持って行かない。
山に入ったら山の中で奏でられる静寂な音楽以外何も必要ないからだ。
山に行く道中、帰り道、自宅で山を感じたい時に聴くのが最高なのだ。
いつか、山をテーマにしたとってもフォーキーなアコースティック・アルバムを作りたい。
いや実は既に何曲かオリジナルがある。
一度もライヴで演った事はないが。
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今年に入って、腕やら手首やらを鍛えるスポーツ器具を購入。時折やっている。しかし本当は毎日続けないといけない。
マラソンや神社でのトレーニングも月2回がせいぜいとなってしまっている。ストレッチも週に2、3度くらい。
いかん。いかんぞこれは。
先月人間ドックを受けた。検査の結果を見て、先ずは摂生を始めた。
しかし何よりもタバコを止めないといけませんな。
当たり前だが健康でいたいものである。山登りもハーモニカも身体が資本、健康であってのことだ。
トレーニングと摂生を、何としても続けてやろうではないか。