つづきですよ。
倒木で、険しい箇所もございます。
根こそぎ倒れています。
ハアー、なんか信州チックですねぇ。
小豆ころがしでくたびれた体にムチを打って
カメラを取り出します・・・
@11:04
ひえの水
ガイドブックには載ってない湧き水。「ひえの水」
氷ノ山はおいしい湧き水がたくさん出ているので有名なんですって。
どなたかがコップを置いてってくれてます。
ありがたや、ありがたや。ナンマンダブ、ナンマンダブ。
さっそくトライトライ!
ハアー、つめたくって、おいしー!!
自分で持って上がった水は、もう暑さでぬるくなってたもんですから
これはありがたいです。
ちょっと、鉱物の味がしました。
@11:13
弘法の水
こちらはガイドブックにも載っている「弘法の水」。
水量たっぷり。
@11:32
一口水
氷ノ山名物の一つ、湧き水が。殆ど湧いてない日もあるそうだが今日はジョボジョボ湧いて良い具合。ひえの水にはアルミのマグカップが置いてある。どなたか知らぬが有り難いです。良く冷えて体中に染み入る味わい。美味い。
弘法の水もジョボジョボ湧いていてこりゃ嬉しい。一口頂き顔や手や首を洗わせて頂きました。生き返ります。
一口水はチョロチョロでした。
ハードな急登地獄はまだ続きます。しかしこの景色。二つほど山を越した向こうには氷ノ山。連なる山々。下方には高原や山村。ふと足元を見ると可愛らしい高山植物がチラホラ。
@11:42
氷ノ山越(ひょうのせんごえ/標高1250m)
ここで暫し休憩。
二階建ての避難小屋があります。嬉し楽しくて早速お邪魔しました。心の中は大はしゃぎです。
案内板には氷ノ山後山那岐山国定公園(ひょうのせんうしろやまなぎさん)としるしてある。この辺りの峰々は国定公園らしい。
こんちわ!
こっちからも!
うれしそうです。
@11:52
一息ついて再出発。
尾根道に出る。此処まで強烈な急登地獄だったが、地形図を見ても暫らくは尾根道だし大丈夫かと思ったら平坦な道は即座に終了。
これまでの急登地獄など序奏に過ぎない非情極まるガレ場急登急坂責めが、この季節外れの灼熱地獄の中、これでもか、これでもか、まだ足りぬかこれでもか、さぁ歩けさぁ登れ、まだ足りぬかこれでもか、さぁ歩けさぁ登れ…一つ急坂を登り切るとまた更なる急坂と、次々と続きます。
否が応でも無心の境地へと誘われ、しかし同時に楽しくて楽しくて、さあもっと来い!足を止めてなるものか、さあ来い、歩いてやる登ってやる、さあ来い!楽しくてしょうがないぞ。その程度か、さあもっと来い!と、チラホラ素晴らしい景観と眺望に一瞬足を止めたりしながらエッチラオッチラと進みます。
初めての残雪。
下界は夏のような陽気なのに、何年かぶりにこんな積もった雪をみました。
ブナの原生林。
雪渓を歩きます。
前日、観光協会に電話で確認したとおり、アイゼンは必要ありませんでした。
ここからはずっと稜線歩きです。
@12:51
仙谷口の分岐左へ。
急坂急登ガレ場責めはまだまだ続く。最高です。
ビギナー登山者である僕と相方が数少ないながらもこれまで経験した、長い距離と急登の六甲山、岩場・ガレ場の倶留尊山、
クマの危険を感じた(猿だったが)上高地、深々と山深い生駒山奈良側、その行者道。
昨日までは一番本格的な山行であったハードな金剛山や藪々して荒れた膝痛地獄の箕面山…。氷ノ山ともなると全てを内包しております。歩きながら、快感に浸ります。
@12:56
こしき岩
尾根道左手にドーンと巨大な20数メートルはある岩が。父親と息子が登ってました。
氷ノ山山頂はもう目前です。振り返ると1200mほどの峰が二つ。時折は山の斜面をトラバースしながら尾根伝いに氷ノ山越まで道筋があるのが見えます。
どうやら急登急坂ガレ場責めのピークは終わったようです。
ふり返るとスキー場のゲレンデ。
ああ、もうこんなにきたんだ・・・
この稜線歩き、想像以上にたいへん。
上ったり、下ったり。岩がゴロゴロ。
もう、リビングデッドになっちゃいました。
やっとこさ、カメラを取り出してパチリ。
高山の雰囲気。
もう低い木しかありません。
疲れて無言でひたすら登ります。ウ氏は元気です。
しんどくて写真を撮る余裕がなかったため、あっという間に頂上。
@13:19
氷ノ山山頂(標高1510m)登頂
食事休憩。暫し山頂付近をぶらり。立派な二階建ての避難小屋があります。山頂だけに大きめな避難小屋。トンビが相方の頭上を旋回、食べ物目当てでしょうか。素晴らしい眺望。美しい空。なだらかな台地になった山頂はゾッコと言われています。
山頂に到着~!!
でも、実はおべんとう食べたあとに撮影。
着いたときにはもう疲れちゃって、写真どころじゃなかったんです。
つらい山行でした・・・
でも、1500mもある山は初めてだったので、うれしいことこの上なしです。
ヘナチョコの私でも、登れるもんですねぇ・・・
一等三角点。名前は埋まってて見えません。
避難小屋、裏からの風景。
これを見ちゃうと、もう里山よりアルプスに登りたくなっちゃいます。
でも、長野は遠い・・・休みもお金も必要です。
どうすりゃ行けるんでしょうね。
あの道を登ってきたのかと思うと、気が遠くなります。
まさに「ブン回しコース」。
みなさんに、追い抜かれ、追い抜かれして(追い抜くことはないのだ)
とうとうビリケツになった私。
体力も筋力もないので、いたしかたないのです。ハア・・・
次はいよいよ下山です。
つづく。