10月13日(木)19:00〜20:50
@渋谷ヒカリエカンファレンス
と連動して、
神話と心の成長モデルについて、シリーズでお届けしています。
前回は、私(安東秀海)の内的探求の旅をひとつご紹介しました。
>僕の人生を変えた出来事⇒★こちらの記事
こちらでも書いていますが、
「ヒーローズ・ジャーニー理論」の本質は、
繰り返す冒険の【円環】にあります。
平穏な日常から抜け出して冒険の旅に出た英雄は、
試練と葛藤を経て、帰還する。
そして自らの王国を作り、
また平穏な日常に戻る。
けれど、
やがてその王国にも新たな危機が訪れ、
英雄は再び、冒険の旅に出る。
という具合です。
スターウォーズシリーズや、
ロード・オブ・ザ・リング3部作でも描かれているように、
ひとつの冒険(出立~帰還)の完了はより大きな冒険の第一幕であり、
第一幕のハッピーエンドはさらなる危機の前夜でもあります。
けれど、
あきらめずに、旅を繰り返すことで英雄はより強く成長し、
より大きな成功を手に入れることにもなります。
もちろんこれも、
私たちの内的探求の旅、
ひいては、心の成長プロセスにもなぞらえることができると思っています。
問題と感じる出来事が、運命を変えるきっかけになり、
乗り越えがたい葛藤が、眠った才能を目覚めさせる。
生きている限り、探求の旅に終わりはなく、
旅を続けることによって私たちは成長する。
ということですね。
2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した、
山中伸弥教授は、高校生に向けた講演で、こんなお話をされています。
悪いときは必ずいいことがあります。
いいことがある一歩手前です。
かがむとジャンプできます。
いい時は用心しましょう。
何か悪いことがあるかもしれません。
先生に褒められているときは用心しましょう、
家に帰ったらお母さんに怒られるかもしれません。
そんな風に一喜一憂しないということがとっても大切だと思います。
僕たちも色んなことに失敗を恐れず挑戦してきました。
やらずに後悔するんだったら、やって後悔する方が良いと思います。
失敗するのは全然恥ずかしいことではありません。
(出展:第26回京都賞ウイーク ・高校生特別授業「京都賞 高校フォーラム 」での講演より)
困難に感じる出来事があっても、それに心乱され過ぎないこと。
そこで感じる感情をきっかけに、
挫けそうになる自分と向き合うこと。
それが、自分の人生を歩く第一歩。
内的探求の始まりにつながると思っています。
また、
人生の旅の円環の中で、
「これって同じ事の繰り返し?」と感じたり、
「良いことも悪いこともあるって、停滞じゃない?」
って感じるような時、
もしもそれが、旅の始まりで、躊躇し続けているようなら、
それはたしかに停滞なのかもしれません。
でも、そこでグッと勇気を持って、探求の旅に出かけるなら、
【円環】の輪は次のステージに進んでいく。
そんな風に感じています。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回は、「ヒーローズ・ジャーニー理論」を使ったカウンセリング事例を元に、
幸せな人生の歩き方について考えてみたいと思います。
>「神話に学ぶ、心の成長モデル」その③ 僕の人生を変えた出来事
10月13日(木)19:00〜20:50
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