愛 国 | ナベちゃんの徒然草

ナベちゃんの徒然草

還暦を過ぎ、新たな人生を模索中・・・。

今日は、20世紀を代表する日本の作曲家、


 黛 敏 郎


の命日にあたります。


1929年、横浜に生まれた黛氏は、旧制横浜一中から東京音楽学校(現・東京藝大)に進学。 在学中はジャズバンドのピアニストとして活躍し、1951年に研究科卒業。


フランスに1年間留学後、1953年に芥川也寸志・團伊玖磨両氏と共に、「3人の会」を結成します。


元来はクラシック音楽の作曲家であり、代表作 『涅槃交響曲』 では鐘の音をスペクトル解析してオーケストラで再現するという斬新な手法も取り入れるなど、新しい試みに積極的にチャレンジする音楽家でした。


その一方で日本初のカラーフィルムによる天然色映画 『カルメン故郷に帰る』 を始め、『天地創造』・『黒部の太陽』 などの映画音楽を多数手がけたことでも知られています。

        
            ウォームハート 葬儀屋ナベちゃんの徒然草-黛 敏郎


しかし残念ながら、黛氏の作品をTV・ラジオで放送する機会は殆どなく、皆さんが彼の創作したメロディーを聴くことはまずない・・・と思いきや、実は何度も耳にしているんですョ。


ウソだと思う方、まずはこちらをお聴きください。(


 < http://www.youtube.com/watch?v=4V3lZA66-VA >


ネッ、お馴染みでしょ?


『スポーツ行進曲』 と銘打たれていますが、一般には日テレ系スポーツ番組のオープニング・テーマ・・・私はコレを聴くと、巨人戦の中継かジャイアント馬場さんの入場がフラッシュバックしてしまいます。あせあせ アッポ~


また私個人としては、黛氏は作曲家というよりも音楽番組の司会者。


1964年8月から1997年4月まで 『題名のない音楽会』 を仕切っていらっしゃいましたからネ・・・いつも温厚で落ち着いた語り口は、学生時代クラシック音楽一辺倒だったで毎週欠かさず観ていただけに、鮮明に憶えています。


作曲家の他に、黛氏が持つもうひとつの顔は、政治活動。


嘗ては三島由紀夫氏とも交流があり、1958年には石原慎太郎・大江健三郎・谷川俊太郎ら各氏と共に「若い日本の会」を結成。


また保守系政治団体 「日本を守る国民会議」 議長をも務めるなど、芸術家には珍しく政治活動に身を投じました。


建国記念日には、黛氏が講演する姿が毎年のようにニュースで報道されていましたっけ。


今から15年前の今日・1997年4月10日に68歳で逝去された黛氏は、現在の政界の低迷・レベル沈下を果たしてどんな思いで天国から見つめているのでしょう。


「スポーツ行進曲」 のBGMに乗って日本を救ってくれる真のリーダーが登場するのは、一体いつiになることやら?うー



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