『銀の檻を溶かして』 に続く薬屋探偵妖綺談の第2弾です
『どんな薬でも症状に合わせてお出しします』
表向きは薬屋、裏では自分たちが目立たず人間とうまくやっていくため妖怪揉め事相談所にもなる深山木薬店。
ある日、殺人の依頼をしに来た少年を隠れ聞いていたリベザルが思わず飛び出してしまったため、依頼人の少年は店から逃げ出してしまった。
数日後、少年が依頼した相手が惨殺されたことで事情聴取に警察が深山木薬店を訪れる。
依頼殺人の実行疑惑を掛けられた秋の濡れ衣を晴らすため、座木とリベザルは真犯人探しを始める。
うーん、タイトルの意味はあまりよく分からないな~
私が読み取れてないだけなのか
前巻に対して、今回は少し猟奇的な事件。
あえて何に関する記述かぼかしている部分もあるので、ときおり入る描写が何について語っているのか分からず、最後に行くまで事件の真相が分からず、その分、早く先が知りたくなります。
ザギが原型に戻って、秋の割ってくれた棒アイスをカリカリと食べる場面がありますが、「牙に引っかけて口に運ぶ」とかかわいいんです
なんという妖怪か未だ不明ですが、どうやら耳の大きい小さいキツネみたいな感じらしいので、フェネックみたいなもんかな~と想像しながら読んでます
秋、ザギ、リベザルの3人の中では秋が一番妖怪らしい。
気まぐれで、ときには冷たいとも取れる反応を見せたり、のらりくらりと手の内を見せないなど、温かいのか冷淡なのかも掴みどころがないです
事件の描写以外にも秋の言動もときどきよく分からない。
事件解明のために行った先の家では、昔話をしてくれたおじいさんに向かって、小声で「嘘つき・・・」と言うけど、何に対しての“嘘つき”なのか前後を何度読んでも分からない
現場の捜査の時にも急にザギに原型に戻るよう指示した理由も不明
たまに過去の話らしきものも出てくるのでシリーズ通して読むと分かるかな~という期待もあって、つい先が読みたくなります。
読む本いっぱい溜まっているくせに、ついついシリーズ7冊目までは既に揃えてしまいました
本屋にはいっぱい通っている割には今までこのシリーズに気づかなかったな~
↓表紙は秋とリベザルですね
- 黄色い目をした猫の幸せ―薬屋探偵妖綺談 (講談社文庫)/高里 椎奈
著者:高里 椎菜
出版社:講談社(講談社文庫)
1999年(2005年文庫化)