昨夜の東京は冷たい雨、そろそろ冬の足音が聞こえてくるような寒い一日でした。

こんな夜には透明で凛とした女性ヴォーカルが心に沁みます。


今日紹介するのはエミルー・ハリスが1977年にリリースした3rdアルバム「Luxury Liner」です。
Blues Power


1stアルバム「Pieces Of The Sky」 、2ndアルバム「Elite Hotel」 と同様に大学3回生だった僕はこのジャケットに

すっかりイチコロでした(笑)


1973年にオーヴァー・ドラッグでグラム・パーソンズ が亡くなるまで彼のハーモニー・シンガーを務めていたエミルー・ハリスは、公私に渡ってのパートナーと言っても良い彼の遺志を継ぐかのようにアルバムでは毎回グラム・パーソンズのナンバーをカヴァーしています。


バックを担当するホット・バンドも中心メンバーのジェイムズ・バートン、グレン・D・ハーディン、ロドニー・クロウェル、ハンク・デヴィート、エモリー・ゴーディ、ジョン・ウェアなどに加え、今作から超絶ギタリストのアルバート・リーが加入した事でサウンド面で大きくパワー・アップしています。


そして新生ホット・バンドをバックにカントリー・ロック・ナンバーをエミルーの透明なクリスタル・ヴォイスが、瑞々しくピュアに歌い上げます。


M-1のアルバム・タイトル曲Luxury Linerはグラム・パーソンズがインターナショナル・サブマリン・バンド時代に

書いたアッパーなカントリー・ロック・ナンバー。


エミルーの凛とした力強いヴォーカルはもちろんですが、アルバート・リーのテレキャスターによるスーパー・

ギター・ソロはただただ圧巻としか言いようがないです。


Emmylou Harris - Luxury Liner



実はエミルー・ハリスの歌うスロー・バラードが大好きです。

なので個人的なアルバムのハイライトはM-9のShe


この曲はグラム・パーソンズの1stソロ・アルバム「GP」 に収録されていた神への想いを織り込んだラヴ・バラード。


どんな心境でエミルーがこの曲を歌ったのかを考えると切なくなってきます。


エミルー・ハリス、グラム・パーソンズそれぞれのSheを試聴出来るようにしましたのでもしお時間があれば・・・。

→試聴はこちらをクリック ヘッドフォン



Luxury Liner/Emmylou Harris


Produced By Brian Ahern


Emmylou Harris(Vocals, Acoustic Guitar)
Albert Lee(Acoustic Guitar, Electric Guitar, Mandolin, Backing Vocals)
James Burton(Electric Guitar)
Rodney Crowell(Acoustic Guitar, Electric Guitar, High-Strung Guitar, Backing Vocals)
Hank DeVito(Pedal Steel)
Glen D. Hardin(Piano, Electric Piano, String Arrangements)
Emory Gordy, Jr.(Bass)
John Ware(Drums)
Brian Ahern(Acoustic Guitar, Electric Guitar, Finger-Style Acoustic Guitar)
Mike Auldridge(Dobro)
Rick Cunha(Acoustic Guitar)
Mickey Raphael(Harmonica, Bass Harmonica)
Ricky Skaggs(Fiddle, Mandolin)
Nicolette Larson(Duet Vocals)
Dolly Parton,Dianne Brooks,Herb Pedersen,Fayssoux Starling(Backing Vocals)


1. Luxury Liner
2. Pancho and Lefty
3. Making Believe
4. You're Supposed to Be Feeling Good
5. I'll Be Your San Antone Rose
6. You Never Can Tell (C'est La Vie)
7. When I Stop Dreaming
8. Hello Stranger
9. She
10. Tulsa Queen
11. Me And Willie *
12. Night Flyer *
* Bonus Track