「Layla and Other Assorted Love Songs」Derek And The Dominos 無人島の10枚 No.1

「At Filmore East」The Allman Brothers Band 無人島の10枚 No.2

無人島の10枚、3枚目はこのアルバムです。


「Late For The Sky」Jackson Browne
Blues Power


Produced By Jackson Browne And Al Schmitt


Jackson Browne (piano & acoustic guitar)
David Lindley(electric guitar, slide & fiddle)
Doug Haywood(bass & harmony)
Jai Winding(piano & organ)
Larry Zack(drums & percussion)
Fritz Richmond(jug)
Don Henley,J. D. Souther,Dan Fogelberg,Joyce Everson

Beth Fitchet,Terry Reid,Perry Lindley(vocals, harmony vocals)


1974年、僕が高校3年の時にジャクソン・ブラウンがリリースしたこの3rdアルバムについてはこれまで2回ほど記事にしています


ジャクソン・ブラウンの繊細で透明な歌声とどこか憂いと翳を感じさせるメロディー・ラインをデヴィッド・リンドレーのギターとフィドルを中心にダグ・ヘイウッド(B)、ジェイ・ワインディング(Key)、ラリー・ザック(D)がシンプルながら奥行きと拡がりのあるサウンドを構築しています。


ルネ・マグリットの「光の帝国」をモチーフにした幻想的なジャケットのヴィジュアルが大好きで当時このLPをずっと部屋に飾っていました。


melonpanさんが以前コメントしてくれた言葉をそのまま借りると、このアルバムに収録されている8曲全てが甘酸っぱさとほろ苦さの入り混じった僕の青春時代のサウンド・トラックと言えます。


大磯の離れの勉強部屋、京都出町柳の四畳半のアパートの天井を眺めながら頭の中に浮かんだ10代後半の

数々の心象風景とLPの溝に刻まれたサウンドがいつしか僕の中でシンクロしてました。


1曲目のタイトル曲、Late For The Skyのイントロが流れた瞬間にアルバムの世界に引き込まれてしまいます。


ジャクソン・ブラウンの瑞々しく透明なヴォーカルとデヴィッド・リンドレーの繊細なタッチのギターとのコラボレーションが印象的なこのナンバーから、シヴォレーの排気音で終わるA面ラストのLate Showまでの流れに僕の

心の水面は微妙に揺れ動き涙腺は緩みがちになります。。


アルバムのラストを飾るのはM-8のBefore The Deluge、「大洪水の前に」と題されたこの曲は環境破壊への

警鐘がテーマ。


シンプルな中に力強さを感じさせるサウンドをバックに感情の抑揚を抑えるかのように淡々と歌うジャクソン・ブラウンのヴォーカルとラストのデヴィッド・リンドレーのフィドル・ソロが深く心に染みます。


Late for the Sky/Jackson Browne


1. Late For The Sky
2. Fountain Of Sorrow
3. Farther On
4. Late Show
5. Road And The Sky
6. For A Dancer
7. Walking Slow
8. Before The Deluge

Late For The Sky、Before The Delugeの試聴はこちらヘッドフォン