2008年にwakuwakuさん が企画した「無人島へ持っていくならこの10枚」から2年、MOJOさん が2010年の今もう一度選んだらどうなるんだろうなんて記事を書かれていたので僕も考えてみる事にしました。

前回選んだ10枚はなんとなく記憶にありますが、スタートにあたっては敢えて内容は確認せずに2010年の10枚を選び終えたところで見比べてみようかなと思っています。

今日から頭の中に浮かんできたアルバムを1枚ずつ順番に10枚紹介して行きたいと思いますので、よろしければお付き合い下さい。

1枚目は全く迷う事無くこのアルバムです。

「Layla and Other Assorted Love Songs」Derek And The Dominos
Blues Power

Produced And Arranged By The Dominos
Executive Producer:Tom Dow

Eric Clapton(Guitars, Lead Vocals)
Bobby Whitlock(Organ, Piano, Vocals, Acoustic Guitar)
Jim Gordon(Drums, Percussion, Piano)
Carl Radle(Bass, Percussion)
Duane Allman(Guitars)

エリック・クラプトンが1970年にデレク&ザ・ドミノス名義でリリースした言わずと知れた名盤中の名盤で、僕の人生で最も数多く聴いたアルバムです。

中学2年の時にLP2枚組で発売されたこのアルバムを最初に聴いたのは釣道具屋の宏道っちゃんの家でした。

ようやく自分でLPを買ったのは中3か高1の頃だったと思いますが、それこそ数え切れないくらい何回も何回も聴きまくりました。

このアルバムには切ないスロー~ミディアム・バラードが何曲も収録されていますが1曲を選ぶとなるとM-2のBell Bottom Bluesになります。

ブルーズにこだわり続けたクラプトンが自らのブルーズを探し当てたのがこの曲だったような気がします。

クラプトンのヴォーカル、ギター・ソロ、アレンジ、全てが絶妙です。

Derek And The Dominos - Bell Bottom Blues



比較的リラックスしたナンバーが中心のLP1枚目と比べるとLP2枚目はクラプトンとデュアン・オールマンとの緊張感溢れるギター・バトルが前面にフィーチャーされています。

そんな中でもクラプトンのパティへの恋心が痛いまでに心に響くのがM-9のWhy Does Love Got to Be So Sad?

圧巻は左チャンネルのデュアンと右チャンネルのクラプトンとの壮絶にして美しいギター・ソロ。

特に前面にフィーチャーされたデュアン・オールマンのソロを聴くと彼がこのアルバムに果たした役割の大きさを改めて感じさせます。

そしてベタですが名曲Laylaはやはりはずせませんね。

Derek and the Dominos - Layla



いろんな出会いと偶然、緻密なレコーディング・ワークが生んだロック史に残る奇跡だと思います。

アルバムのレコーディング~ツアーの中でクラプトンはドラッグに溺れこの後長い沈黙に入ってしまいますが、ここに収録された14曲のラヴ・ソングはクラプトンの最高傑作と言って間違いありません。

Layla and Other Assorted Love Songs/Derek and the Dominos


1. I Looked Away
2. Bell Bottom Blues
3. Keep on Growing
4. Nobody Knows You When You're Down and Out
5. I Am Yours
6. Anyday
7. Key to the Highway
8. Tell the Truth
9. Why Does Love Got to Be So Sad?

10. Have You Ever Loved a Woman
11. Little Wing
12. It's Too Late
13. Layla
14. Thorn Tree in the Garden