その女も盛大につき【前編】 | うしぶろ

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以前も書いたが、

夜勤明けの人とカラオケをすると、えらい事になる。

朝からアルコールが入るのは当たり前。

深夜のテンションも引きずり歌って踊り狂うのだ。

彼らにしてみりゃアフター5なんだけど、

ハッキリ言って度が過ぎる。

そして酒も強いから、笑って潰しにかかってくる。

私もそんな場に参加し続けた事と、

劇団の基本体育会系な社会に出ているおかげで、

お酒を勧めるのは上手くなったから

自分は飲まずに相手を潰す事ができるようになった。

ホホホ♪

しかし、そんなツケは回ってくるもので、ある時の事・・・


もうすぐお開きなので、トイレに行った。

先に行った子もずいぶん長い間戻ってこないし、

様子見がてら。

案の定個室がずっと閉まったまんま。

10分たっても何の物音もしないからノックをしてみた。

すると鍵はかかってなかったようで、ギギギと開く扉。

そこには

酔い潰れ、転がる娘の屍が・・・

「えっ!!?」

リアクション取れずに普通にびっくりした。

酔いも吹っ飛び、直ぐさま呼吸の有無と倒れた時の外傷が無いか確認する。

見たところ、便座から立ち上がろうとして倒れたようだ。

ふむ。顔色も大丈夫。

そして頬を思うままに叩き上げ起こした。

第一声「あ、大丈夫っすよ」

阿呆か。

大丈夫な人間がパンツ降ろしたまま倒れるかっつーの!

水も馬鹿みたいに飲ませ何とか動いてみんなのところへ。

目がイッてるけど、反応できてるから、家にはぎりぎり帰れるかな・・・。

そう思っていた。

しかし運が良いのか悪いのか、帰る方向が一緒の為に、

なぜか手を繋いで駅に向かった私たち。

彼女はやたらでかい声で話しかけ、寄り掛かって歩いてくるから二人してフラフラ。

私だって酒が抜けた訳ではないので、ちょっと足元が不安定。

女二人朝から酔っ払って大阪駅を闊歩する。

これこそ人生の汚点。

何とかかんとか電車に乗り込み座れたものの・・・

座った瞬間から彼女の動きがおかしくなった・・・

舟をこぐ動きになり、

座りながら頭が前後に揺れている

あぁああぁぁ・・・・、

お願い!頼むからあと20分は耐えてくれ!!

そんな切なる祈りも虚しく、

彼女の意識がプツリと切れたのがわかった。

途端に

彼女は

電車の中で

座席シートに座りながら

盛大に

リバース!!!!