モータースポーツ雑誌の編集者さんがフェイスブックにて、北海道で有名な「松尾ジンギスカン」をたらふく食っている画像をアップしていた。それを見て「そうかそうか、もう全日本ジムカーナの季節か」と思いだして、何年かぶりにちょっとだけ観戦に行ってきた。


走っている車は86とロードスターが多いのだが、未だに現役でEK9シビックとかEF8CR-Xが走っているのを見ると「車は現役なのに、それに当時乗っていたドライバーのほうが先にリタイアなのか」と妙に物哀しい気分になった。

リタイアしたのはドライバーだけではなく、年に一度の全日本ジムカーナ北海道開催だというのに私の知っている顔が一人しかいなく、もう自分自身もリタイアなのかと切なくなった。



それにしてもモータースポーツとはなんとお金の掛かる趣味なのだろうか・・・

はいどうもお久しぶりのケインです。今日は残念なおはなしです。

1998年頃から最初はただの車のお悩み相談所的な何かからスタートし、次にカーオーディオカスタム店として、その後は中古車販売から整備・車検・チューニング・などと変化してきた弊社アンリミテッドですが、今まで2回の存続危機に陥ってます。

一回目は完全に資金ショート。その時に大変お世話になった方にまだきちんと恩返しができていなくてとても心が痛いです。

二回目は業者オークション会場の全国のUSS全国会場との取引が札幌会場だけに縮小されたとき。理由は二人目の保証人追加要請に応えられなかったから。その時保証人になってくださいと20年来の付き合いの後輩に頭を下げるも、面倒事は嫌だとか、(若いコと浮気しまくっているクセに)家庭を守る責任があるとかカッコイイことばかり言って結局引き受けてもらえなかったので、そういうレベルのお付き合いだったのねと今でも逆恨みしています。ちなみに今でも一人目の保証人には一切迷惑を掛けたことがない。

そして今が三度目の危機。通称「ファクトリー」と呼んでいる、作業場兼倉庫からの立ち退き要求がのっぴきならない状況となっているのだ。

実は去年あたりから大家が変わるなどいろいろ状況の変化が発生していたので、場所の移転は画策していたのだが・・・

昨夏にはバレーボールができるくらいの広い倉庫に住居ごと移転しようとしてそこの街の商工会議所を巻き込み融資を受けようとチャレンジするも銀行からダメ出しを食らって頓挫。

最後まで悩んでいた、祖父の遺した自動車工場跡地への引っ越しも、最大震度7という空前絶後の規模の北海道胆振東部地震の震源地にめちゃくちゃ近く、そのせいで木造建物がかなり歪んでしまい結局解体、頓挫。

そのほか移転場所候補のリサーチや金策含めあれやこれや人脈等を駆使して頑張るもなかなかうまく行かず。

そして大家が怒鳴り込んできたのが先日。

しかし今まで20年近くさんざん作業場として使ってきたのに、出て行けという理由が色々すごい。庭の畑(そんなに広くないが・・・)の土起こしをするのに使うテーラーという機械を収納する場所がないとか、息子と息子の友達がバイクを仕舞ったりいじったりするスペースがないとか、自分の家の荷物が溢れていて仕舞う場所がないとか、年に1度返ってくるかどうかわからないような孫が帰って来た時に車を停めるスペースがないとか。

そんなどうでもいい理由で俺が生計を立てている作業場を奪うな!と言いたいところなのだが、争ってもどうせ最終的には出ていくしかないので仕方なく整理整頓、片付けを続けている。

作業をするスペースやお客様の車を置くスペースが無くなれば、必然的に何も仕事ができなくなる。そんな訳で、先行きはかなり暗い。

あー、あのバレーボールできるサイズの倉庫に住みたいなあ・・・・・
なんだかこの事件に対して、日本のマスメディアの取り上げ方と私が感じている深刻な危機感の間にはとんでもない大きな溝があるような気がしてなりません。

犯人が犯行現場から動画をライブ配信するというのもそうですが、いずれ日本でも移民が増えてくれば似たような摩擦が発生することは明白です。

犯人が配信した動画は瞬く間にあちこちへ拡散されましたが、Youtube等メジャーな動画サイトに投稿されたものは片っ端から削除されているので、実際にどんなことが起きたかいまいちピンと来ていない方もいるのではないかと思います。

なので私の運営している別ブログにて一部始終を文字に書き起こしたので、動画を見ていない人はぜひご覧になってください。なお、グーグルからの削除対策のために文中の表現は少し過激ではないように濁してありますが、「急所へ向け発砲」というような表現のあるところは実は全て例外なく「ヘッドショット(頭部を狙って撃ち抜いている)」です。のーみそばーんです。マジで。

一応R18・・・かな?

http://www.unlimitedracingjapan.com/blog/2019/03/16/newzealandterror/

はいどうも、ケインです。

大地震で皆々様にご心配をお掛けしております。

一時はどうなることかと思いましたが、半日程度で停電も解消されて今は晩飯なに食べようか思案中です(笑)

でもこの地震で、店舗移転の予定が大きく狂いそうです・・・

 

さていろいろな意味でネット接続が限定されていて情報が手に入らなかったので、ならば逆転の発想でこちらから情報を発信することにしましたよ。地震発生から7時間後の北海道滝川市内の様子を動画にしたのでご覧ください!

全国の方にご心配をお掛けしていると思うので、この動画は拡散しちゃって結構です。

 

 

明けましておめでとうございます。

昨年夏の父の逝去に続き、昨日叔父が亡くなりました。

 

どちらも実家の整備工場を継いでおきながら、腕利きの職人だった祖父の技術をひとつも私に伝授してくれなかった残念さんでした(笑)

 

今年は若干見通しが明るくなる可能性も、もしかしたらあるかもしれないので今年の抱負とか進めべき方向性とか見通しとかあれこれ前向きなことを書こうかと思っていたのですが、一発目のブログからいきなり暗雲立ち込める展開です。

 

10年以上前にこの業界でスタートをするとき、真っ先に思い立ったのは亡くなった祖父が残した休眠整備工場の再利用でした。しかし一族のしがらみにより頓挫。そしてその頓挫からずっと進むべき方向性を失いここまで漂流してきたという側面があります。しかしいまさら廃工場に空きができたからと言って簡単にそこを利用するという事にもなりません。まず人が住めるような状況ではないし、すでに建物自体の倒壊の恐れも出てきています。誰か木造家屋の耐震診断とか補強やリフォームのやり方を教えてください。

 

 

予定では今年の春から、レストアラーへの道を進むべく一度板金や塗装、溶接を基礎から勉強しなおそうかと1年間修行的なものに行こうかと思っていたのですが、それもどうやら諸事情によりダメになりそうな雰囲気で、まったくどうなることやら。それにレストアを学ぶより先に大工に弟子入りをしなければならなさそうです。

 

私の人生、いったいどれだけ迷走するのでしょうか?

 

とりあえず明日は叔父の葬儀へ向かいます。

 

 

 

 

 

 

つい先ほど目の前で起きた交通事故(物損)がレアケースだったので紹介したいと思います。

 

 

図上右から左に走行していた軽自動車(赤)が180度方向転換のため、一旦一方通行路に右折(上方向)で進入。その後切り返してバックで再び交差点に進入したところ、左方向から来た普通自動車(青)に衝突。いわゆる逆突事故が発生しました。

 

まずこの事故とは関係なく、基本的な考え方から。

 

前を走っている車が急ブレーキを掛けて後続車が追突した場合基本100:0で追突した側の過失というのは皆さんご承知のとおり。

同様に、バックした車が後続車に衝突した場合は追突ではなく逆突となり、これも基本100:0でバックした側の過失。追突で自分や相手が動いていたかどうかが関係ないのと近いレベルで、逆突でも自分や相手が動いていたかは関係ないとされる。よく「双方が動いていたから一方的に過失ゼロとはならない」としたり顔で主張する加害者がいるが、そういうふざけた事をいう奴は死ねば良いと(!?)思う。

 

余談ですが駐車場内等、他車がバックしたりすることがあらかじめ予見できるような場所での逆突事故の場合、ぶつけられた側が回避しようとしたか否かが問われて90:10とかになったりする事もあるので注意。まあこれは100:0だとぶつけられた側の保険屋さんが交渉に介入できない決まりになっているので、過失を1割受け入れる代わりに示談交渉から何から保険屋さんに丸投げできるというメリットもあるので一概に損とは言えない。

 

さて今回の事故は逆突とはいえ交差点内での事故となります。個人的には交差点にバックで入ってくるような奴は死ねば良いと(!?)思うのだが(昔信号無視&交差点にバックしてきた大型タイヤショベルに殺されそうになった経験があるので)、どうも判例を調べてみると意外や意外。逆突の事実より交差点内での事故という要素を勘案した判決が出ていたりするのだ。それでもバックしている側にはより慎重な注意が求められるのは事実なので、過失としてはバック側が不利になることには違いが無い。

 

そして今回の事故の場合、一方通行道路にいったん進入した軽自動車がバックしてきて普通車に衝突しているわけで、普通車側からすれば一方通行の走行禁止側から車輌が来るのは想定外なので「逆走じゃないか!」と怒りたくなる気持ちは当然だろう。

 

ところがこのような一方通行道路の場合でも、単純にバックするのがすべて違法になるとは言えないようだ。もちろんUターンして走行するのは当然違法だが、進行のため以外の後退(縦列駐車など)まで違反にするのは無理があると言われてしまうと、なるほどといわざるを得ない。そしてこの事故の場合バックした交差点の先(つまり下側)は確かに進入禁止の標識が提示されているが、このバックしてきた軽自動車はその手前で後退左折をしているので進入禁止の違反はしていない。つまり逆走にはならない可能性が僅かにではあるが残っている。

 

そうなると万が一バックしてきた軽自動車側があれこれと知恵をつけて後になってから「自分は衝突の直前に止まった」だの「相手は一時停止線を越えている」だのと言い出すと面倒なことになりかねない。そこで明確な点だけを挙げて過失修正を考えてみることにします。

 

まずこの場所が仮に一方通行路で無かったとして、見通しの悪い交差点では優先道路であろうとも右左折車双方に徐行義務があるので基本は60:40で一時停止側の普通車の過失が大。

 

次に衝突の位置関係。軽自動車の衝突時の進行方向、角度から考えると仮に普通車が停止線で停止していたとしても明らかにコースとしては衝突コースを走っている。なのでこれは交差点右折時の「早まわり右折」となり、軽自動車側に過失修正が+10となる。

 

同様に切り返しという行為を交差点で行う場合もあくまで右左折という行為の延長線にあるので、右でも左でもウインカーを点滅させないとならない。合図なしなので軽自動車側に過失修正+10.。

 

判例タイムズに記載はないのだが、保険屋さん同士で適用する「バック修正」(後退する側の過失)を適用して軽自動車側10

 

ここまでで軽自動車側70:普通車30の過失割合。しかしこの計算は「逆突ではない」「逆走でもない」と、軽自動車側にありとあらゆる有利な判定をした場合でさえこうなるというものであり、いくら一方通行側が優先道路だからといっても、この道路は図上で下から上方向への一方通行道路で、その状態で上から下、つまり普通車側からみて左方に存在する車輌が、何の前触れもなくバックしてくるという想定外の事象にまで注意義務を課すのはあまりに無理筋すぎるでしょう。

 

なので70:30の修正要素のどこかに「重過失」を加えて80:20。どんなに軽自動車側の任意保険会社に悪魔的才能があったとしても、これ以上軽自動車側に有利な判定は出せないと思います。

 

もちろんいうまでもなく、常識的に考えればこんな事故は100:0で軽自動車側の全過失ですよ。

 

事故現場で軽自動車を運転していたお兄ちゃんに、私は「どんなに頑張っても80:20、普通は100:0」だよと告げたのですがなにか不満そうだったので、あらためて整理して考察してみました。

 

ちなみにこの交差点は地域住民の間では「魔の交差点」と恐れられており、何故か一時停止を無視してフル加速で交差点を突破していく車輌が多いのです。

 

まあ対面通行二車線道路と交差する側が一車線の狭い道路なので、普通は二車線側が優先と思いたくなる気持ちもわかるのですが、この交差点に潜んでいる魔はそれだけではなさそうです。

 

去年も一時停止を完全無視して交差点に進入した地元おばちゃんの自転車が、一方通行路を普通に走行してきた自動車に轢かれて骨折する事故がありました。

 

その時私は救急車が到着するまでの間現場の交通整理をしつつ、おばちゃんに「左から車が来ていたの見えていたでしょ?どうして一時停止しなかったの?」と質問してみました。その時おばちゃんから返ってきた答えがあまりに秀逸すぎて、今でも忘れることができません。

 

「だって、いっつも車のほうが止まってくれるんだもん」

 

・・・当たり屋かよ!(笑)

 

 

 

 

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東名事故、進路ふさいだ男逮捕=夫婦死亡、過失運転致死傷容疑-神奈川県警
 神奈川県大井町の東名高速道路で6月、追い越し車線で停車していた乗用車にトラックが追突し、夫婦が死..........≪続きを読む≫

 

 

 

 

「自動車とは、狂人を閉じ込めた走る檻である~Queny Volga qitanovic」

 

これは国連のUSSOCOM主任査察官であり、退任した今は評論家・ニュースコメンテーターとして活躍しているキューニー・ボルガ氏の言葉である。

 

私達はいつでも車を運転中に他車から常軌を逸した攻撃(あえて攻撃と呼ぶ)を受けた場合、自分や家族などを守るためには相手が狂人であるという前提で対処する心構えをしておかなければならないのだ。

 

今回はこの事故の分析も交えながら、どうすればこのような悲惨な結末を回避できたかを考察していくことにする。

 

まず車を運転するにあたって、トラブルに巻き込まれないようにするための大原則は「君子危うきに近寄らず」である。

 

今回の事件の場合、被害者がパーキングエリアで通路を狭めて停車していた加害者車輌の側方をすり抜けた際に、わざわざ窓を開けて「邪魔だ」と言って「危うき」に対しわざわざ自分から接点を作ってしまったのが最大の失敗なのである。倫理的及び道交法的に正しい、間違っているに関係なく、そういった心の声は心の中かせめて自車の車内に留めておくべきであったのだ。

 

被害者の失敗はまだまだ続く。高速道路上を走行中加害車輌が自車の前に回りこみ、急ブレーキや蛇行運転で被害者の車両の走行を妨害し、最終的には追越車線上で停止させらたことである。

 

確かにこんな無法な行いは許される行為ではないし、被害者は何も悪くないと感じる方も多いのではないだろうか。だが、悪くはなくてもそこに落ち度はあるのだ。

 

煽り運転をされた場合の対処法として共通に言えることだが、自車の後方で執拗に煽り運転を繰り返す輩と遭遇した場合、まず基本的には「ハザードランプ」を数度点灯させて、相手の怒りには気がついている、(なんだかわからなくても)とにかく悪かった、という意思表示をすることが最も無難に解決するための初手である。それと同時に左ウインカーを点灯し自車を僅かに減速させながら左に寄せて、後続車に「先に行け」と促すことも必要だ。

 

この際、決してブレーキペダルを踏んで減速してはならない。普通にブレーキを軽く踏んだだけさえ、煽り運転を仕掛けてくるような輩に対しては「この野郎、急ブレーキを踏みやがったな!」と絡ませる口実を与えてしまうからである。

 

減速をして、加害車輌が自車の側方をそのまま追い越してくれれば良いのだが、次には併走を初めて幅寄せ等を行ってくる可能性も十分ある。なので加害車輌が自車を追い越しはじめて併走状態になった瞬間を見極めて、すみやかにブレーキを踏んで併走状態にさせない、必ず自車より加害車両を前に出させるようにしなければならない。

 

ここまでの手順をきちんとこなしたとしても、最終的には今回の事件のように加害車輌が前方に回りこんで自車の走行を妨害、もしくは最終的には停車させてくる事もある。そのような理不尽に対しては理屈で立ち向かおうとしてはならない

 

一般道であるのなら、すみやかにいずれかの交差点で左折して進路を変更するのがベストである。その際は左折ウインカーの点滅時間は違法だとしても極めて短く、前走車輌が追いかけて曲がってこれないタイミングで行う必要がある。

 

常識的には「どうして何も悪い事をしていない自分がわざわざ遠回りをしなければならないのか!?」と不愉快に感じる方もいるだろう。だが相手には常識が通用しないということを忘れてはいけない。危険な要素は積極的に避けるべきだ。

 

そして今回のように高速道路上で左折できない、もしくは左折後も追いかけてきて、最終的に加害車輌が自車を停車させようと試みてきた場合、このような対処をするべきである。

 

まず、自分の停車位置は(可能なら前方か)後方に必ず逃げ道を作った状態で停車すること。今回の事件のように高速道路で特に走行車線上や、ましてや追い越し車線上で停車させられてしまうという状況は絶対に避けなければならない。今回の事件で被害者は加害車輌が蛇行している間に、自分から自車を左に寄せて停めるという決断をするべきであったのだ。

 

いずれにしても自車が進路を塞がれる形で強制的に停車させられるということは、次に何が起きるのかも容易に想像できる。もちろん、停止した前方の加害車輌から加害者が降車してきて自車に近寄ってくるということだ。

 

この後に選ぶべき行動パターンは加害者の状況によって大きくふたつに分かれる。

 

まずケース1。加害者がバットや鉄パイプなどを持っていた場合である。この状況では一刻の猶予もない。一般道だろうが高速道路だろうが構わずバックして逃走することが唯一の選択肢である。逃げれば加害者は走って追いかけてくるだろう。だから追いつかれないような速度で後退する。

 

人間が全力疾走で出せるスピードはおよそ時速30キロ前後が限界だ。なので追いつかないとわかれば、加害者は自分の足での追跡をいずれ諦める。

 

そのまますべてを諦めてくれれば良いのだが、加害者の心理としては「獲物」が視界内に存在すると、いつまでも攻撃衝動が収まらないものなのだ。なので一般道であれば適宜Uターンないし右左折をして、その場から一旦離脱することである。決して同一進行方向に向かって追い越してはならない。また煽られるだけである。

 

高速道路の場合だと、緊急避難行為としてハザードランプを点滅させたまま左端に沿ってどこまでもバックし続けることになる。もちろんこのときに事故を起こしてしまっては意味がないので、慎重に運転しなければならない。

 

おおよそ50メートルもバックすれば、ほとんどのケースでは加害者はこれ以上の嫌がらせ行為を断念して立ち去っていくだろう。ただ何度も言うようだが、こういった輩に常識は通用しない。最悪の場合、同じように加害車輌に再び乗り込みバックで追いかけてくるか、もしくは高速道路本線上でUターンし逆走して追いかけてくる可能性もゼロとは言えない。そこまで深刻な局面に突入してしまったら、もう自分の力で解決することは諦めるしかない。迷わず車内から110番通報をすることだ。そしてバックし続けることが物理的もしくは精神的に無理になった場合は、前方からバックで接近してくる加害車輌を十分にひきつけた上で急ブレーキを踏み、相手にバックで追突させる(いわゆる逆突という事故)。逆突の場合の過失割合は自車0:相手100となっているので、後は警察が到着するまで生存する事を最優先に行動するしかない。加害者や警察に何故急ブレーキを踏んだのかと聞かれたら、ガードレールや後続車にぶつかる危険があったからブレーキを踏むのは当然だと臆することなく堂々と主張すれば良い。

 

ケース2として、自車を強制停車させた相手が武器を持たず車から降りてきて近寄ってきた場合(逃げられない状況や、もしくは口論で済ませられる自信がある場合など)、それとケース1の最悪の展開(逆突事故発生後)はどうするべきか。

 

上級者向けの方法としては相手が降りてきた瞬間に、同乗者にはすべてのドアロックを掛けるよう伝えた後、こちらもすぐ車から飛び降りて、交通トラブルという形態から人間同士のトラブルへと状況を変化させるという手法もあるにはある。

 

ただ一般的にはやはり車外に出ることは避け、すべてのドアロックを行った上で、運転席の窓を、腕が一本入るか入らないかギリギリくらいだけ開けた状態で、加害者とドア越しに対話するしかないだろう。

 

この時窓を少ししか開けてはいけない理由はふたつある。ひとつには万が一にもエンジンキーを抜き取られないようにするためだ。このご時勢ではスマートキーだったりしてそんな心配は必要ないかもしれないが、もうひとつの理由は加害者が窓から車内に手を入れにくくするためだ。必要以上には窓を開けてはならない。

 

実際の例として窓を開けた瞬間に会話も何もなくいきなり殴られたとか、掴まれて窓から引きずり出されたとか、常識では考えられない事態がこういった局面の路上では本当に発生する。

 

繰り返しになるがそういった最悪の事態を防ぐため、窓を全開であけてはならないのだ。

 

あとは話し合い(自分は悪くないのに謝罪)で済めばよし。加害者の目の前で110番通報をするもよし。加害者が諦めて捨て台詞とともにドアを一発蹴られ、車がへこまされる位の損害で済んだのなら幸運だったと思うようにしたほうが前向きであろう。今回の事件では、たかが文句を言った言わないの些細なことで、最終的に加害者は被害者に対して「高速道路に投げてやろうか」などと殺人を示唆するような異常なレベルの行動にまでエスカレートしている。その事を考えれば、「自動車とは、狂人を閉じ込めた走る檻である」という言もあながち的外れとはいえないのが今の日本の状況なのだ。

 

法律や道徳、ルールやマナーを逸脱して危害を加えようとしてくるものに対峙する時、自分が完全に法律を守りながら対処するのはかなり難しい。しかし被害を受けるのは自分や自分の家族なので、緊急時には勇気をもった決断ができるように普段からイメージトレーニングをしておく事が有効だ。そうった危機意識があれば今回の事件のように追越車線上で停車してしまうなどという最悪の事態は避けられたはずだった。

 

 

 

 

日産、無資格者が検査=国内全工場・車種で不正-リコール100万台超も
 日産自動車は29日、新車を出荷する際の完成検査を、資格を持たない者が行っていたと発表した。同社が..........≪続きを読む≫

 

このニュースについて、無知な報道機関が悪意をもとに報道しているその内容や国土交通省の大げさすぎる日産への批判の真意を正確に理解するためには、日本の保守的な自動車行政や自動車登録制度について正しく把握しておく必要があります。

 

まず順に則り、そもそも「完成検査」とはなんなのかを説明しましょう。

 

日本では、自動車メーカー以外が製作した車や(例えば)自作した車などを合法的に車検を取って公道を走らせる手段がほとんどありません。

 

逆説的な話になってしまいますが、ほとんどの車は国土交通省が認可した自動車メーカーが製造し、メーカーが所定の手続きを経て「型式認定」というその車種独自のお墨付きを得ることで、晴れて車として売ったり乗ったり道路を走らせたりすることができるのです。

 

型式というのはわかりやすくいうとハチロクレビンが「E-AE86」だったり、同じレビンでも111レビンは「GF-AE111」であったり、現行の86やBRZだと「DBA-ZN6」とか「DBA-ZC6」と命名されているように車の名前とは別に車検証上に記載されている「型式」のことです。

 

自動車メーカーの開発した新型車がその型式認定を受けるためには、途方もない労力やコストをつぎ込まなければならないのです。

 

その一部を挙げると、まず何台も試作車を作って、それをわざとぶつけて壊すことにより安全性を確認するテストとか。

 

 

排気ガス規制に適合しているかの詳細なテスト(いわゆるガスレポート)、つい最近もスズキがテスト結果の申告より実際の燃費のほうが良かったとして何故かバッシングを受けた燃費算定テスト、もちろん保安基準やらその他膨大な規制に適合しているかといった点や量産時の品質管理が適切かどうかなどなどなど、国土交通省をはじめとしてその天下り団体である一般社団法人日本自動車工業会やら独立行政法人自動車技術総合機構やらありとあらゆる機関の審査を通過して、ようやく型式認定が受けられるのです。

 

形式認定が受けられた車に関しては、新車完成から9ヶ月の間はいわゆる車検を受けずに、自動車メーカーが発行する完成検査修了証をもって車検を受けずに登録することができます。しかしその完成検査修了証を発行するためには「検査に必要な知識及び技能を有する者のうち、あらかじめ指名された者」が検査をしなければならないと国土交通省が定めているのです。

 

ここで注意しなければならないことは、その指名された検査員とは各自動車メーカー独自でそれぞれ指定すればよいだけということです。つまり自動車整備士のような国家資格とは別物なのです。

 

そして完成検査といっても、完成した車体に対する検査というものは本当に最後の確認のようなもので、それ以前に製造段階では極めて厳しい品質管理がなされています。そうでなければ困ります。まさか完成検査で車体全部の部品のボルトの締め付けトルクまで確認していると思っている人はいないと思いますが、そういう工程は製造ラインでの組み立て工程できっちりと管理するものであって、完成検査で一から十まで全部を検査するものではありません。そんなレベルでものづくりをしている自動車メーカーが万が一あったとしても、それは絶対に日本のメーカーではありません。

 

そして完成検査の内容も一般的な車検の内容と重複している部分が相当数あり、そういう簡単な部分の検査はそれこそテスト機器さえあれば「ユーザー車検」でユーザーがチェックできるレベルの検査と何ら変わりがないのです。

 

要はメーカーが自社の車の品質に自信を持って出荷できるかどうかという話であって、今回の一件は日産が意図的に何らかの不正を働いたという性質の話とはまったく異なる事案だということです。

 

ところが巷の報道ではあたかも無資格者が検査したので安全性に問題があるかのようなディスインフォメーションがなされています。ですが常識的に考えればおそらく日産では過去から恒常的に資格のない者が検査員として最終検査に関っていたものと推察されます。それで日産の品質に致命的な何かがあったでしょうか?いや、無いです。あったらとうの昔に日産は倒産しています。

 

そして通常最終検査は4人程度で行われるそうですが、その中に日産が事務手続き上指名をしていなかっただけの非正規検査員(ただし必要な知識や技能を有している)が一人か二人いたところで、表層的な検査をするだけの完成検査には何の影響もありませんし、メイドインジャパンのクオリティに何の影響もありません。そんなことは輸入車や海外生産日本車のぶっ壊れ率を知っている業界人なら百も承知の話なのです。いやいや、別に生産拠点がほぼ100%国外にあるスズキの車を批判しているわけではありませんからね、念の為。私はスズキの車が大好きです。新型スイフトスポーツ良いですね!あとジムニーは世界最強です。スズキの広報さんお仕事ください(笑)

 

かなり脱線しましたが、自動車産業は許認可と利権の集合体です。国土交通省は外部団体やメーカーに、メーカーはタカタのエアバッグの例を出すまでもなく部品メーカーや、不適切な使用方法を行ったユーザーに、何か起きた時の責任を転嫁しやすい構造になっています。もちろん自動車の点検や整備は最終的に使用者の責任ですが、それならそれで勝手にやらせて欲しいものですし、本田宗一郎の有名なエピソードを持ち出すまでもなく国が勝手にあれこれ規制を掛けてもろくな事にならないというのはわかりきった話です。事実、国内に対して規制を掛けるのはお得意でも外国から圧力が掛かったとたんにそのルールが変わるだなんてよくある話じゃないですか?

 

 

今回の行政主導の恣意的な報道スタンスの裏には一体何が潜んでいるのか、私達はよく注視していく必要があるでしょう。