大阪のおばちゃん | 震災後の海おんなのブログ

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震災からの記録です。

きのうのコメントとメッセージ、ありがとうございました。何回も何回も読みました。


とてもうれしかったです。本当にありがとうございます。



山の上の仮設住宅へ行くと、いつもタクシーが停まっています。


知人のおばあちゃんに聞くと、「毎日乗っていく人がいるから」と言っていました。


毎日タクシー、うらやましい・・・。涼しいのかなぁ、なんて思っていました。


私は、仮設に閉じこもっていてはいけない、とおばあちゃんを時々、街中に連れ出していました。


何があるわけでもないのですが、このお店が開店した、ここがさら地になった、100円ショップに行きたい、などドライブをしていました。


いくらお願いしてもバスの本数は増えないし、私の足でもバス停まで坂道20分はかかります。


駐車場のタクシーの前で、私が呼んだ!いや私が呼んだタクシーだ!と言い合いになっているのを見るのが嫌なのもあります。


他の方も乗せていってくれてるようです。「○○さんのお嫁さんに乗せてってもらったよ」なんて。


その内に、おばあちゃんの知り合いのおばあちゃんも「乗って行きたい。○○に行きたい」と言い、定員いっぱいにお年寄りが乗るようになりました。


市内を走るのでガソリンもそれほどかからず、いいかなぁと思っていました。


そのうち、「今日は病院の日だから」と病院の日に合わせて乗ってくるおばあちゃんが増えましたが、問題なのは、みんなバラバラなのです。


「眼科に白内障の目薬を、内科に薬を、個人病院に定期健診を」と一ヶ所、一ヶ所が、結構離れています。


降ろすまではいいのですが、「どうやって帰るの?」と聞くと、「タクシー、バス、歩き」


歩き!!!


気温が30度近いのに歩いて帰るなんて無理です。帽子かぶっているから・・・無理です。


急な坂道だし。


田舎のお年寄は元気なので、体力を過信してしまいます。


熱中症の怖さを伝え、どうしても歩きが良い、という方には、塩飴を持たせます。


「うんまぐねぇよ(おいしくないよ)」と言われますが、薬だと思って、外に出たら舐めながら歩くこと!と念を押しています。



今朝、隣のおばちゃんの家に行った時、10分くらいテレビを見る事ができました。


放送の内容は「大阪のおばちゃんは必ず飴を持っている」というものでした。


暑い日には溶けないのかなぁと思いました。


大阪のおばちゃんに一度、夏の飴ちゃんの持ち歩き方を教えてもらいたいです。