- 祇園囃子 [DVD]
- ¥490
- Amazon.co.jp
内容:日本が世界に誇る映画監督・溝口健二が京都の花街・祇園を舞台に芸妓とそれを取り巻く人々の生態を細部まで徹底的に描き出した人間ドラマの傑作。導入部こそ、エキゾティシズムを意識したような視線で描かれるが、そこから先は溝口監督の鋭い人間洞察力が遺憾なく発揮される。若尾文子の愛くるしさも目を見張るが、したたさかを内に秘めた木暮実千代の色香と浪花千栄子の貫禄がなんとも印象的。 (Amazonより)
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はい!今週の溝口健二 監督枠は、1953年製作「祇園囃子」です♪
祇園ではちょっと名の知れた芸妓・美代春の許に、母を亡くしたばかりの少女・栄子が舞妓志願にやってきた。栄子の熱意に負けた美代春は、彼女を引き受けることに。やがて、1年間の舞妓修行を経て、初めて店に出た栄子。ほどなく大会社の御曹司・楠田に見初められる。一方、美代春も楠田の取引先である神崎から言い寄られるのだったが……。 (Amazonより)
はい、「祇園の姉妹」 と同じく、祇園の芸妓舞妓を描いた作品です。
で、内容の前にまず一言。
若尾文子さんが可愛すぎるーーーーーー!!!!(/ω\)キャーー
・・・はい、激萌えです(笑) ↑の画像の向かって左側が若尾文子さん、
右側が木暮実千代さんなのですが、人気舞妓の美代春を演じる木暮さんの
大人の色香もさることながら、新人舞妓の美代栄を演じる若尾さんの
愛くるしさと言ったらもう! 悶絶モノですよ!!(///∇//)
こんなかぁ~い~舞妓さんとお近づきになれるなら、そりゃー置屋に通いつめて会社の金
使い込んで身上潰すことになったって構わないやもー!ヽ(゜▽、゜)ノ ←ダメ社長
ってワケで私の「死ぬまでにしたい10の事」に、『祇園の舞妓はんと芸者遊び』を
追加です。 ・・・いえいえ、野球拳なんて俗な遊び方は致しませんよ!
あくまで“趣きのわかる旦那様”として、節度を守って品よく遊ぶのです。
それまでに小唄の一つ二つは身に付けとかなきゃなー♪(`∀´) ←半分ホンキ
さて、では作品の感想。
前述のとおり祇園の舞妓たちを描いた本作は、“女性”特に遊廓など夜の女たちを描くことに
定評のあった溝口監督にとってはまさに十八番といったところでしょうね、
ワタシは今回で二度目の鑑賞ですが、やはり素晴らしかったですよ!
ってかやっぱりワタシ、溝口作品なら歴史モノよりも本作や「祇園の姉妹」、「浪華悲歌」 の
ような当世モノの方が好きだなぁ~♪(^~^)
祇園の趣ある小路を溝口監督の代名詞でもあるロングショットで捉えた奥行きある映像は
いつものように美しく壮大で素晴らしいのですが、それを引き立たせる上で
本作では「音」も実に効果的に使われてましたね。タイトル通り祇園の町に響く
お囃子や舞妓衆の嬌声、あるいは闊歩する舞妓の下駄の音。
これらが映像とあいまって実に風情豊かなんですよね。
ストーリーとしては、まぁ「祇園の姉妹」などと同じテーマですね、「男達によってクイモノに
されるしかない女たちの悲哀」を描いています。
御座敷に上がりたての新人舞妓・美代栄とその姉代わりの人気舞妓・美代春、
そして浪花千栄子演じる置屋の女将・お君。世代の違う3人の“祇園の女”、
その生き方の対比が実にほろ苦いですねぇ、、、(-。-;)
そして彼女たちは同時に戦後という時代とともに変わりつつあった女性の立場を、
それぞれの世代を代表して表す存在でもあります。
「基本的人権の尊重」を主張し「ボイコット」に憤慨する美代栄は“今どきの女の子”を、
一見情に篤いようで実はしたたかに世を渡っているお君は“古い時代の女”を、
そしてその狭間で翻弄される美代春は“戦後混乱期の女”を、それぞれ象徴的に
表しているのではないでしょうか。
だからでしょうかね、いささか情に振れた感のあるあのラストは「夜の女たち」 のそれと
通ずるものがあり、溝口監督の当時の女性たちに対する憐れみの情の顕れなのでは
なかろうか、と。
総評。
まぁなんだかんだと書いて来ましたけどね、やっぱり本作は何といっても若尾文子さんの
愛らしさですね!!ヘ(゚∀゚*)ノ ツンデレ系に萌える傾向がある方は必見ですよ(笑)
今週から若尾さん特集を始める予定なのですが、尚更楽しみになっちゃった♪( ´艸`)
というわけで最後にもう一枚、若尾さんの美麗画像とともにお別れです。
オススメ!!!