イースタンブラックノーズデースを釣った翌日はニューブランズウィック州の南東端に近い大きな都市モンクトン周辺のクリークでアメリカウナギを狙ったものの、釣れなかった。そして新たな情報をインターネットで検索しているうちに、州内の東海岸の南半分にあたるリージョン4という区域にある池にはマミチョグという魚がいるという情報に偶然ヒットしたので、その翌日に行ってみることにした。

そしてその池で釣る前に別のクリーク池に立ち寄って偶然ゲットできたのが本種、ナインスパインスティックルバックだった。

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初めて釣ったナインスパインスティックルバック。婚姻色の出たオスだった。


トゲウオ目トゲウオ科トミヨ属。標準和名キタノトミヨ (トミヨ属汽水型)。英名は9本の棘を持つトゲウオという意味だが、実際は9本以外に8本や 10~12 本の棘を持つ個体もいる。最大全長9センチ。湖、池、流れの緩いストリームや、海岸や汽水域などの、浅く水生植物の多い環境に棲む。適水温9~16 度。海岸近くに棲息する個体は大半が海に下る。プランクトンおよび無脊椎動物食性。カナダの全ての州と準州に分布しているが、ブリティッシュコロンビア州は北東部の一角のみで、またユーコン準州では北端近くのみ。

これでトゲウオはブルックスティックルバックスリースパインスティックルバック (イトヨ)、ナインスパインスティックルバックと済ませたので、残るは棘が4本のフォースパインスティックルバックだけとなった。

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後日州内の湿地で釣ったナインスパインスティックルバック。背びれの棘は10 本あり、棘数のバリエーションの一例だ。この湿地は当初、初ナインスパインスティックルバックを求めて訪れる予定にしていたが、実際魚影が濃かった。ただ残念ながらもう一つのターゲットのフォースパインスティックルバックはいなかった。



ナインスパインスティックルバックのハビタット。カナダ東部ニューブランズウィック州。


(上記のように本種は日本のキタノトミヨでもあるので、順番は前後するが、便宜上旧日本百目の上での第 61 種目にすることにした。)