寝ていた。
随分寝ていた。
であろうことを確かめたいと思い
朦朧としている頭が
少しずつ鮮明になるのを感じながら
時計を探す。
あった
丸い壁時計
ん?
17時
18時?
やっぱ5時間くらいかかったか。
そう思いながら
回りに誰もいないことに気が付く。
ゲゲッ
あたし放置されている?
無事に手術が終わったらしいことは
「生きているわね、私」
と思考していることから確認できる。
そういえば
夫にバイバイし
手術エリアに入室した際
左手にはストレッチャーが置いてあり
人が寝ていた。
今思えば
あれは術後の患者さんだったのであろう。
放置されているのかと思いきや
全身麻酔からの回復中で
現在、私がその順番になったようだ。
もちろん
放置されている?と思ったのは数秒~数分
すぐに看護士さんが
意識を確認して下すった。
お目覚め確認完了次第
病室に運ばれてゆく。
そのあたりは記憶がとぎれとぎれだ。
鮮明に覚えているのは
前回同様
さむい!
ことである。
麻酔から覚めると
どーしてこんなに寒いのであろう。
出血しているとそうなると聞いた覚えもあるが
定かではない。
ただ、前回よりは寒くない。
前回は寒すぎて叫んでしまった。
予想外だったからだ。
今回は
前回の経験があるので、逆に
前回ほど寒くないかも・・・と冷静である。
しかし、電気毛布を所望した。
術後の熱がどんどん上がるのに
本人はむちゃくちゃ寒い。
優しい看護士さんからは
氷枕より
電気毛布を頂戴した。
病室では旦那さんが待っていた。
がんばったね
と声をかけてくれたが
嬉しかったのはこの一瞬だけ。
そのあとは、予想通り
大丈夫?
寒い?
熱い?
痛い?
眠い?
大丈夫?
相変わらずうるさい(笑)
こんなことを言ってはいけないのだが
過去4回の手術のあと
夫の声掛けが多すぎて
答えるのがつらく
正直うるさくて落ち着かず(笑)
静かに見守っててくれと
懇願してきたのだ。
しかしまた同じことを繰り返していた。
男子というのはどうしてこうなのだろう(´Д`;)
優しい夫であることは間違いない。
心配であるのもわかっている。
ただ、その優しさの発揮の仕方を
ときどき間違う(´д`lll)
無事に終わったし
姿を確認してもらえたし・・・
さっさと家に帰そう。
ここは相手の気持ちを考えず、わがままになっても許されよう。
そう冷静に思って
本当に帰した(笑)
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実はその後、面会を拒否した
というと言葉は悪いよね。
遠慮してもらったのです。
私は、放っておいてもらう方が回復する。
冷たいようなんだけど、例え家族でも
会話することになるので、それが一番つらい。
頭を使うからなのかな?
気力がないからなのかな?
寝る、寝る、寝るに徹して回復するのです。
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