「アダルトメディア・ランダムノート」 | 月灯りの舞

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自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


「アダルトメディア・ランダムノート」
   藤木 TDC:著
   ミリオン出版/2004.7.1/1600円


アダルトメディアランダム

月刊誌『噂の真相』 92年1月号から2000年3月号
まで連載された「アダルトビデオ構造主義」
2000年4月から2004年4月号(「休刊号」)まで連載された
「新性紀猥物史観」の全原稿と、
「特集アスペクト56 20世紀のアダルトビデオ」
に掲載されたものに加筆、訂正、書き下ろしを
加えたもの。      
         <イントロダクションより>



AV・風俗・インターネットなど、
セクシャル要素の強い成人向けアダルトメディア
に関する小論考をまとめたもの。


12年間のアダルト関連の風俗史。


その年その年の事件や流行りものを
交えながら、アダルト業界にはどんな“ブーム”が
巻き起こったか、時代を追って検証できる。


その年のAVのタイトルを見るだけでも
時代が蘇る。

その時代のファッション、トレンドに女優、
脱いだ人、企画モノにはどんものが登場したか、
懐かしくもあり、新鮮さも呼ぶ。


パソコン時代の到来、ヘア解禁、小型ビデオカメラの登場など
いくつもの転機があり、時代とともにアダルト業界も
変貌をとげていく。


内容はアダルトなんだけど、硬派な文章で、
その時代のベストセラー本や雑誌についてもふれていて、
興味深い。



私はどちらかというと映像よりも活字派で、
「アダルトビデオ」ってほとんど見ないのだけど、
タイトルとか、どんなモノが流行っているのかは、
なぜかチェックしている。
次から次へと手を変え品を変え、登場し、
ネタはつきそうで、つきないものである。


アダルトビデオの歴史は男の欲望の歴史である。
いつの時代もある定番の欲望から、
マニアックなもの、その年だけに存在した流行りもの、
いろいろな角度から“欲望”が見える。