フラメンコを題材にした漫画である。
しかも連載されているのが「月刊少年サンデー ゲッサン」。
早速、第一巻を買って読む。
「鉄楽レトラ 1巻」
佐原ミズ
小学館/2011.10.17/552円
人の人生をかえてしまうほどの人間て、どんな奴だ?
いつか 失くした 夢のつづき。
<帯より>
主人公は高校生の男子 鉄宇(きみたか)。
中学時代に大好きだったバスケで挫折して、
バスケシューズを捨てようとした時、
同じく、スペイン舞踊で挫折した少女が
赤いフラメンコシューズを捨てようとする。
そこで二人は互いにその靴を交換。
数年後に二人は手繰り寄せられるようにして
つながっていき、少女はバスケの道を歩み、
少年はフラメンコの道に踏み出そうとする。
そう、第一巻ではまだ少年はフラメンコを
始めていない。
フラメンコ教室の扉をたたく所で終わっている。
少年がフラメンコなんて、
とってつけた話のようだが、
そこにたどりつくまでの描写が丸々、
一巻を使って丁寧に描かれていて、
少年の細やかな機微がとても自然に伝わって来る。
聖母のような妹の愛や母親とのエピソードには
涙してしまったほどである。
好きこそものの上手なれというけれど、
好きなことが上手くできるわけではないし、
好きなのに、合っていない、向いてないこともある。
挫折することもあるし、挫折したからこそ、
新たな道が開けることもある。
少年少女特有の弱さやもろさを交え、
痛々しいほどに不器用だけど、もがきながらも、
誰かに支えられたり、
誰かの支えになったりして、人は強くなっていく様が
透明感あふれる絵の中に見え隠れする。
タイトルの「レトラ」はスペイン語で
直訳すると、文字とか手紙という意味のようだが、
ここでは「歌詞」ととるそう。
久しぶりに泣ける漫画を読んだかも。
続きが楽しみである。
いよいよ、フラメンコの扉を開くのか、
待望の2巻は近日発売だそう。
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