月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

★月灯り舞う下で、きままに本を読み、きままに感想を綴ります 


★「本」以外のことは、もう一つのブログ 「月影の舞」 にどうぞ。







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映画の美しい瞬間を美しい文章で語る
名物映画エッセイ。


「銀の街から」

沢木耕太郎 (著)
朝日新聞出版/2015.2.6





朝日新聞に連載(2007.420~14.9)された90篇を収録。
これを読んで映画館に足を運んでほしいと
想ってつけた連載タイトルが「銀の森へ」。


さほど、印象に残らない映画でも、この方が書くと
映像が浮かび、魅力的な映画に思えるのは、
巧みな文章表現のなせる技なのでしょうね。




銀の街から/朝日新聞出版
¥1,728
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映画本。


「観ずに死ねるか!」シリーズの第四弾は絶望編。


「観ずに死ねるか!傑作絶望シネマ88
  総勢70人が語る極私的トラウマ映画論」

園 子温,宇多丸,二階堂 ふみ, 染谷 将太 , (著)他。
鉄人社/2015.6.20/1800円






これでもかと襲う不幸、理不尽な狂気、負の連鎖、
死にまっしぐらな生き様、救われない結末---。
本書は、男と女の、家族の、人生の、世界の“絶望”を描いた映画を
クリエイター、パフォーマー、文筆家70人が個人的視点で
語り尽くした1冊である。
               <扉より>
   

「悲劇」「戦慄」「破滅」「哀切」「狂気」の
第五章からなり、詳細な映画紹介と執筆陣の
トラウマ度合い、絶望度が語られる。


執筆陣がとてもそそる。


何をもって「絶望」とするかは人それぞれだが、
逃げ場のなさ、救いの無さ、観終わった時の
虚無感は計り知れない。

ドヨンとなりたい人、ドン底に突き落とされたい人、
読んで、映画を観るべし。
   

私の中の絶望シネマは
「ジョニーは戦場へ行った」かな。

この本では、森達也が紹介していて、
「辛くて声をあげたくなる。
でも、どんな声をあげればいいのか、僕にはわからない」

と、それがあまりに深い絶望であることを語る。


ドリアン助川は「髪結いの亭主」を、ある女性に
「官能的だ」と言われて観たと、紹介。
そして、「『死ぬ』か『狂う』かでしか『時』
と対峙できない」という儚さを語っている。
ドリアンさんのレビューはやはり詩的だ。


新藤兼人監督の「銃殺」が紹介されていた。
壮絶そうで、怖いが、観たくなった。
ああ、絶望の闇が私を呼んでいるぅぅ。



観ずに死ねるか!傑作絶望シネマ88/鉄人社
¥2,000
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「音楽」が特集の雑誌2冊。





「MONKEY Vol.6 ◆ 音楽の聞こえる話」
柴田元幸 (編集)
スイッチパブリッシング/2015.6.15


11人の作家が「音楽」がテーマの短編や短歌を
津綴り、アーティスト11名がヴィジュアルを提供。


文芸雑誌って、小さくて、活字がギュッと
詰まっているものか多いけど、これは
ゆったりとしていてページ毎にレイアウト
も違うし、とてもスタイリッシュ。

写真や絵のセンスもすてき。

音楽家、小沢健二のエッセイに、漫画家の松本大洋が
絵を提供した、コラボや寓集も。


「あなたの好きなアルバムの、
ライナーノーツを書いてください」という依頼。
かつてLPレコードを買うのが命がけで、
ライナーノーツを隅々まで読んだという世代の
人たちがそれに答えているのも、とてもいい感じ。





「東京人」july.2015
特集『歌謡曲の東京』

「MONKEY」がすっきりしているのに対し、
こちらはごちゃごちゃ雑多な感じが昭和臭漂う。


「My Best Tokyo Song」のコーナーでは、
角田光代がRCサクセションをあげたり、、
関川夏央が「ラブユー東京」を語ったり。


懐かしい東京ソングのジャケットや
アーティストの写真があふれる。


「はっぴいえんど」から始まったという
「『東京ソング』クロニクル」や
「『東京』を感じさせる名盤20選」
もとても興味深い。



MONKEY Vol.6 ◆ 音楽の聞こえる話/スイッチパブリッシング
¥1,080
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東京人 2015年 07 月号 [雑誌]/都市出版
¥930
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木曜(6/18)夜は、読書会。
今宵は大盛況で、18名の参加。
3つのテーブルに分かれての紹介。


私のテーブルは、女子率が高く、
ほんわかムードな本が多かったかな。







私が紹介したのは


「痕跡本の世界 古本に残された不思議な何か」
古沢和宏著(ちくま文庫/2015.6.15)


「古書 五っ葉文庫」店主であり、
古本や痕跡本イベントを手掛ける著者。


古本に残された書き込みやメモや
挟みこまれたモノから、妄想を膨らませ、
ドラマを夢想しつつ、本を紹介。


「クワイエットルームにようこそ」に挟まっていたのは

某少年刑務所の閲覧表。

「いたこニーチェ」に書かれたラブレター、
翻訳絵本を上書きする文字の意図。


笑ったのが、「地球の歩き方」の

ゲストハウスのページに書き込まれた“うそつけ”の文字。


本と人の関係性は無限で、
古本となるとまた、それは不思議な世界観や

ドラマを見せてくれ、おもしろい


痕跡本の世界: 古本に残された不思議な何か (ちくま文庫)/筑摩書房
¥842
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朝日新聞の書評でとりあげられていた漫画。


「ランド 1」
山下和美:著
講談社 (モーニングKC) /2015.4.23




「あの世」と呼ばれる山の向こう。
神に見守られた「この世」に暮らす杏(あん)。
彼女が見つる先には希望も絶望もある。
       <裏表紙より>



山に囲まれ、四つの神に守られた村。
その村では人は必ず50歳で“死”を迎える。
そして、村人を縛る不思議なしきたりたち。


まだ物語は序章なので、どうなっていくのか
解らないが、ラストのページは衝撃的。
これからの日本の不安が見え隠れする。


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先日、シネマ歌舞伎で「天守物語」を観てから、
原作の泉鏡花が気になっていたら、
こんな漫画が出ていた。


「水木しげるの泉鏡花伝」
水木 しげる (著),泉 鏡花 (著),北國新聞社 (企画・原案)
小学館 (ビッグコミックススペシャル) /2015.4.2)



異界を描いてきた二人の作家の不思議な出会い。
お化け好きで妖怪漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の
作者・水木サンが、同じくお化け好きで
金沢が生んだ美と幻想の文豪・泉鏡花の生涯と
その世界を、独特のタッチで描写します。
              <裏表紙より>


「高野聖」と「黒猫」の怪異で幻想的な2作品を
劇中漫画として収録。

巻末寄稿は角田光代で、盛りだくさん。

泉鏡花の生い立ちから、作家になっていく過程が
描かれて、泉鏡花を知る一冊となる。


こわがりなのに妖怪やお化けが好きな泉鏡花は
自然美を基調としながらも現実を超えた
さまざまな美の境地を書き続けた。


鏡花が机の引き出しに妻あてに遺した紙には
「ことばの持つ力(徳)は、
はかり知れない(無量)ほど大きいものである」
とあったという。


水木しげるの泉鏡花伝 (ビッグコミックススペシャル)/小学館
¥1,728
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「忘却のサチコ 1.2」
阿部 潤 (著)
小学館 (ビッグコミックス)




美味しいものを食べた時に得られる
”忘却の瞬間”を求めて、
ありとあらゆる美食を追いかける!!
絶品グルメ・コメディー。
             《帯より》


   

「孤独のグルメ」以降、
登場人物が食事をするという漫画が
増えているけど、これも
“食べる漫画”だけど、とてもおもしろい。

主人公のサチコは文芸誌の編集者で、
とても実直な女性でいつも完璧を求めて
いる人。

そんな彼女が結婚式に花婿に逃げられる
ところから始ま
る。



そんなサチコは、美味しいものを食べている時だけ、
その淋しさを忘れられることから、
美味しいものを求めて食べ歩く。


作家さんとのやりとりや取材のために
旅に出て、ご当地グルメを食べたり、
食のウンチクも隠し味に入れつつ、
展開する一話完結のお話。



やけ食いとか大食いとかじゃなくて、
丁寧に美味しいものを食べることって、
とても幸せなことで、
あまり美味しいと、無の境地になるよね。
それがタイトル「忘却」に反映されていて、
悲しみを乗り超えて、
そこから発見するものもあるのかもね。






忘却のサチコ 1 (ビッグコミックス)/小学館
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忘却のサチコ 2 (ビッグコミックス)/小学館
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ムック本『YUCARI』VOL.14号の特集は
「ふるさと、お国ことば」。


ふるさとの言葉を通して、その地方の
歴史や伝統、風土、文化にふれてみる。


島根の「出雲ことば」や
坂本龍馬が伝えたダイナミックな「土佐弁」、
九州方言などがとりあげられている。


郷土をテーマにした絵本や郷土菓子も
美しい写真と共に掲載。


NHK朝ドラにみる「方言の役割」も興味深い。
もちろん「あまちゃん」の“じぇじぇ”とか
「花子とアン」の“こぴっと”とかね。


落語に生きる「江戸ことば」も紹介されていたので、
江戸つながりの本も。


YUCARI vol.14 ふるさと、お国ことば (マガジンハウスムック)/著者不明
¥700
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木曜(5/21)は読書会。


今回は人数が多かったので、
2グループに分かれて、本を紹介。

ほんと、読書会の方は知識豊富なのと、
探究心が旺盛で、いつも刺激を受ける。


本日、紹介された本たち。





●「人間の目利き」を紹介された方より。

アラブの人から学んだアイウエオは
「アイ、イシ、ウン、エン、オン」
愛、意思、運、縁、恩。


●Y氏は「さすらいの麻婆豆腐」を紹介したが、
四川料理を日本に広めた陳さんのことを
熱く語る、語る。
食の知識が幅広い。


●「帰還兵はなぜ自殺するのか」という本も
興味深かった。
300人位自殺するそうで、7人の兵士や家族に
取材したルポなのだそう。
分厚い。




今回、私が紹介した本は



「偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく」
冨田 章 (著)
祥伝社/2014.11.2/1600円


自画像を描いている絵を取り上げ、
そこに隠された真実だったり、たくらみを
時代背景、画家のエピソードを交えて
解説していく。


例えば、表紙の画は「画中画のトリック」と
題して語られているアンギッソーラという
女流画家の絵。


描かれているのがアンギッソーラで、
描いてるのは師匠のカンピ。
二重肖像画だが、カンピを描いている技法と、
自画像部分では技法が異なる。
それは師匠と弟子の画風の違いを表しているのだと。

解説むがあると画の見方も変わるし、おもしろいと
思っていて、その解説を私流にまた解説すると、
ニュアンスが伝わった方は、とてもおもしろがって
くださった。




偽装された自画像――画家はこうして嘘をつく/祥伝社
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誕生日にもらった本。


「縛師: 日活ロマンポルノ SMドラマの現場」
  浦戸 宏 (著)   
  筑摩書房 /2015.3.24




観る者の妄想をかきたてるきびしい責め図が
成立し、かつ女優が耐えられるにはどう
締めればよいか。
伝説のロープマンが緊縛の様式美、
イマジネーションを語る。
        <表紙折り返しより>



日活ロマンポルノで、谷ナオミ主演の
「花と蛇」「生贄夫人」で緊縛指導を担当し、
以来50本を超えるロマンポルノ作品で、
数々の女優を縛りあげた縄師。


撮影現場でのエピソードが生々しく、
おもしろい。


ウソをホントに見せる「映画」の世界で、
SМという世界観をどう見せて行くか、
緊縄の文化と美意識が本音で語られる。

ロマンポルノという枠に限らず、
昭和の映画界の様子が解り、とても
興味深かった。

写真やイラストもエロティック。


縛師: 日活ロマンポルノ SMドラマの現場 (単行本)/筑摩書房
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