★月灯り舞う下で、きままに本を読んで

      きままに感想を綴ります 


★「本」以外りことは、もう一つのブログ

     「月影の舞」 につづってます。


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が助監督、演出、出演の映画

「ジュリーの海&空」

「さぬき映画祭2011」で審査委員特別賞を受賞しました。


$月灯りの舞


★「ジュリーの海&空」公式サイト
http://julie-sanuki.com/blog/
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2012-01-17 00:37:36

[野性時代]書くエロス、書かないエロス

テーマ:【雑誌】

今月の「野性時代」は官能大特集。


“官能表現の秘術を紐解く

書くエロス、書かないエロス”


月灯りの舞


映画でもそうだが、何を見せて、何を見せないかで

表現センスが問われるところ。


直接的言葉がいい描写と比ゆ的表がいい描写と

それぞれのシーンを使い分けると、寄り官能的に感じるのか。



大沢在昌が講師の「誌上小説講座」もとても

勉強になる。

2011-12-29 04:24:53

「字幕翻訳者が選ぶオールタイム外国映画ベストテン」

テーマ:【映画・写真・映像】

映画を ある意味一番深く観ている字幕翻訳者が
選ぶ 生涯の外国映画ベストテン本。


「字幕翻訳者が選ぶオールタイム外国映画ベストテン」
映画翻訳家協会 (編集)
ACクリエイト/2011.12.17/1200円

月灯りの舞

18人の字幕翻訳者の書き下ろし原稿と、
字幕作りを語った貴重な体験談など、
これまでになかった1冊。 <帯より>



第一章 字幕翻訳者が選ぶ外国映画私の10本と映画人生
<特別インタビュー>邦画英訳と映画人生(イアン・マクドゥーガル)


第二章 全選出作品解説


第三章 字幕をめぐるあれこれ



一本の映画のシナリオを読み、それを限られた文字数で
いかに作者が伝えたいことを表現できるかに心血を注ぐ人。
それが字幕翻訳者。



字幕次第で映画の面白さが変わるほど、
映画において大きな役割を果たしながら、ふだんはあまり
表舞台に出てこない人たちが選ぶ映画とはどんなものか?


十人十色の字幕翻訳者が選ぶ「生涯の10本」は見事に票が散り、
バラエティに富んだ作品。

それぞれの映画との出逢い、代表作、映画人生、
仕事の姿勢なども交えて語る映画。


映画を内面からより深く読みとることを仕事にしている方が
語る映画はまた、より深く思え、興味をそそられる。



作品157本の全解説付きなのが、ありがたい。
気になる映画は、少しずつ観ていきたい。



字幕翻訳者が選ぶオールタイム外国映画ベストテン/著者不明
¥1,260
Amazon.co.jp

2011-12-15 02:36:24

「はだか」 

テーマ:【芸術・美術】

先日行った「ぬぐ絵画--日本のヌード」展が行われていた
東京国立近代美術館のミュージアムショップで買った本。


アッと驚く「はだか」な研究の数々。
おもしろい試みで「はだか」を探究していく。


写真や絵を眺めるだけでもワクワク楽しい
「はだか」がいっぱいの本。


「はだか Ex-formation」

原 研哉+武蔵野美術大学原研哉ゼミ:著
平凡社/2010.1.26/1500円


月灯りの舞

今年のテーマは「はだか」である。
「はだか」といえばエロスや羞恥心のにおいがして、
扱いにくいテーマであるように思えるかもしれない。


しかし、「はだかの自転車」といえば、何もついて
いないプレーンな自転車を想像するし、
「はだかのプランド」といえば、手垢のついていない
無垢な商品のイメージが連想される。

したがって、案外デザインと近いところにこの言葉は
あるのかもしれないと思われたよ。

よし、それでは「はだか」をはだか」はだかにしてみよう、
ということでこの研究は始まったのである。
            <帯より>


裸になるのはなぜ恥ずかしいのか?
それは他人と自分の裸が違うからだという。
そこで裸の「偏差」を極端にしてみようという試み。

リカちゃん人形という人形の理想形に手を加え、
「偏差」を強調した理想形でないものを作ってみる。

例えば、肥満のリカちゃん、О脚のリカちゃん、
でべそのリカちゃん、筋肉質なリカちゃんなど。


月灯りの舞
ふくよかなリカちゃん人形(本紙より)


「はだかの少女漫画」では、少女漫画をすっぱだかに
してみるという試み。

漫画「りぼん」をの実際の漫画を全裸バージョーンに
してみる。

すっぱだかであること以外はいつもの漫画なのに、
すっぱだかであることで漂う違和感は少女漫画の
コンテクストを崩壊させるには十分だ。



逆に「パンツプロジェクト」の章では。
あらゆるものに「パンツ」をはかせることで、
身近なものの世界を「はだか」にし続ける効果がある。


例えばフォークの先っぽにパンツをはかせる。
例えばピーマンにパンツをはかせる。

するとそれは素米「身体化」して見え、そこに
「腰部」としての「はだか」が出現するから不思議。


圧巻というか、そそるのが「バタカのはだか」という章。

“見せるため”の「はだか」ではなく、“素”の「はだか」
をイラスト化している。
「全く日常の姿態」を「はだか」にしてみるという試み。



AV企画でよくある「全裸シリーズ」や写真集で当たった
「透撮」や「妄撮」シリーズみたいな感じのマジメなイラスト版。


月灯りの舞



「おしりフェチ」さんにはたまらない
「おしり」の章では、“ふたつのふくらみと真ん中のスリット”
というモチーフをいろいろなデザインの中に取り入れている
写真がいっぱい。
まるで、あちこちに「おしり」があるみたい。




月灯りの舞

「はだかの赤ちゃん」の章では、裸の赤ちゃんの体を
花、石膏、金箔、木、砂糖など、いろいろな素材で
つくるという試み。
写真は左側が「苔」で右が「コンクリート」。



★「ぬぐ絵画 日本のヌード」展 感想

http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-11105501614.html

Ex-formation はだか/原 研哉
¥1,575
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2011-12-13 02:32:44

世の中が変わるときに読む263冊

テーマ:【雑誌】

今週の「BRUTUS」は本特集。



月灯りの舞

2012年、世の中が変わるときに読む263冊!

特別付録は「誰が読んでも面白い23ジャンル、115冊」の
ガイドブック。


本好きさん、オススメ。

2011-12-12 02:27:55

「ブラック・ジャック創作秘話 」

テーマ:【漫画・劇画】

「ブラック・ジャック創作秘話
  ~手塚治虫の仕事場から~」
吉本浩二 :漫画
宮崎 克 :原作
秋田書店 (少年チャンピオン)/2011.7.8/648円


月灯りの舞

“神様”の熱に煽られ、ともに走った男たちの記憶。
“漫画の神様”手塚治虫が遺した不朽の名作「ブラック・ジャック」。
その制作の現場を関係者の証言で綴るマンガ・ノンフィクション!!
                  <裏表紙より>


手塚治虫が“神様”たる所以のエピソードがいっぱい。


その無垢な好奇心、作品に対するひたむきな情熱と
納得のいくまで、絶対に手をゆるめぬ 怖いくらいの信念が
伝わってくる。


エピソードですごかったのが、ネットもファックスもない時代に
アメリカの手塚氏が日本のアシスタントと、
国際電話で方眼紙を使って、背景を描かせるシーン。


メモも何も見ず、原稿を暗記している手塚氏は空で
電話で指示して行く。
そして、資料の場所も正確に憶えていて、的確に指示する。


飛行機内の暗闇の中で、小さなスポットライトの下で
ペンを走らせる手塚氏は、持てる全ての時間を使って、
おもしろいマンガを描こうと思っていたという。


実在の漫画家や編集者が語る手塚像、エピソードを
交えながら、手塚のマンガへの想いがほとばしる。


ヲタ君に勧められたが、最初は絵柄が苦手で、
読むのを躊躇した。


でも、ヲタ君いわく、
「すごく丁寧に描いてあって、僕は好き。
 絵柄が嫌いだからって読まないのはもったいないヨ」と。


で、このマンガ、
「このマンガがすごい 2012」のオトコ編で
堂々の1位になってる。


で、「ブラック・ジャック創作秘話」の創作秘話が
書かれている。


月灯りの舞
「このマンガがすごい 2012」


ちなみに「オンナ編」1位は「花のズボラ飯」


★感想はコチラ
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10791046629.html



ブラック・ジャック創作秘話~手塚治虫の仕事場から~ (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)/著者不明
¥680
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このマンガがすごい! 2012/著者不明
¥500
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花のズボラ飯/久住 昌之
¥945
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手塚先生、締め切り過ぎてます! (集英社新書 490H)/福元 一義
¥735
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2011-12-05 01:18:21

「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」

テーマ:【文化・社会】

一人だけでもオモシロイのに、おもしろい人が 二人揃って、対談しちゃう。
それでもって、いろいろ学べたりして、 心が楽になったりしちゃう対談集。


「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」
みうらじゅん (著), リリー・フランキー (著)
扶桑社/2011.11.23/1200円


月灯りの舞

みうら&リリー両氏が、人生、仕事、そして生と死について
1年間にわたり真剣に語りつくした、両人いわく
「最初で最後の」珠玉の対談集。


彼らが本当に言いたかったことが、全部ここにある。


みうら:人生の最終地点は「死」じゃないですよ。


リリー:それなのに「今際」を豊かに過ごしたいと思って、
みんな「今」を貧しく生きてる。

                <帯より>


「結婚・離婚・浮気とは?」の章では


みうら: 「具合」とかあるしねえ(笑)。
    具合っていうのはすごく大きいもんね。
    いや、「具合」がすべてかもしんない。
    よく「カラタの相性」って言い換えることもあるけど、
    要は「具合」だよね。「具が合う」ってこと。


リリー: なんか、気持ち悪いっすね。 「具」って話になると(笑)
    でも、ほんと何百年も前の人が、それが一番切れない関係だと
    言ってますからねぇ。カラダが離れないのかが一番って。
    具合と別れることはできないですもんね。
    その人と別れても
    「その具合だけは置いといてくれ」って(笑)




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「親子とは?」の章も下ネタ満載なんだけど、
ホロリとして、
親子愛にあったかくなったり、大笑いしたり。


女の人のオッパイはAカップとGカップって
ものすごい差があるのに、
それを受け入れて生きる女の精神力が強いという両氏。


男のモノがそんなに差があったら、生き方が変わると。
で、男は必死で 大きく見せようとするだろうと。



みうら:いくら大きく見せたって、
    結局そこは父親の転写だから。
    しかもその先っぽから出てきたってね。オレら。(笑)


リリー:しかも、いっぱい出たやつの中なかの「誰か」ですからね(笑)
    あんときの他のヤツら、今ごろ何してんすかね?


みうら:でもさ、そこで一度勝負に勝ってるってことを忘れがちだよね。
    あの戦い勝って出てきてるってすごいよ。
    負けてティッシュにくるまれてるやつとは、わけが違う。


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みうら:ストーンズのライブに行ったときに「オレもメンバーに入れるかも」
    って思うのは、今でもオカンが、
    「入れるんちゃうか? じゅんやったら」
    って言いそうな気がするからじゃないかなあ(笑)
    オカンはストーンズ知らないのに(笑)



どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか/みうらじゅん
¥1,260
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2011-12-04 01:13:16

「黄昏流星群 41」

テーマ:【漫画・劇画】
黄昏流星群 41 (ビッグ コミックス)/弘兼 憲史
¥550
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「黄昏流星群 41」

弘兼 憲史 (著)
小学館 (ビッグ コミックス)/2011.11.30/524円


月灯りの舞


愛は、哀しい。だけど不幸じゃない。


いつか自分の子供が欲しいと願う二人の女がいた。
女と女。同性愛者(レズビアン)のカップルだ。
二人は精子提供サービスの会社に登録し、
女の一人が精子提供者である男とセックスし、
無事妊娠する。

だが、その女はその男を好きになってしまい…。
愛し合っていたはずの二人の女の人生はどこへゆくのか?
別れ、再会…幸と不幸を噛みしめるような
深い味わいの表題作「星子のロンド」



大手製薬会社の副社長、バリバリの仕事人間の男が、
興味本位から、ホームレス生活を実践し…
そこから男は、自分の人生に疑問を持ちはじめて…。
「もんじゃ座の星」。

哀しくも、決して不幸じゃない人生の
濃淡を描いた力作2題収録。
           <裏表紙より>



「星子のロンド」

女と女でも、身も心も愛し合っていた二人に見えたが、
一人の幼女時代のトラウマから、男性をの嫌悪し、
同性愛は逃避の場だったのだろうか……。


それでも、“本物”だったら、きっとまたいつかどこかで
つながるのかもしれない。


切なさと辛さを乗り越えた先には、また希望の光が見える。

そうやって、いつもこの著者のこのシリーズの
作品たちは 夢を見させてくれる。


愛は性別や境遇をも越えるものなのだから……。



もう一つの「もんじゃ座の星」も夢を与えてくれる。


人生の終幕に近づいた時、自分の人生を振り返り、
本当にこれでよかったのか自答し、はっきりと
とるべき道を見つけた男。


地位も名誉も財産も全てのものを捨てさっても
手に入れたいものがある。

そんな愛に巡り合えた人はシアワセだろう。



何もなくてもいい、
ただ、その人がいるだけでいいという 幸せ。






2011-11-27 03:38:08

「恋の罪―愛にさまよう女たち」

テーマ:【愛・性・男と女】


「愛のむきだし」で衝撃的な性癖と愛を描き、
「冷たい熱帯魚」で強烈な愛と性を描いた園子温監督。


この2作が“むきだしにされた男の性”だとしたら、
最新作「恋の罪」は“女の性のむきだし”か……。


四国での上映は愛媛だけで香川は上映無し。
早く映画が観たいけど、まだ観られていないので、
とりあえず、小説版を読む。



園子温監督の映画「恋の罪」の脚本を元に、
オリジナルの設定を加えて文庫化したもの。


「恋の罪―愛にさまよう女たち」
園  子温:原案
村上 桃子:小説
泰文堂 (リンダブックス)/2011.12.1/571円




月灯りの舞

あの夜も渋谷区円山町は雨だった―。
深夜のラブホテル街、和子は売春容疑がかかった
デリヘル嬢たちを事情聴取していた。


セーラー服の女子高生、昼間は地味なOL、母娘デリヘル嬢…
性を売り物にする女たちと対峙するうちに、
和子はかつてこの地で起きた殺人事件を思い出していた。


それは本能をむきだしにした女たちが犯した、
美しくも悲しい事件だった。
              <裏表紙より>



1990年代に渋谷区円山町ラブホテル街で実際に起きた、
エリート女性殺人事件からインスパイアされて
作られたという作品。


映画の構成がどうなっているかわからないが、
小説では ラブホ街で起こった猟奇事件を
女刑事が追っていくサスペンスドラマ風。

事件と取り調べで出逢って行くデリヘル嬢たちの
それぞれの人生と性が交互に語られていく。


愛してるから、抱かれ、セックスをすることが
ほとんどの女だと思うが、ここに登場する女たちは、
皆、何らかの事情でカラダを売ることで「女」を
実感し、「愛」ではなく「金」を媒体にカラダを売る。

だが、金を稼ぐためにカラダを売るというのとも少し違う。

セックスをセックスとして行う為に金を媒体にしているに
過ぎない。


例え数枚のお札であっても、セックスをするのに
「金をとる」ことで自分を保ち、女のプライドを
持ち、中にはそれで自分を“正当化”する女たち。


母娘でデリヘルをやっている女は、
カラダを売ることでしか生きられない。


誰の子か解らぬ子供を妊娠、
妊娠中も妊婦マニアたちに性を提供し、
出産後は母乳マニアと交わるプレイをし、
娘が大きくなれば、母娘で3Pをする。
生きていくことがセックスをすることである女。


欲望をさらけ出すこと、その欲望に忠実である
生き方を選んだ女たち。

それは解放されているかに見え、
性の快楽に翻弄されているようで、どこか哀しい。



そこそこの快楽を貪り、楽しめるとこだけを楽しめれば
誰も傷つけず、日常は保たれ、精神は守られるのだろう。


でも、一度 快楽の渕に落ちた女は、もっと深いものを
求めて、抜けられなくなっていく。


そして、その快楽は底しれぬものを孕み、
様々な感情を生み出し、突き詰めていくと、
人の心や日常を破壊していく。



女は、セックスに溺れる女や性を見せつけられると嫌悪感を
感じることが多いが、ここまであからさまに
さらされてしまうと、すがすがしいほど。

しかし、女といもののずるさ、愚かさ、せつなさを
性を通して、最大限に突きつけられる。




恋の罪―愛にさまよう女たち (リンダブックス)/園 子温
¥600
Amazon.co.jp

2011-11-24 02:21:46

「物語論」

テーマ:【文章・書籍】

新書の新刊。
「物語論」の本は数あれど、これは1冊でいろんな創作者の
感性にふれられるお得な本。

創作に関わる人には、とても勉強になる。


「物語論」
木村 俊介 (著)
講談社(講談社現代新書) /2011.11.18/820円


月灯りの舞

物語が紡がれていく過程
17人の創作者が語る
        <帯より> 



インタビュアーとして各媒体で活躍する木村俊介が、
小説、漫画、美術、映画、音楽……といって
さまざまな分野の方々から、
「ものを語ること」に関して、聞いたことを提示している。


村上春樹、島田雅彦、伊坂幸太郎、重松清、弘兼憲史、
かわぐちかいじ、荒木飛呂彦、杉本博司……、


自分の人生で、影響された人や本を語る人もいれば、
自分がなぜそのテーマばかりを描くのかという創作裏話を
語ってくれる人もいる。


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映画では監督が絶対で、助監督は命令に従うだけといった
場合が多いみたいで、それに違和感とつまらなさを感じていました。


   「映画にしなきゃ、というのはやめようと思いました」より
       是定裕和/映画監督


映画を撮るきっかけになった話や、助監督に大学生を入れて、好きなことを
言わせてみるとか、現場の人数を極力減らしていく話とか、
映画制作にまつわる話はとても興味深い。


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僕にとって物語を描きたいと思わせる源泉は
「不安な感覚」で、人物の配置や時代背景などはすべて、
それに沿って考えるものです。


   「不安な感覚の共鳴が、物語をおもしろくするんです」
       かわぐちかいじ/漫画家


主人公はあまりしゃべらない方がかっこいいという著者は
感情の吐露をやらせず、顔や目で語らせたりすると、
顔の描き方が変わって行く過程なども語ってくれている。


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中高年の身体の線についてはできるだけリアルに、
できるだけいやらしく描きたい。
だから参考資料に野村沙知代さんの写真集まで購入するほどで、
おかげでたるんだ腹に微妙なニュアンスを付ける線の引き方
なんてものすごくうまくなりました。


         「漫画の最大の武器はわかりやすさ」
                弘兼憲史/漫画家


次々とヒット作、それも長い連載ものが多い著者は
「ストーリーを作るポイントは、まだ誰もやっていない分野の
 ストーリーを開拓することです」と語る。


自身の作品のコマ割を、映画の演出になぞらえて解説される
所は さすが、わかりやすい。


 

物語論 (講談社現代新書)/木村 俊介
¥861
Amazon.co.jp

2011-11-21 01:56:20

「ポルノ雑誌の昭和史」

テーマ:【愛・性・男と女】

「ポルノ雑誌の昭和史」
川本 耕次 (著)
筑摩書房 (ちくま新書)/2011.10.5/740円


月灯りの舞

エロ本屋は、永遠に勝てない闘いを続ける
ゲリラである。
         <帯より>


官能小説家であり、写真家で伝説の編集者である
著者が、昭和の男たちをときめかせ、熱く奮い立たせた
エロ雑誌たちを語る回顧的ポルノ分化史。



戦後の「カストリ雑誌」に始まり、
「実話誌」「通販本」「自販機本」「ビニ本」「ロリ本」と
続いていくエロ雑誌総ざらえ。


一般誌と一線を画したギリギリの工夫、
様々なブームの仕掛け、書店以外の販売ルートの開拓。

大ヒット企画から、定番もの、あの手この手で
“売れる”ためのエロ本を仕掛けていくギョーカイの熱き戦略。



雑誌の女性の写真を見ると、時代がわかるね。

ベタなタイトルから、革命的なものまで、
エロ雑誌はいつの時代も探究心旺盛で
男たちの欲望への具現化への飽くなき道を
開拓し続けてる。


もっと過激にと求める読者もいれば、
「脱がせないで」と嘆願する読者もいる。
それぞれの性、それぞれのエロスに
雑誌も細分化され、よりマニアックになっていく。


昔、広告代理店に勤めていた頃、
「宇宙企画」の仕事に行く営業マンを男性陣が
うらやましがっていたが、
ここは日本のAV革命を起こした会社。

ここで雑誌からビデオに流れが変わって行ったのだろう。


ポルノ雑誌の昭和史 (ちくま新書)/川本 耕次
¥777
Amazon.co.jp

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