★月灯り舞う下で、きままに本を読んで

      きままに感想を綴ります 


★「本」以外りことは、もう一つのブログ

     「月影の舞」 につづってます。


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が助監督、演出、出演の映画

「ジュリーの海&空」

「さぬき映画祭2011」で審査委員特別賞を受賞しました。


$月灯りの舞


★「ジュリーの海&空」公式サイト
http://julie-sanuki.com/blog/
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2012-03-15 10:06:06

「ビブリア古書堂の事件手帖」

テーマ:【ミステリ】
スペイン行きの飛行機の中で、N嬢が
「コレ、サクサク読めておもしろいから」と
1巻を貸してくれた文庫。

本好きにはとっても楽しめる古書ミステリー。
本屋大賞にノミネートされた作品。


「ビブリア古書堂の事件手帖
        ―栞子さんと奇妙な客人たち」 1.2巻」
三上 延 (著)
アスキーメディアワークス/2011.3.25/530円

月灯りの舞

鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。
そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。
残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。
接客業を営む者として心配になる女性だった。

だが、古書の知識は並大低ではない。
人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、
いわくつきの古書が持ち込まれることも、
彼女は古書にまつわる謎と秘密を、

まるで見てきたかのように解き明かしていく。
これは“古書と秘密”の物語。
             <表紙裏より>





毎回、古書にまつわるお話が展開され、
古書店の美人店主が 安楽椅子探偵よろしく、
本を見ただけで、その謎を解き明かして行くお話。



本にまつわるささいな事件なんだけど、
その本にまつわる蘊蓄や秘密なども披露してもらえるし、
ミステリーとして楽しみながらも、その本の物語にも
ふれることができる。



著者の古書店や本への愛が伝わって来る本。


美人店主の名前が 「栞子」。

他にも魅力的な人物が集う。
祖母の影響で、本がよめなくなってしまったダイスケや
ちょっとやさぐれたせどり屋とかね。




1話ごとに登場する本もバラエティにとんでいて、
太宰治「晩年」や「時計じかけのオレンジ」
福田定「名言随筆 サラリーマン」など、興味深い。

古書店好き、本好きさんにはオススメ。






ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)/三上 延
¥620
Amazon.co.jp


ビブリア古書堂の事件手帖 2 栞子さんと謎めく日常 (メディアワークス文庫)/三上 延
¥557
Amazon.co.jp






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2012-03-14 14:52:08

「花のズボラ飯(2)」

テーマ:【食・酒】

「花のズボラ飯(2)」
久住昌之 (原作), 水沢悦子 (漫画)
秋田書店/2012.3.8/900円


月灯りの舞

愛とごはんのある、最高の人生。
          <帯より>



1巻が大好評だったようで、レシピ本まで出てて、
待望の題2巻発売。

「孤独のグルメ」でおなじみの久住昌之が原作で、
萌え絵でおなじみの「うさくん」が漫画担当。

夫が単身赴任をしている新米主婦の「花」の
食生活を中心とした日常がほのぼの描かれる。
花が食べる時の「んまーっ」という至福の表情に
みんな癒される。





花のズボラ飯/久住 昌之
¥945
Amazon.co.jp

花のズボラ飯(2)/久住昌之
¥945
Amazon.co.jp

花のズボラ飯 うんま~いレシピ―なぜ、ズボラ料理なのに泣くほどうまいのか/著者不明
¥1,000
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2012-03-13 14:54:33

「信長のシェフ 」

テーマ:【食・酒】

「信長のシェフ 」1
  西村 ミツル (原作). 梶川 卓郎 (漫画)
  芳文社/2011.8.9/590円


月灯りの舞

現代の料理人・ケン。
彼が目を覚ますとそこは戦国時代だった。
京で評判の料理の噂を聞きつけた信長は、
強引にケンを自分の料理人にするが…!?

戦と料理が織りなす前代未聞の戦国グルメ絵巻!
              <裏表紙より>



映画化された「ちょんまげぷりん」は
江戸時代の侍が現代にタイムスリップして
お菓子の才能に目覚めパテシェになったが、
その逆パターン。

「仁」の料理版という感じ。

戦国時代は「煮る」「焼く」「蒸す」の
料理法しかなかったというが、そこに
現代の知識と腕をもった料理人が、
江戸の素材を活かして、料理の技を披露していく。

「みたこともない料理が食べたい」という
信長の欲求に次々と応えていく。

ただ料理を作るだけでなく、
戦に対してのゲン担ぎのようなことを盛り込んだり、
客人のニーズに合わせたようなレシピを作るケンの
姿勢やエピソードにドラマがあり、
奥行きのある話になっている。

戦国ファンは必見。



信長のシェフ 1 (芳文社コミックス)/梶川 卓郎
¥620
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信長のシェフ 2 (芳文社コミックス)/梶川 卓郎
¥620
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信長のシェフ 3 (芳文社コミックス)/梶川卓郎
¥620
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2012-03-12 14:49:22

「エンタテイメントの書き方3 」

テーマ:【シナリオ・戯曲】
マイミクのカッシーさんこと、
シナリオセンター講師で作家の柏田道夫先生の新刊。


別冊ドラマエンタテイメントの書き方3
    ~アカデミー受賞作に学作劇術」


月灯りの舞


月刊ドラマ誌の2010年1月号から2011年12月号まで
24回連載されたものを一冊にした「月刊ドラマ」別冊本。

アカデミー賞の脚本賞、脚色賞、作品賞などを獲った映画作品を
脚本づくりの観点で分析。


ハコ書き、ディテール、伏線等を盛り込んだ「構成表」の
図式は、わかりやすく、シナリオ作法書として効果的。

シナリオライター向けのシナリオ指南書ではあるけれど、
映画のお好きな人の手引きとしても面白い。


「空間限定型」の構造として、「ローマの休日」(26回脚本賞)
と「千と千尋の神隠し」(75回長編アニメ作品賞)とを
比較して分析しいるのも興味深い。
内容もジャンルも全く異なる作品の構造が同じというところに
映画の表現の巧みさとおもしろさに気づかされる。

社会派の「クラッシュ」(78回脚本賞・作品賞)は
「多視点・多人物交差型」であり、
“人種差別”というキーワードて゜、様々な人種が交錯する
ヒューマンドラマ。
シーンナンバーごとにそれぞれの人たちを人種別マークを
つけて、行動を構成表にまとめている。


作劇術だけにとどまらず、いたるところに映画の
蘊蓄が盛り込まれているのも
映画好きには楽しく読める。


2012-03-09 15:09:00

「311」と「friends after 3.11」

テーマ:【映画・写真・映像】


「キネマ旬報」3月下旬号の
巻頭特集は「STAR WARS エピソード1/ファントム・メナス 3D」
「ジョージ・ルーカス 1万語の35年史」だが、


月灯りの舞


特別対談に
「森達也×岩井俊二 劇的想像力とドキュメンタリー」がある。


オウム真理教を追ったドキュメンタリー「A」(98)と
中山美穂主演の「Love Letter」(95)で
90年代に劇場長編映画デビューを飾った二人の監督が、
東日本大震災から1年が経過した現在、2011.3.11の出来事を
主題にしたドキュメンタリーを発表した。



●「311」(2011) 監督:森達也、綿井健陽、松林要樹、安岡卓治の4人。


●「friends after 3.11」(2011)監督:岩井俊二



作る側の人間、表現者として、劇映画的想像力の膨らませ方や、
「災害」を撮ることに関して疑いを提起しながらの対談。


互いにシンパシーを感じ、エールを送りながらの対談は
一見おだやかにも見えるが、ドキュメンタリーを撮ることの
難しさや後ろめたさ、冷酷さをきちんととらえた上での
言葉は重い。



森達也監督は、被災地でカメラを向け、遺族から
「遺体を撮るな」と角材を投げられたり、
不謹慎だと言われる事に対して、
何が“不謹慎”で何が“謹慎”なのか、
メディアの自主規制にも疑問を問いかける。


一方、岩井俊二監督は、テレビのドキュメンタリーは
過去化していくが、映画の場合は、本来 生ものであるはずの
ドキュメンタリーが普遍性を持ってしまう。
その怖さがあると語っている。



「311」は共同監督だった為、森監督は、個人の視線での
震災へのアプローチはなく、新たにドキュメンタリーを
撮ることがあれば全然違うものを撮りたいと語り、
岩井監督は、できるだけ多くの人に話を広げたいので、
パート2を撮っていると言う。




今号の「映画とコトバの間には深くて暗い河がある?」は
「ヒミズ」。

著名人が他誌で発言している「ヒミズ」評が掲載されている。

同じ映画でも、本当に人によって“見え方”が違うことに
改めて感心する。

この「ヒミズ」も急きょ“被災地”を映像に撮りこんだことで、
賛否両論がかもしだれ、人によって映画の見方を変えている。



●「ヒミズ」感想
http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-11137109488.html




ヒミズ 1 (ヤンマガKC)/古谷 実
¥580
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小説ヒミズ 茶沢景子の悠想/山崎 燕三
¥750
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キネマ旬報 2012年 3/15号 [雑誌]/著者不明
¥890
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2012-03-06 23:16:50

「マンガで食えない人の壁 」

テーマ:【漫画論】

「マンガで食えない人の壁
    -プロ13人が語る“私はこうして漫画家になった”」


NPO法人NEWVERY内 トキワ荘プロジェクト (著),
園田ゆり (イラスト)
NEWVERY/2012.2.29/1000円


月灯りの舞

おおひなたごう(ギャグ漫画家)
「実は、ダメ出しをされないように描こうとするからダメ」

樹崎聖(漫画家/『10年メシが食える漫画家入門』著者)
「良い作品というのは、一つのことしか言っていない」
(本文より抜粋)
               <帯より>


「トキワ荘プロジェクト」とは、漫画家支援団体で、
漫画家志望者に向け都内にシェアハウスを提供。

これ迄200名ほどを支援し、雑誌や単行本に
デビューした漫画家は18名。



本書では、現役漫画家はもちろん、漫画原作者、
大学・専門学校でマンガの教育に携わっている方、
漫画家を取材してきたライターの方など、
様々な立場の方にお話を聞き、インタビュー形式で
まとめたもの。



「漫画家志望者の成長につながれば」という想いで作られた
本ではあるが、漫画家だけに限らず、創作一般にも
通じることが多く、とても勉強になる。


実際に仕事として漫画に携わる人々の話は
実践的で的確。

ご自身の経験談を交えながら、編集者との付き合い方や、
仕事のてぎると人が放つオーラの話だとか、
興味深くつ、おもしろいものも多い。




「漫画で重要なのは、食材よりも、料理法」
           (田中圭一)






マンガで食えない人の壁/NPO法人NEWVERY内 トキワ荘プロジェクト
¥1,050
Amazon.co.jp

2012-03-03 14:46:19

「仏教シネマ」

テーマ:【映画・写真・映像】
ちょっと変わった切り口の映画の本を一冊。

「仏教シネマ
 
---お坊さんが読み説く映画の中の生老病死」

釈 徹宗 (著), 秋田 光彦 (著)
サンガ/2011.10.26/1500円

月灯りの舞

生老病死+葬----
スクリーンに描かれた「隠された宗教性」を、
2人の僧侶が熱く語りあう。

映画作品から感知される「死者のまなざし」は
現代を生きる私たちに何を伝えようとしているのか?
それを読み解くのは、やはり「お坊さん」しかいない!
               <帯より>



“仏教モノ”の映画の紹介本ではなく、
二人の現役僧侶が、映画について熱く語り合う本。

でも、ただの僧侶ではなく、この秋田光彦氏は
青春時代に仲間と映画を創り始め、
映画プロデューサー・脚本家として
『狂い咲きサンダーロード』『アイコ十六歳』などを
発表した映画人。

石井聰互監督と共に「爆裂都市」や「高校大パニック」の
製作にも関わっていたお方。 

私は、昔 「高校大パニック」を観てから、
このパワフルでパンクな石井聰互監督にハマり、
立て続けに観ていたものなので、
石井聰互監督と共に映画を製作され、脚本も書かれていた
秋田氏の言葉が、大変興味深い。


そんな秋田氏と宗教学者であり、内田樹氏との共著
「現代人の祈り」や評論などの著作も多い釈 徹宗。

だから、一つの映画を語っても、映画の作り手としての見方
から、宗教に通じた人の見方など、様々で、
深く映画を読み説いたり、そこから派生する話も奥深い。


「死」に寄り添う僧侶だからこそ、
「死」からどう生きるかを啓示し、
「映画」を語りながら、豊かに生きることを導く。



序賞

第一章「生きる」

第二章「老いる」

第三章「病む」

第四章「死ぬ」

第五章「葬る」

終章




重く、暗いテーマのようだが、人が生きていく上で
直面する問題を「映画」になぞらえて語る。

その語り口は軽快でおもしろい。
実にたくさんの映画が登場して、どの映画も気になる。

2012-03-01 02:04:21

「あなたの知らない京都・異界完全ガイド」

テーマ:【京都】

京都好きさんにはオススメのガイド本!
と、言いたいとこだけど、ちよっと怖いのが苦手な人は
読まない方がいいかも。


観光都市 京都としての光の顔があるとしたら、
こちらは京都の影の顔。


「あなたの知らない京都・異界完全ガイド」
平川 陽一 (編さん)
洋泉社/2011.12.14/1365円


月灯りの舞

京都。あでやかな王朝絵巻の裏に
無惨にも朽ちていった者たちの念が千年のときを越えて今も漂う。
           <本文より>



「別冊 歴史REAL」のムック本。


京都を代表する数々のミステリー・スポットを
5つのコースに分けて紹介している。



【第一章】呪いと祟りの闇コース
      祟道神社、上御霊神社など


【第二章】天狗と鬼の伝説コース
      首塚大明神、鞍馬寺、八坂神社など


【第三章】呪術と魔道の恐怖コース
      貴船神社、清水寺など


【第四章】怪異と不思議の魔界コース
      矢田寺、六道珍皇寺、鳥辺山、引接寺など


【第五章】祓いと清めの異空間コース
      晴明神社、安井金比羅宮など




実際にこのうちのいくつかのスポットには訪れていて、
その怪しげな「気」と「効用」のすごさを体験しているので、
異界、魔界という言葉が大袈裟でないことが解る。


目に見えないものたちの怨念とかその気配というものは
消えることなく、土地に漂っているものなのか。


ただ、観光スポットとして行った時には解らなかったことが、
本書を読むと、その歴史として知ることができ、感慨深いものがある。


一番有名であろう 悪縁切の「安井金毘羅宮」は、
本書でも第五章に書かれてある。


田口ランディの小説にも書かれてあった
「縁切り縁結び碑」の負のパワーにはクラクラしたものである。
また、夕刻という微妙な時間に行ったこともあり、
本当に怖かったのを憶えている。

しかし、その効用は凄かった。


【第二章】天狗と鬼の伝説コースに書かれてある鞍馬寺は
昼なお暗きスポットであり、ここも漂う空気が違っていた。


「白馬に鞍を乗せてあるかせよ」という夢のおつげの話が
「鞍馬」の地名の由来であるが、
「くらま」という名前は「暗摩」や「闇間」という字が
あてられていたというのもうなづける。


【第三章】呪術と魔道の恐怖コースに書かれてある
貴船神社もすごい。


「女性の怨みをはらす水の聖地」というキャッチコピー
がついているが、まさにここの怨念も凄まじいものがある。


こういうスポットを訪れる時は、自分自身の精神状態が
よくないと、逆に「負」を取りこんでしまいかねないので、
心して行かねばならないだろう。



あなたの知らない京都・異界完全ガイド (別冊 歴史REAL )/著者不明
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2012-02-25 08:26:49

「名画 絶世の美女ヌード」

テーマ:【芸術・美術】

絵画本を一つ。


「名画 絶世の美女ヌード」
平松 洋:著
新人物往来社/2012.1.27/1905円


月灯りの舞

表紙の絵画は「ヴィーナスの誕生」
(ウィリアム・ブグロー作)



世界を誘惑した裸身の120人。
シリーズ第二弾は、裸身の美女たち。
神話や歴史に登場する名だたる美女たちをティツィアーノ、
アングルらが描いた、ヌード画のオールタイム・ベスト。
            <帯より>



第五章からなり、作品解説付きで、
全編オールカラー、オールヌード!


1 ギリシャ神話の裸婦
  (ダナエ/ダナエ(ダナエに扮したランジェ嬢の肖像ほか)


2 キリスト教の裸婦(アダムとイブ/裸のイブ ほか)


3 物語と寓意画の裸婦(ルクレティア/民衆を導く自由の女神 ほか)


4 美しき裸婦(グランド・オダリスク/オランピア ほか)


5 風俗画(暮らしの中)の裸婦(鏡を見る婦人/浴室の貴婦人 ほか)



美女ヌードといっても、名画の中のものなので、
そそるという感じではなく、やっぱり「鑑賞」するという感じ。



でも、物語性のあるものは、シチュエーションとか表情が
よくて、生身の女性としての息づかいが伝わってくるよう。

私的には、全裸よりも何かまとっている女性が憂いでいる表情の
絵画に惹かれる。



月灯りの舞
「横たわる半裸の少女」
(エゴン・シーレ作/1911)


突出して個性的なシーレ。

様式的な美術を追求したクリムトに対して、
そぎ落とされ、デフォルメした独特の形態で
表現主義的スタイルを打ちだしたシーレの
作品は内面の不安感や孤独感が映し出されてる
よう。




月灯りの舞
「ベッドで犬と遊ぶ少女」
(ジャン・オノレ・フラゴナール作/1765-72)


寝室での裸体はよくある構図だが、
これは少女が犬と戯れているというのに甘美さを
感じさせるロココ趣味。


少女といっても胸のふくらみも大きく、ポーズも
官能的ではないか。
手に持っているのは、バターではなく焼き菓子だけどね。




月灯りの舞
アメディオ・モディリアーニ

「腕を広げて横たわる裸婦」(1917)




名画 絶世の美女ヌード/平松 洋
¥2,000
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2012-02-24 15:49:33

「痕跡本のすすめ」

テーマ:【文章・書籍】

古本好きには「本」を愉しむ以外にも
別の楽しみがあることを感じさせてくれる本。


「痕跡本のすすめ」

古沢 和宏 :著
太田出版/2012.1.26/1300円

月灯りの舞
この本では、今まで僕が出会った痕跡本の数々を、
そこに残された痕跡から読み解いた「物語」と合わせて
紹介しています。
あなたもこれらの痕跡を前に、一緒に前の持ち主の物語を
想像してみて下さい。 
            (本書まえがきより)




一冊の古本には、前の持ち主によって刻まれた「痕跡」がある。
そんな痕跡の中でもおもしろいものを
稼代の“痕跡本コレクター”である著者が、
カラー写真と共に紹介している。


古書店店主でもある著者は、これが初の単行本なのだそう。

古本を愛する著者らしく、古書写真も豊富で、
ボロボロになった古にも愛着を感じている様子が伝わってくる。



書き込みや傍線、しおり代わりにはさんでいたもの等、
持ち主が本に付加したもの、いわゆる“痕跡”から、
前の「持ち主予想」をしているのもおもしろい。


本と人との秘密、めくるめく痕跡本の世界は、
妄想力をかきたてること間違いナシ。




月灯りの舞
ユーミンの本「ルージュの伝言」の痕跡は、
誕生日のメッセージ。


誕生日に贈った本なのだろうが、
古本屋さんに売られてしまってる本。

そこにどんなドラマがあったのか、著者は想像する。

本を贈ることは素敵なことだが、
時には地雷になることも。


昔、私が本が好きというと、段ボール箱いっぱいの本が
送られてきたことがあるが、本好きの私としても
どれ一冊もそそられなかったことがある。
これほど本の趣向を外されるのもある意味、レアな人だった。



月灯りの舞
「まだらの卵」(日野日出志)


ホラー漫画本に残されていたのは、
針でめった刺しにされた傷跡。


私もこの人が日本一怖い漫画家だと思う。
昔、読んだ時、ラストがあまりに怖すぎて
トラウマになったほど。




痕跡本のすすめ/古沢 和宏
¥1,365
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