次のためのお別れ~シロウちゃんの話~
こんにちは、涌井です。
TSUBASAのブログでは色々な情報を配信しておりますが、唯一あまり触れていない部分があります。
それは一般のご家庭からの鳥さんの引き取りです。
今回は、元飼い主さんの許可をいただきましたのでお引き取りの話をさせていただきます。
施設に暮らす鳥たちの多数が、引き取りの鳥さんです。
今、元気で楽しそうに暮らす鳥たちですが、TSUBASAにいる時点で元々は誰かの家族であった事を意味します。
先日、お引き取りした鳥さん。「シロウ」ちゃんをご紹介します。
年齢は、約35才。コバタンの男の子です。
飼い主さんと2人暮らしでしたが、飼い主さんの高齢化と施設入りをきっかけに、
TSUBASAにやってきました。
引き取りは飼い主さん自身が、思うように動けないためご親戚の方がシロウちゃんを
TSUBASAに連れてきてくれました。
現在、シロウちゃんはまだ施設に慣れていません。
高齢の鳥さんに多いのですが、施設に入って食欲ががくっと減ってしまいました。
体重が、100g近く減ってしまったのでスタッフもとても心配しています。
今は、あまりよくありませんが飼い主さんからもらっていた大好きなパンを手から食べています。
他にも、ペレットやシードも少しずつ食べています。
早く、施設での暮らしに慣れてくれることを祈るばかりです。
ご親戚の方も、そして電話でしかお話をしていない飼い主さんもシロウちゃんをとっても
可愛がっていました。
状況が許すのであれば、きっともっと一緒にいたかったと思います。
どんな鳥さんと、飼い主さんにもお別れの可能性はあるのですが「お別れしなくてはいけない」ということを理解できない分、鳥側の気持ちの整理には時間がかかることがあります。
一緒に過ごすことがこれ以上できない飼い主さんが、鳥さんの幸せを願って、TSUBASAを選んでくださったのであれば、私たちもそのお気持ちに全力でお応えしたいと思います。
シロウちゃん、早くいっぱい食べられるようになってね!
そして、次の素敵な出会いに備えなくちゃね。
下記に続きます。