『スカイツリー 吾妻連峰から見えるかも：読売新聞2012.10.9』

スカイツリー　吾妻連峰から見えるかも

５月に開業した世界一のタワー、東京スカイツリー（東京都墨田区、高さ６３４メートル）が見えるかもしれない最も遠い場所が県内にあるという。山形・福島県境の吾妻連峰だ。米沢市でスキー場を運営する「天元台」が初めて企画した「スカイツリーを探そう」という山歩きのツアーに同行し、２００キロ以上離れたツリーが本当に確認できるのか可能性を探った。（福浦則和）

富士山を遠望できる場所などの研究を続けている筑波大付属高校（東京都）の地理教諭田代博さん（６２）によると、ツリーが見える北限は吾妻連峰の西吾妻山（２０３５メートル）などの数か所。ツリーの３００メートルより上が見える計算だ。

このうち、「藤十郎」（１８２４メートル）という分岐点が、ツリーから２２９・３キロで最も遠いという。方角的には、東の銚子ポートタワー（千葉県）が９５キロ、西の聖岳（静岡・長野県境）が１５７キロにとどまっており、藤十郎はツリーが見える可能性のある地としては、全国で最も遠い。

９月２２日に行われたツアーでも、田代さんの研究に基づき、藤十郎を目指すことになった。一行は、西吾妻山案内人クラブ（槙正枝(まさし)代表）の３人を含む県内外の約２０人。３基のリフトを乗り継ぎ、巨岩のある「人形石」を経由して、藤十郎に到着。休憩を入れて約３時間半かかったが、案内人らがツルリンドウなど高山植物の解説をしてくれ、あっという間に着いた印象だ。

ツリーを望めそうな場所は、藤十郎の標識から２０メートルほど西側に戻った地点。さっそく参加者と猪苗代湖のはるか先にあるというツリーを望遠鏡で探したが、あいにく雲が厚く、福島県の磐梯山などを見るのが精いっぱいで、その先にあるはずのツリーを見つけることはできなかった。母親と一緒に参加した同県喜多方市の中学２年岡崎直美さん（１３）は、「天気が良ければ、見えそうな気がする」と話した。

田代さんによると、ツリーが見える範囲は、間に山などの障害物がなく、肉眼や望遠鏡で確認が可能な地点をパソコンで計算した「可視マップ」から割り出した。知人の協力で、ツリーの遠望写真も集め、１５７キロ離れた那須高原から見えることを確認済みだ。

ただ、吾妻連峰から実際に見える可能性について、田代さんは「関東から東北まで晴れ渡ることが必要」と説明。吾妻連峰の天候に詳しい槙代表は「関東まで見渡せるカラッとした天気は、年に数回。各地の天気に注意し、狙って登るしかないのでは」と話す。

条件は厳しそうだが、「もしかして見えるかも」という登山者の楽しみはしばらく続きそうだ。

（2012年10月9日読売新聞）

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/news/20121008-OYT8T00897.htm

スカイツリーファンクラブは、「田代さんネタ」も大好き。久々に名前を発見したので、転載させていただきました。

田代さんとの共演？シリーズ

フジテレビ、とくダネ！に出たって言えば、出た。2011.6.15

http://ameblo.jp/tstfc/entry-10925097950.html

福島からも見えるスカイツリー　隠れた絶景ポイント：日本経済新聞電子版に掲載されました。2011.6.3

http://ameblo.jp/tstfc/entry-10911627031.html

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アポロニウス11号は、「東京スカイツリーと東京タワーが同じ高さに見える場所を探す」ためのスマホ専用のアプリですが、スカイツリーと現在地との距離も自動計算して常に表示する機能（自動更新）を装備していますので、スカイツリー関連の散策には是非一緒に連れて行っていただきたいと思っています。

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