読書:『図書室の海』恩田陸 | 税理士試験ハック!~暗記をしないマインドマップ勉強法満載のブログ~

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図書室の海 (新潮文庫)/恩田 陸

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久しぶりに小説を読みました。

恩田陸の作品は昔から結構好きなので、

古本屋の棚で『図書室の海』を見つけた時、

「この本って確か何かの賞をもらってたよな?」

と思いながら手に取り、

短編集ということで、

何年かぶりに小説を買いました。



短編って難しいですよね。

長編と違って、

そのお話の世界観を数ページ、

もしくは数行で説明しなければならないわけですから。


小説に対して色々な意見があるとは思いますが、

少なくともフィクションについては、

その世界観に読者を引き込めるかどうか、

が全てだと僕は思っています。


そういう意味では、

この恩田陸、

石田衣良、

そして、よしもとばなな、

この3人は僕の中では別格です。


ハリーポッターだって、

そこが魔法が使える世界である、

っていうことをまず認めないと成立しないし、

トランスフォーマーで、

機械が自分の意思で動くわけないじゃん、

なんて言ってしまえば、

面白くもなんともないわけです。



ハリウッド映画なんかは、

だいたい前半の1時間ぐらいを、

この「世界観」に慣れてもらう事に費やしていると思います。


もちろん、

長編で、

じっくりとその世界観に浸るのもいいのですが、

電車での移動中などが主な読書時間の僕としては、

やはりジェットコースターのように、

一気にその世界に連れて行ってくれる短編の方が、

最近は読みたいと思うようになりました。



図書室の海』っていう、

平和なタイトルのわりには、

ホラーテイストの短編が多いこの本ですが、

数十分で完結する小宇宙の中で、

ドキリとしたり、

ゾクゾクしながら、

恩田陸が作り出したその世界を

たっぷりと堪能できました。



仕事も勉強も、

またはそれ以外のことも、

何かとやることは多いのですが、

そんな毎日へのちょっとしたスパイスとして、

本棚から久しぶりにいくつかの短編集を引っ張り出してみようかな。