国立新美術館で「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」を観てきました。観に行ったのは8月31日でした。
このブログは編集中です
この企画展に合わせたのか、宮下規久朗のヴェネツィアに関する本が出ました。
海の香りのする迷路のような街を歩き回りながら教会や美術館でヴェネツィア美術を鑑賞し、新鮮な魚介を主としたヴェネツィア料理を白ワインとともにいただき、夜はオペラかコンサートに行って橋を渡って宿に帰る。そんな一日が、ヴェネツィアの提供する最上の魅力にほかならない。これほどの贅沢は、ほかの都市ではなかなか味わえないだろう。少なくとも、それがすべて徒歩圏で収まる町はない。少し無理をしても、一生に一度くらいは体験する価値はあるだろう。(「第6章落日の輝き」より)
江戸博の「世界遺産 ヴェネツィア展」を観たとき、以下のように書きました。
ヴェネツィアへは、1989年と2004年の2回、訪れました。最初は11月頃に「建築視察旅行」で、2度目は2月から3月にかけて「格安ツアー」で。2度目に行った時は、サン・マルコ広場の一部とサン・マルコ寺院は浸水していました。これはヴェネツィアで観たかった光景の一つです。2回とも、鐘楼の上まで登り、ヴェネツィアの街を見下ろしました。もちろん、ゴンドラにも乗りました。
ヴェネツィアの名を冠した美術展は、以下の二つを観ています。
展覧会の構成は、以下の通りです。
第1章 ルネサンスの黎明―15世紀の画家たち
第2章 黄金時代の幕開け―ティツィアーノとその周辺
第3章 三人の巨匠たち―ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ
第4章 ルネサンスの終焉―巨匠たちの後継者
第5章 ヴェネツィアの肖像画
第1章 ルネサンスの黎明―15世紀の画家たち
第2章 黄金時代の幕開け―ティツィアーノとその周辺
第3章 三人の巨匠たち―ティントレット、ヴェロネーゼ、バッサーノ
第4章 ルネサンスの終焉―巨匠たちの後継者
第5章 ヴェネツィアの肖像画
日伊国交樹立150周年特別展
「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」
アカデミア美術館は、ヴェネツィアの美術アカデミーが管理していた諸作品を礎として、1817年に開館しました。14世紀から18世紀にかけてのヴェネツィア絵画を中心に、約2000点を数える充実したコレクションを有しています。日本とイタリアの国交樹立150周年を契機として、このたび同館の所蔵品による本邦初の展覧会が実現する運びとなりました。テーマは、ルネサンス期のヴェネツィア絵画です。ルネサンス発祥の地であるフィレンツェの画家たちが、明快なデッサンに基づき丁寧に筆を重ねる着彩、整然とした構図を身上としたのに対して、ヴェネツィアの画家たちは、自由奔放な筆致による豊かな色彩表現、大胆かつ劇的な構図を持ち味とし、感情や感覚に直接訴えかける絵画表現の可能性を切り開いていきました。本展では、選りすぐられた約60点の名画によって、15世紀から17世紀初頭に至るヴェネツィア・ルネサンス絵画の展開を一望します。ジョヴァンニ・ベッリーニからクリヴェッリ、カルパッチョ、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼまで、名だたる巨匠たちの傑作が一挙来日します。また、ヴェネツィア盛期ルネサンス最大の巨匠ティツィアーノが晩年に手がけた祭壇画の大作、《受胎告知》(サン・サルヴァドール聖堂)が特別出品されることも、本展の大きな見どころとなるでしょう。ヴェネツィア絵画の歴史のなかでルネサンス期に焦点を絞った展覧会は、国内ではほとんど例がありません。この貴重な機会に、水の都ヴェネツィアのルネサンスを彩った名画の数々を、ぜひご堪能ください。
「国立新美術館」ホームページ
日伊国交樹立150周年特別展
アカデミア美術館所蔵
ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち
図録
イタリア側監修:
セルジョ・マリネッリ(ヴェネツィア・カ・フスカリ大学教授)
日本側監修:
越川倫明(東京藝術大学教授)
編集:
国立新美術館
TBSテレビ
発行:
TBSテレビ
過去の関連記事:ヴェネツィア関連
カルロ・スカルパの建築「クェリーニ・スタンパーリア」!
カルロ・スカルパの建築「オリベッティのショールーム」!