東京国立博物館「博物館に初もうで」(その1) | とんとん・にっき

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来るもの拒まず去る者追わず、
日々、駄文を重ねております。



毎年恒例になりました、東京国立博物館の「博物館に初もうで」。

もう今年で12年目、干支も一巡しました。


今年の2日は、やっぱりトーハクです。

今年の目玉は、長谷川等伯の「松林図屏風」、国宝です。

あれっと思い、去年の「博物館に初もうで」を見たら、

やはり「松林図屏風」が出ていました。


トーハクで楽しむ「ニッポンのお正月」、見どころ!


1.名品がいっぱい!新春特別公開!

2.特集「博物館に初もうで~ひつじと吉祥~」

3.めでたいモチーフの名品

4.展示室外でも!お正月イベント





長谷川等伯筆「松林図屏風」安土桃山時代・16世紀

筆の動きと墨の濃淡だけで、靄のなかに浮かび上がる松林。

木々の間を渡る風の音も聞こえてきそうです。


近世水墨画の最高傑作、国宝「松林図屏風」、期間限定で公開です。

思い出すのは2010年2月にトーハクで開催された「没後400年 長谷川等伯」展です。

「松林図屏風」とともに、「月夜松林図屏風」が出されていました。

留守をねらって上り込み、一気呵成に描き上げた圓徳院の「山水図襖」もありました。


赤瀬川原平と山下裕二の「日本美術応援団」(ちくま文庫:2004年3月10日第1刷発行)では、

「もともとは襖絵のための下絵として描かれたものだと思うんですよ」(山下)、

「僕はこれ、等伯が下描きの途中でやめたんだと思うな。

もうこれ以上描いてもしょうがないって」(赤瀬川)と語り、

文庫版あとがき対談で「松林図はボツ原稿だった!?」としていますが・・・。





「博物館に初もうで」

新年恒例となる「博物館に初もうで」も今年で12年目。「申」から始まった本企画も本年の「未」でひと回りです。2015年も、国宝「松林図屏風」をはじめとする名品の特別公開と干支や吉祥にまつわる展示、和太鼓や獅子舞などの伝統芸能も盛りだくさんで皆様のご来館をお待ちしています。今年の干支は「未」。古来より、羊は神への最適なささげものとして考えられており、次第に「よきもの」という意味を備えるようになりました。「美」「善」「祥」と言った文字の中にも「羊」が使われています。羊をモチーフにした作品とともに、「美」しく「善」き新年のスタートを、トーハクでお祝いしませんか?


「東京国立博物館」ホームページ


tou12 東京国立博物館ニュース

2014・12-1 第728号

展示と催し物案内








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