ゴールデンウィークの混雑・東京ミッドタウン編 | とんとん・にっき

ゴールデンウィークの混雑・東京ミッドタウン編



混雑しているとは知っていながら、わざわざゴールデンウィークの真っ只中、東京・六本木の新名所「東京ミッドタウン」へ行ってきました。今回は全体を把握するためだけでしたので、どこのお店にも寄らず、ざっと駆け足で見て回りました。帰ってから、「日経アーキテクチュア2007-4-23号」で図面を見ながら詳細を確かめて、それを参考に下記の記事を簡単にまとめてみました。とはいえ「日経アーキテクチュア」も、「東京ミッドタウン」の詳細については、6月11日号で掲載する予定のようです。






「東京ミッドタウン」は、三井不動産他6社による事業体が、旧防衛庁跡地で進めてきた大規模再開発です。マスタープランのデザインは、アメリカの組織的設計事務所「SOM(スキッドモア・オーイングス&メリル)」、統括設計は日建設計です。延べ床面積は約46万㎡、都内一の高さ248mの地下5階地上54階の「ミッドタウン・タワー」が中央にそびえ建っています。総事業碑は約3700億円です。一足先にオープンしていたオフィス部分に加えて、132店舗が軒を連ねる商業エリアや美術館、賃貸住宅などが3月30日、開業しました。


「東京ミッドタウン」は、地下鉄大江戸線の六本木駅から地下通路で直結しています。天空から光が注ぐ「プラザ」の地下1階には、彫刻家・安田侃の作品「意心帰(いしんき)」が置かれており、エントランスの目印となっています。この周辺がショッピングゾーンで、飲食店や東京FMのサテライトスタジオがあります。




オフィス部分は、タワー棟と南側の「ミッドタウン・イースト」と「ミッドタウン・ウェスト」の3棟からなっています。1階のタワー棟とウエスト棟の間は「プラザ」と名付けられたショッピング・ゾーンです。プラザの上には、ガラスの大屋根「ビッグ・キャノピー」が架かっています。建物を通り抜けるとそこは敷地が傾斜して、遠く霊南坂のアークヒルズを見渡せる緑の芝生の「ミッドタウン・ガーデン」と、その東側は「檜町公園」です。その一画に青木淳の外装デザインによる「パーク・レジデンシィズ」が建っています。


タワー棟の西側にはサントリー美術館が入る「ガーデンサイド」、サントリー美術館の設計は隈研吾と日建設計です。2004年の末、サントリー美術館が閉館する最後の日の最後の時間に観に行ったことがありました。東側は賃貸住宅の「パーク・レジデンス」、設計は坂倉事務所と日建スペースデザインです。この建物に面するところに道路を挟んで、坂倉準三の息子(?)坂倉板之助設計、茶色いタイルの「ギャラリー・サカ」と、ツタの絡まる磯崎新の事務所が見えます。ウエスト棟とガーデンサイド棟の間には4層吹き抜けの空間「ガレリア」があり、その周辺は商業エリアとなっています。なぜか「MUJI」が入っています。デザインは、いつもの通り杉本貴志率いるスーパーポテトです。






北側の一画は「デザイン・ウィング」、安藤忠雄と日建設計の設計による「21-21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワンデザインサイト)」があります。デザインを題材とする美術館で、大きな鉄板の屋根は、三宅一生の「一枚の布」という服造りの理念に安藤忠雄が着想を得たものだそうです。

参考:日経アーキテクチュア2007-4-23号


東京ミッドタウン


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