ブレイブワン(2007米/豪)--イエローカーペット&ジャパンプレミア | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

ブレイブ1 ブレイブ2 ブレイブ3



ジョディ・フォスター
主演のサスペンス・スリラー。シリアスなドラマに似合うよなぁと思いながらも、「フライトプラン」の嫌な印象がまだ拭えず。でもなんとなくイエロー・カーペットにも入れて(思いのほか、空いていた)、最前列にいました。目の前に来て隣の人にサインしていたのに、準備の悪い私はケータイでこんな写真しか取れず…残念。45歳とは思えない美しさでしたキラキラ。髪形のせいか、ダイアナ元妃のような気品が感じられましたわぁ。

続いて舞台挨拶にも登場。プロデューサー2名ニール・ジョーダン監督と、ジョディ・フォスター様が登壇しました。司会は襟川クロさん、通訳は戸田奈津子さん(戸田さん、カーペット舞台ではうっかり「ブレイブハート」と口走ってしまい、急いで訂正してました;)。ジョディ・フォスターは13歳に初来日(「タクシー・ドライバー」か?)以来、何度も来ているそうです。今回は主演のほか、製作総指揮、脚本にも関わっており、この作品で何かを感じて欲しいとおっしゃってました。

ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は、婚約者であるデイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を目前に控えた身。しかし、ある日の夕暮れ、愛犬を連れて散歩に出かけた2人は3人組の暴漢に襲われ、エリカは意識不明の重体となり、デイビッドは命を落としてしまう。 (シネマトゥデイ)

ずしーーーんと来ます。それは、ジョディ・フォスターの空ろな目、低い感情を押さえた声によるのだと思います。感情移入までいかなくても、ビシビシ伝わってくるのです。ホント、素晴らしい女優さんです。ある事件の被害者でもあり、その悲しみを覆うため悪に制裁を加える“処刑人”となる女性。その変身を通して、善悪の境目を問う内容の濃い映画でした。法にのっとっていれば善なのか、人が人の命を奪うことは許されるのか、これは個人の問題を超え大きなテーマだと思うのです。少なくとも、今の私達には答えが見付かっていません。

またテレンス・ハワードと見出したラストが素晴らしいの。いや、善悪は分かりませんが、それはとても意外でした。トンネルを抜ける(あるいはトンネルの向こう側へ去る)最後のシルエットも、その意味するものを考えると秀逸です。

少し「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を思い出しました(内容的には「デスノート」か?)。



10月27日(土)より公開予定
満足度:★★★★★★★☆☆☆