![BE2](https://stat.ameba.jp/user_images/bb/33/10029898317_s.jpg?caw=800)
製作者が二匹目のどじょうを狙っただけで、監督・脚本・キャストも全く違います。というより、これバタフライ効果じゃないんじゃ・・・
![汗](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/028.gif)
ニック(エリック・ライヴリー)は友人らとともに、ガールフレンドのジュリー(エリカ・デュランス)の24歳の田常備を祝いに湖畔に来ていた。ニックは会社での昇進が間近と確信していて、ジュリーがNYで写真を勉強したいという夢も我慢させていた。そんな時、会社の同僚ブリストルから呼び出しがあり、急遽街へ戻る4人。ところがその途中、事故に遭いジュリーと友人らを亡くしてしまう。失意にひたる1年後、ニックは時間旅行ができ、過去を修正できる能力に気付いた。(IMDb改変)
オリジナルの練られた脚本や、切ない演出に衝撃を受けた人は多いでしょう。そんな一人(私)にとっては、2作目は絶対にあれを下回ると分かっていながら、それでも確認したい気分でした。でもね・・・このスタッフは、オリジナルの「バタフライ・エフェクト」を見てないんじゃないのかしら。あるいは、この現象を勘違いしているかも。
バタフライ・エフェクトは「初期条件のわずかな差が時間とともに拡大して、結果に大きな違いをもたらす」が原義ですが、こん映画で描かれるのは、トリップの制約もなく、「こうしたい」と願って過去をいじくり、「こうなった」という予想範囲内のもの。その世界には、新たな不都合が出てくるのですが、それは変化に随伴するものではなく、変化と無関係に偶然起こったもの。それをまた変えたがるのよ。便利な道具に味をしめ、濫用するのび太クンだわ;。
オリジナルでは、1つの目的(「彼女を救いたい)を持って、1つの事件を起点に、様々な可能性と結果について模索するから面白かったのです。これは、あらゆる目的で、順次変えてゆくので、かなり退屈。話も急に折れ曲がったりしていました。「BTTF4」や「クリック2」というタイトルだったら、許せたかも知れません;。しかし、これは「バタフライ・エフェクト」を冠するのもオコガマシイ駄作でした。
感慨も切なさもなく、非常に残念。
唯一見所は、ヒロイン役エリカ・デュランスの魅力と演技。アメリカの人気ドラマ「Smallville」に出演中らしいです。
10月13日(土)より銀座シネパトス他にて公開予定
満足度:★★★★☆☆☆☆☆☆