スターダスト(2007米/英)--完成披露試写会 | CINEPHILIA~映画愛好症~

CINEPHILIA~映画愛好症~

気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。

スターダスト

ファンタジー映画だと、着いてようやく気が付きました。「ハリポタ」も「LOTR」も苦手な私ですが、これはかなり楽しめました。純粋ファンタジーというより、「パイレーツ」風か。ミシェル・ファイファーxデ・ニーロ…は脇役で、主役はクレア・デインズ(「消えた天使」「ロミジュリ」)xチャーリー・コックス。監督は「レイヤー・ケーキ」のマシュー・ヴォーン

イギリスの外れにあるウォール村の青年トリスタン(チャーリー・コックス)は、村一番の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)に恋をしていた。ある夜、村にある壁の向こうに落ちた流れ星を目にした彼は、それを愛の証としてヴィクトリアにプレゼントすることを決意。壁の外に広がる魔法の国ストームホールドへと足を踏み入れる。(シネマトゥデイより)

前知識がなくても、設定が多少少女じみてても、話の軸がぶれない安定感と、笑いやテンポの良さで、楽しめたんだと思います。世界はまさにジブリキラキラ!色とりどりの市場や、美しい風景、魔女、空飛ぶ海賊船など、観ているだけでワクワクしてきます。これが、実写でもヒカないのは、それを力まずに、さりげなく見せるからではないでしょうか(やはりジブリ世界観と比較される「遠くの空に消えた」を思い出しながら;)。

中心の二人が、最初はなんとも地味で、どうなることやらと思いましたが。話の進行に従って、衣裳も立派になり、二人の関係も深まって、まるでパズーとシータに見えてきました。クレア・デインズはいいとして、相手役のチャーリー・コックスって知ってますか?「当時、ブレイク寸前で」と説明される彼ですが、私は知らなくて、ガエルとオーリーを足して少し崩したような中途半端な顔だと思っていました。これまでの経歴を観てみると、「dot the i」「ヴェニスの商人」「カサノバ」。全部観ているのに、全く記憶にありません…。そして、村一番の美女ヴィクトリア役がシエナ・ミラーがひどい。全くキレイじゃないんです。(もう彼女には、次のサッチャー役がぴったりかと

そんな中、一際存在感を放っていたのが、やはりブーケ1ミシェル・ファイファー様ブーケ1!!こんな彼女を想像していなかったのですが、CGだか特殊メークだかですごい七変化を見せています。それが笑いのツボだったし、彼女の熱演には目を離せませんでした。こういうイメージが定着してしまうのでは;。

勢いのある音楽はバレエでも見ているようだし、笑いがふんだんに仕込まれ、VFXを駆使した迫力。あらゆる点で楽しめるバランスのよいファンタジー・アドベンチャーです。

11月上旬より日劇3他にて公開予定
満足度:★★★★★★★☆☆☆