腑抜けども、悲しみの愛を見せろ(2007日) | CINEPHILIA~映画愛好症~

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気づいたら11月。もうすぐ1年終わっちゃいますねー。今月はフィルメックス見に行かれたらと思ってます。


腑抜け1 腑抜け2

タイトル、長すぎるんじゃないですか・・・。田舎道でただ立ってるサトエリのチラシしか情報を入れず、全くイメージ湧かないまま観にいきましたが、ビックリ。↓あらすじは読まない方が楽しめるかも?

両親の訃報を受け、東京から山間の田舎に舞い戻ってきた姉・澄伽(すみか/佐藤江梨子)。女優を目指し、家族の反対を押し切って上京したものの、その超ゴーマンな性格が災いし、女優活動も頭打ち。そんな姉の帰省は妹・清深(きよみ/佐津川愛美)を脅かす。それは、かつて清深が姉の秘密を暴露したホラー漫画が全国紙に大々的に掲載されたためだった。姉への罪悪感に苛まれ、いじめにも耐えてきた清深だったが、「面白すぎる」姉を間近で見ているうちに、またもや溢れてくる創作意欲に耐えきれなくなり…。 (cinemacafeより)

最初に「本作品はカンヌ映画祭 批評家週間 正式招待が決定しました・・・」とアナウンスが入りました。カンヌなんて名乗り挙げれば何でも行けるんじゃないの??なんて甘く見ていたら・・・かなり面白かったですビックリマークカンヌといえば--「親の葬式のために久しぶりに田舎で再会する兄弟の微妙な関係」なんて、似た設定の作品「ゆれる」が絶賛されたのが、昨年のこと。でも全くテイストは違います。

この作品は、「昼メロ真っ青な愛憎ドラマを含む、コメディ・サスペンス」雷といった感じです。想像もつかないような言葉を並べてしまいましたが、少しでも気になる方は是非観にいって欲しいです。日頃のストレスが一瞬どこかへ飛び去るかと思います。

サトエリはうまいのかどうか不明ですが、私的にはほぼすっぴん顔の永作サン(兄嫁役)にとても愛情感じてしまいました。監督さん(他スタッフも?)はCM出身のせいでしょうか。光の使い方(生ぬるい空気の夕暮れとか、怪しい雰囲気を漂わせるカーテン越しの光)や、足だけを映す映像映画など、目でも楽しめる作品でした。

もとはお芝居だったようで、私は原作(文庫本も発売!)もチェックしてみます。

初夏、シネマライズにて公開予定
満足度:★★★★★★★★☆☆