大変に思い入れのある上京
昨年の3月場所中の夜
初めて相撲観戦をした野郎を交えて
屋久ノ島らとの一杯
その時の話しの流れから
じゃ～お前もハサミ入れにいこうよ！
私が声を掛け話し
「僕で良いんですか」？と
大変に恐縮した返事であったが
良いんだよ！良いんだよ！これも縁
俺と二人だけが気にいらねぇのか？
分かった女好きの野郎 マンツー対応
女を同伴させてやら～で
叶ったのが今回の一件経緯
二人の女性には大変にお世話になりました
私も素直にお願いしました
4人での珍道中の始まり
毎度のごとく 最寄りの駅 始発
新幹線に乗り込み上京
到着後は直ちに
会場となる御茶ノ水にあるホテルへ
荷物を預けて 急いで東京スカイツリー
前にも行ったことがあるが
初めての二人もあり合わせてやって
東京観光も楽しむ
本当に私は優しいのです（笑）
事前に朗に入場券をとってもらって
比較的 迅速には入れました
昼には降りて 朗の父と浅草雷門で合流
そして二人目の孫と初対面の場
何としても私はこの場面をつくりたかった
スカイツリーの出口まで
私たちを迎えに来てくれた嫁さん
予約していた食事会場までも案内してくれ
同僚らに土産
電車の切符まで買ってくれていた
早々から本当に有難う
私は約半年ぶりに会う 子どもたち
嫁さんも元気なようで何より嬉しい
大きく成長した子どもたちに接し
私もデレデレ 可愛いねぇ～
たまらんねぇ～ おじさまだよ～
父も輪をかけてデレデレ
我が家の集いに 同僚3名が同席
事前に父から了解を頂き許しを得た
同僚らもキチンと挨拶してくれ
私の面目も立ち
父も優しく返してくれた
しかし達者でなをした女は
相変わらず タバコは吹かすわ
胡坐をかくわ 箸を使わないわ
昼間から酔っぱらって「もう一軒行こうぜぇ～」
と そんな光景が全くなく
いつもと変わらず
「お父さん何を召し上がられますか」と
手しょうに取り分けてくれ
その場を良い空気にしてくれました
もちろん 新女性の配慮も良く
子どもたちの面倒見てくれ助かりました
そして会計時 これで支払ってこい！
父から渡されたゴールドカード
同僚らにも深々と頭を下げさせ
「有難うございます」
じゃ～お父さん そういうことで
どうかお元気で達者でな
そのまま立ち去ろうとしたが
「おいおい 待て待て」
カードを返せとせがまれた
「秀に渡したらロクなことが無い」
本当におっしゃる通りです
皆が口を揃えて言った・・・・
コラー！それ 俺のセリフじゃん？
ちっ 昼間から飲んでも
酔っぱらっても しっかりしています
恐れ入りました お父さん
孫たち息子嫁とも談笑し
気分上々な父 そんな姿を見て
ほっと私も心が和みました
良かったね お父さん
二人目を上機嫌で店を出た所で
「高い高い～」
もうお父さん そんなんしたらアカンアカン
お父さんが他界他界やで～
字が違えば大違い
お父さんには元気でおってもらわないと！
なに～ わしを邪魔者にしてぇ～
はいはい タクシー呼ぶから
国技館行って相撲を見てきて
ほぼ無理くりに車に乗車させて
「国技館までお願いします」
やっぱりこんな時は
トランプゲーム ジジ抜き ババ抜き
「ごっついこと言いますわ～」
同僚らからも非難の声が上がって
賑やかに楽しいひとときに一幕
その後は 縁あって来てもらった
次なるお方 甲斐犬仲間の
赤パンツの兄者ご家族と合流し
少々 浅草観光
参拝し子どもらに 門前で玩具を買い
芋羊羹にあげ饅頭 一通りのことをした
そしたら帰って休みなさい
名残惜しいが嫁 子どもら
兄者家族とも別れて
またまた4人だけの観光
ふと見ると門前に並ぶ人力車
せっかく来たんだ！乗ってみようか
二台頼んで乗り込んだ
達者でなをした女性は野郎と
私は新女性と初体験 なかなか粋
風情な感じでありました
先ほど上ったスカイツリーを眺め
かねてより行きたかった待乳山
大根を納めて成就
何とも不思議な所でありました
大根を持ち嬉しそうにする3人
こら横巻 なんで自分の足持ってんの？
違います！これは大根です
私の足はここについてます ありますぅ～
あぁそうかい！
でもお前らは本当に大根が似合うねぇ～
知ってるかい？「大根役者」って言うだろう
それだって言ってんだよ
ポカンとする3名
馬鹿だねぇ～ 大根は生で喰っても
焚いて喰っても腹痛にならないの
あたらないから お前らは当たらないって
言う意味だよ～
違います！私たちは可愛い可愛い
女の子です 言い過ぎですぅ～
あれ？横巻
まだ大根持ってんの？
違います さっきの大根はちゃんと
お供えをし お願いごとをしました
これは私の可愛い可愛いお手手です
とまぁ行く先々で
話題に事を欠かず 言いたい放題 大笑い
我々も気分上々
折角だ もう少し距離を伸ばそう
追加料金を支払い 少々走破
野郎と行く予定にしていた
今宵の町 花魁 遊郭 吉原の下見
おい ここがあれで これなんだよ
ここを超えたら足抜けと言って・・・・
おいおい！ここで車を止めてくれ
引いてくれる にぃちゃんより私の語り
女二人を下すから
スマンスマン
実は俺もちと金を使いすぎてよ～
あとのパーティーにも祝儀が要るし
帰る路銀もねぇぐらいだ
お前ら何処かの店で買ってもらって
金作ってくれねぇ～かな～？
年季があけたら便りをくれ
そしたら迎えに来てやるからと
突然の達者でな
良いかよく聞け 花魁道中 チントンシャン
鮮やかに上手に歩くんだぞ
お前なら頑張れる 応援する
必ずや花形になるんだぞ
間違っても土俵入り
雄々しい歩き方だけはやめてくれ
ぎゃ～ 悪いですわ～
平井さん恐ろしすぎますわ～
無茶苦茶ですわ～
でも なんだかんだ言って
私たちのこと好きなのに
そんなことしないくせに～
ふん実につまらん不愉快だ
歌にあるじゃん
細川たかし♪浪花節だよ人生は♪
知らないのかい？
♪消えた女がまた一人♪
♪浪速節だよ～ 女の女の～
人生わ～♪
失礼失礼
確かに我々は関西・浪速方面
でも節ではないな
「浪速ブスだよ人生は」か？
実に酷い 人の事はほっといたら良いの
二人の主張する通り
可愛さは潔く認めます
それよりこの辺は
馬刺しの看板あるだろ
それはねぇ～ 昔 遊郭に来た金持ちが
余りにも金を使いすぎちゃって
持ち金が無くて 乗ってきた馬を売ったから
食するようになったと聞くよ
やっぱり こうなったらジャンケンだ
二人でジャンケンしろ
しません しません
するのは やっぱり吉原神社へ参拝
静かに祈りを捧げ 本来の吉原の意味
歴史を学んだのでありました
こうして夕刻まで観光し
ホテルへ帰って着替えをして
迎えることが出来た断髪式
終了後は終了後で
父や兄者御家族とも合流して二次会
でもその前にショックな出来事が一つ
会場の前で待っているはずの
野郎に父が居ない
私を忠実に待っていてくれた女に
何処行ったんだ！と問えば
「お父さんとそこのスナックへ行かれました」
何が行かれましただ！
完全にイカレテいるじゃねぇ～か？
指さすスナックへ入ってみると
野郎が父と二人で盛り上がって
呑んでいる
そうかいそうかい お父さん
それは薄情と言うものじゃ
ござんせんか・・・・
娘婿と上京しておきながら
私に声なく 私の同僚 後輩と呑む
冷たいじゃ～ ござんせんか
何を言うとるのや 早く座って秀も呑めよ
だいたいお前が出てくるのが遅いんや
女の子も誘ったけど まだ来ないわ
はよお前からも言うてやり
ちょっと待っておくんなせぇ～
こちらは 朗のことに部屋のこと
たまに来たお江戸 親方や部屋の皆と
つのる話もあるし そう簡単には
行かないのです
そこを何ですか？
野郎だけならまだしも
女まで声をかけて・・・・
私のことがそんなにお嫌いですか？
そうかいそうかい 分かったよ
僕ちゃんはスネてやりますよ
そしたら野郎が
いや～ お父さんが僕らを誘って
下さっただけでも嬉しいです
有難い話を伺い
良い勉強をさせてもらって居ます
こんな平井さんをもち
お父さんも大変じゃないですか？
そしたら逆転
そうよそうよ よくぞ聞いてくれた
こんなしょうも無い男をもって・・・
でも口と腹は違うから
誠にもって勿体ない言葉を
父から頂いた
本当は嬉しかった
連れて行った同僚を誘ってくれたのは
つまりは認めて頂いたという事なんです
私も素直じゃないので一言余分に
立ち振る舞い
で 私も芋の湯割りを一杯よばれて
次なる会場 居酒屋へ
そこでも父にお世話になり
女性らにも様々に配慮を頂いた
改めてお父さん
実は今 私がお付き合いをしている
女性なんです 将来は・・・・と
女性を紹介した
ごっついこと言いますわ～
奥さんのお父さんの前で
ああ失礼 お父さん
言葉が足りませんでした
職場でお世話になり 助けて頂き
お付き合いを頂いておる女性陣です
アホなこと言って～と
父にも理解を頂いた
今度は井戸掘りでも世話になった
ブドウ園の主も父に紹介したい
こうした縁で
私の尊い 大切であり誇り高い
同僚に犬仲間の方々を朗に父に
紹介でき本当に良かったです
でも良くなかった事は・・・・
吉原に売らなかったことでして
お父さん 本当に有難う御座いました
少々 長くなりましたが
徒然なるままに
