第二の人生を祝して! | 播磨の甲斐遊記

播磨の甲斐遊記

 播磨の山間部で甲斐犬とともに自然を満喫しています。家族と楽しく梨栽培など色々なことを無理なく負担なく行っています。こんな環境に感謝しつつ、これからの歩みを遊記として綴っていきたいと思います。

皆さま御機嫌よう

5月24日は大変に重みある

義理がありまして上京を致しました


それはついに来るべき時が来たで

私も微力ながら後援をさせて頂く

千賀ノ浦部屋の力士・屋久ノ島が

今場所をもって引退する


そして千秋楽打ち上げパーティーで

ちょんまげに別れを告げる断髪式をする

以前から話を聞き 寂しい思いを

重ねながら迎えさせて頂いた当日


振り返りますと 独立分家の時

行司の朗を入れて力士3名で

立ち上がり12年間もの間

お付き合いをさせて頂いた力士の一人


これまで散々にお世話になりました

朗のことは勿論 我が家での合宿に

私の関係する事業所等への慰問

水害の時にはチャンコ鍋の炊き出し

源友会の記念式典にも来てくれました

旅行に遊びに様々に随行をしてくれました


何としても最後の時は

鋏を入れさせて頂きたい

そう強く強く思っていたのです


御茶ノ水にあるホテルで開かれた式

この看板を見て さらにいよいよ

込み上げるものを感じました


まずは控室を訪問

断髪式用に大銀杏を床山さんに

結ってもらう最中でした


関取にならねば結えない大銀杏

しかし断髪式の時だけは許される

私も初めて屋久ノ島の大銀杏姿を見た


会場へ入れば多くのお客様


部屋特製のチャンコ鍋も用意されている


開式に先立っては親方の御挨拶 


暫しの歓談 ちょっと待て!ちょっと待て!

髷を落とす前に最後に写真を撮ろうよ 

と声を掛けた


おいおい!朗 お前も一緒に

互いに育ててもらった仲間

寝食をともにしてきた仲間

日頃から岩山 ヤッキーは

大事にしなくてはいけないよ

大変に思入れのある一人です

我が子らもヤッキーと慕い

よく遊んでもらいました


じゃ~俺らも一緒に撮ろうよ!

親方の声に便乗して 親方 おかみさんと

記念撮影

本当に良い写真を写して頂きました


さぁ いよいよ断髪開始

鋏を受け 離れる大銀杏を受ける

介添人は勿論 木村秀朗

今は亡き 朗の母と私とで

成人の祝いに送った装束を着ている

そんな配慮がまた嬉しかった


100名以上は居たであろうか

屋久ノ島と縁あった方々が

順次 名前を呼ばれて壇上へ


私も大切な屋久ノ島へは

私もシノギを頂く職場の大切な

同僚を紹介し お付き合いをしてきた

だから頼むからついて来ておくれ

3名だけだけど上京を願った


結構 レアな写真

こちらは 達者でなをした女性

ごっつい手 素手でわっしゃ~とむしりに

いくのかと思ったら

キチンと朗から鋏を預かり

何がしらの一声を掛けて入れていた

流石は女 かしこい かしこい

ふん 有難うな!

こちらは達者でなから 引継ぎをし

大いに私を支えてくれる女性の一人

ついでに 平井さんのトレードマーク

長い後ろ髪も切ってあげましょうか?

こんな余分な一言まで引き継ぎ

随行してくれた 本当に有難う


こちらはチャラ男

でも気性面の良さは最高

何でも関心をもち 頑張ろう

自分自身をより良く変えていこうとする男

朗や岩山らと

上手に付き合ってくれた一人

服装も張り込んでこの日に備えてくれた

本当に有難う


こちらは朗の実父

私からすれば義理の父

何としてもお父さん

断髪式には来て頂きたい

朗とも大変に義理深い

私たちもしっかりとその職責を果たしたい

その胸を私が伝え

父も快く上京してくれました


本当に何から何まで

お父さん 有難う御座いました


そして ついに来た私の番

一方一方の鋏を見つめ思ったこと

何度もこのブログで記しましたが

今は亡き朗の母親のこと


生前は屋久ノ島を本名から

たっちゃん たっちゃんと呼び

大変に可愛がり 朗の少し先輩 兄弟子

私が厳しい言葉を掛ければ

お母さんが間に入り 逆に私がお母さんに

叱られる そんな時が何度もありました


そしてお母さんが言いましたよ

たっちゃんが もし引退の時になったら

秀ちゃんもしっかり してあげてよ

そうした身の言葉を掛けられていた


だからこそ私は よりこの席への思いが

強かったのです こんな経緯は岩山へも話し

申し訳ないが 俺には2度入れさせてくれ

一つは俺で 一つは朗のオカンの鋏な


今まで本当に有難う

よく頑張って 仕えてくれました

本当に楽しい12年間でした

これを言うのが精一杯でした


泣くまいと思っても 自然と・・・・


じゃ~ お母さんの鋏な!

屋久ノ島は しっかりとした声で

「はい 宜しくお願いします」


本当に有難うね

また一つ 母との約束が果たせ

私もホッとした瞬間でした


そしていよいよ親方の止めバサミ


大銀杏が離れました

お疲れさん 屋久ノ島

髷は朗が受けた

朗も立派に兄弟子の介添人

お疲れさんでした


その後は再び控室へ迎い

整髪を見守った 目の前には

切り落とされて間無しの大銀杏

湯気が立っていたような・・・・(笑)


整髪しスーツに着替えて

再び皆様の前で挨拶

大変に上手なスピーチでした

なかなかの男前

でもわたしよりは少々・・・・(笑)


第二の人生 私はこれからも応援し

これからも良いお付き合いを賜りたい

本当に12年間 お疲れ様でした

そして本当に有難う御座いました


 

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