不吉な予感がしたんです | 播磨の甲斐遊記

播磨の甲斐遊記

 播磨の山間部で甲斐犬とともに自然を満喫しています。家族と楽しく梨栽培など色々なことを無理なく負担なく行っています。こんな環境に感謝しつつ、これからの歩みを遊記として綴っていきたいと思います。

冒頭 昨夜から身体に違和感

今朝起きたら 全身の関節が痛む

様々な状況を鑑みて朝から通院


小さな町の小さな病院

右を向いても左を向いても

おじいちゃん おばあちゃん

服薬の自慢話に農繁期の話し

耳の遠い者同士が 大きな声で

語り合いを楽しんでいる


診察室からは 名前を呼ぶ放送

おい そこの爺さん呼ばれているよ

そう思いながら様子観察するが

一向に気が付かない・・・

早く入れよ こっちが遅く成るじゃん

そんな思いは通用せず


看護師が通路へ出てきて

デカい声 張り上げて「小島さ~ん」と連呼

でも知らん顔

肩を叩かれて やっと気が付き

「なんじゃ~ ワシか~ 早いな~」と大笑い

何が早いだ(怒) 遅いよ~

もう嫌~ お家に帰りたい・・・


内科より耳鼻科をお勧めしたい

まぁ入歯もいれないジジイも居る中で

補聴器を入れないジジイが居ても

まんざら不思議では無いな!


会計待ち その時 見覚えのある女

あぁ あの女 昔の義理だな・・・

気付かぬふりを決め込んだら


横に座った笑顔で 

ひさしぶり~ 珍しいやん!どうしたん?

熱でもあるの?と馴れ馴れしく

私の額を触ってくる


秀和クンは人を患わすことはあっても

自分が病院に行くことは無いと思ってた

どないしたん??ええおっさんになって~

まぁ私もええおばさんやけどな~

と相変わらずのマシンガントーク


声デカいから 小さく喋れよ!

お前の毒気が今になってきたんだよ~

だから病院きたのぉ~


何それ!? きゃ~相変わらずの口調やし

いややわ~ と私の肩をバシバシ叩いて

意味も無く大笑い

でも嬉しい 私のこと覚えていたの

サソリ座の女っていうこと?


歌にでもあるだろう

♪サソリの毒はあとで効くのよぉ~♪

正にその毒気が今きたんだよ~

このオカマ女 美川憲一

離れろ離れろ 馬鹿がうつるから


私は列記とした女の子ですぅ~

折角 久しぶりに会ったんだから

お話ししようよ~ つらつらつら省略

まぁ 一方的に喋る喋る


馴染みの看護師からは

あら 平井君 〇〇ちゃんとお友だち?

起立して 声を大にして「違います」


すかさず女は

私 元カノでぇ~す ねっ そうだよねぇ~

めっちゃ仲良しだったよねぇ~


看護師は苦笑いで通過して行く


あぁ~もぉ~ 頭がおかしくなる

お前 いつまで経っても馬鹿だな

そこの角 曲がったら精神科だから

行って来た方が良いよ


俺の知り合いにもアルチューか

何かで精神科に入院している

サイコパスがいるけど

紹介してやろうか?独身だし

丁度 良いと思うよ


まぁお前じゃ無理だわ 忘れてくれ

男運無いよ その性格じゃ~

しっしっ 離れろ離れろ

角曲がって突き当り 精神科だぞ


私に出会って嬉しいくせにぃ~と

腕に抱きついてくる・・・


ご機嫌だぜ!とも正直思ったが

やめろやめろ 公衆の面前で

30も過ぎた女が馬鹿げたことを・・・

コントみたいなやりとりが続いて 

の婆さんが

「あんたら若いな~ 羨ましぃ~」


知りもしらないババアに話しかけ

私 さそり座の女でこの人に 

騙して汚され傷つけられたんですぅ~

酷いと思いません・・・!?

もう私 地獄の果てまで

ついて行こうかな~ 

そう思っているんですぅ~


知りもしないババアに

ペチャペチャ話しかけるんじゃねぇ~よ

天国を目指しているお方に

地獄はねぇ~だろ!頼むから静かにしてくれ


そしてついに「平井さん」と呼ばれた

やれやれ やっと帰れる

しかし また会計の女は幼馴染

そのやりとりを見ていたようで

「秀和 相変わらず仲良いな~」

「遊び人やな~」


馬鹿野郎!イランこと言わなくて良いの(怒)


あれ?点滴したんだ~

先端恐怖症なのに頑張ったねぇ~


あぁ煩い煩い どいつもこいつも


会計済ませて 女に「じゃ~な」で

再度の達者でな!

えっ!? 折角あったんだから

お茶でもしてくれるのかと思った


勘違いするんじゃねぇ~

俺は調子が悪くて来てるの

そんなお喋りな口にはチュ~するぞ

ば~か しねぇ~よ ほな さいなら!


今日は余計に疲れました

実に不愉快であったが 懐かしかった

こんな出会いに際し 

不吉な予感がしていたんです


それは公務終了後 一目散で帰宅し

日暮れまでの1時間半

梨の摘果をし 袋をかけ続ける毎日

一回 100枚を目標に掛けて回る園内


毎年の目標は1,000枚

数はたかがしれているが

毎日しても10日はかかる

公務の合間の栽培は至難の業

何とか工夫 繰り合わせをしたい所


先日 摘果をしつつ枝の修正もした

「この枝要らないな」と細い枝と甘んじ

つい摘果鋏でその枝に鋏を入れた

その瞬間 鋏が返って違和感が走る


しまった!鋏をみたら 

刃が欠けて上手く閉じない切れない

挙句 歯が歪んでしまった


もう情けなくて情けなくて 基本を怠った罰

すぐに作業を終了して

鋏をバラして 歪みをとり刃を研いだ


もう10年以上 使い込んできた鋏

手に良く馴染み 愛着のある鋏

使用後は必ず手入れし

磨いて大切に保管してきた一品


鋏は身体の一部

決して他人には使わせない

絶対 地面には落とさない

錆びはこさせない

人様の鋏も使わない

そう強く拘りをもって扱ってきた

用途用途で使い分ける鋏の一本


あんな割り箸より細い枝を切って

こんなんなるかな~?

悶々とした気持ちで組立て

最終の反りをみて微調整

細心の注意を払っていたのに・・・


なんと ポキン

その場に座り込んでしまった・・・


刃が折れてしまったのである

申し訳ない 俺の鋏

俺の油断で駄目にしてしまった

実に情けない 申し訳ない

これで 嫌な予感がしてたんだ

調子は崩すわ・・・ あの女に再会するで

見事に的中である


はぁ~ また10年以上使用する

鋏を購入するしかないな~

でも手に馴染ませるのに時間がかかる

新たな鋏で摘果をしていく

なんとも気が重いが言ってられない


身を整え 何とかせねば・・・



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