Panasonic 塗装オーバーホール | 東員自転車工房の作業日誌

東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど作業を募集してます。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html

パナソニックのクロモリを塗装オーバーホールします。


この青を艶消し黒にする。カーボンフォークは黒いが、合わせて同じ色にしよう。
POSによるオーダーサイズ、集合ステーが特徴だ。


BBを取ると錆びが溜まっている。
ポンプ台座、チェーン掛け、RDのアウター受けなど目立たないが洗練された形をしている。
トップチューブの大きなステッカーを剥がすと大きな傷があった。これは確かに塗装してしまいたくなる。


BBの錆びを掻き出す。チューブ内部が全体的に錆びているようだ。


パナソニックの強靭な焼付塗装はそのままにして、剥離せずそのまま塗装する。
フレームに貼られたシール類を剥がし、傷の部分はやすりで削ってペーパーでならす。塗装は思いのほか薄く、ちょっとした凹凸も残ってしまう。


パーツをすべて外し、ヘッドパーツも抜く。クラウンレースは外さずマスキングで対応した。


メッキ部やWレバー台座をマスキングする。


塗料はウレタンスプレー艶消し黒のみだ。
見ると艶消しクリアというのもあるので、各色マットカラーというのもできそうだ。


塗装ブースを設置して塗装する。強烈な投光器で全体的に確認しながら行う。


ブースを撤去すればそのまま乾燥スペースだ。


パーツは6700アルテグラだが、シールドベアリングのテンションプーリーの回転が渋い。
見るとチェーンを引っ掛けたのかワッシャが一部へこんでおり回転部に干渉しているようだ。
ワッシャでプレスして平らにしてみた。

以前ヘッドパーツを圧入するときに塗装が欠けてしまったのでマスキングテープで保護してみた。
が、あまり意味がなかったようだ。ちゃんとした専用工具を使うしかないだろう。
この場合は元の塗装が良かったのと厚く塗り重ねていなかったせいか無事だった。


いい色合いだ。


ケーブルガイドが消耗して割れているので自転車屋さんに探しに行った。
最近は専用品になったり無かったりしてあまり需要がないようで在庫はこの2個しかなかった。
違いがよく分からないが紫の方を取り付けた。


シートポストの錆びを錆取剤で取ったついでにクランクを磨いてみると、これがかなり汚れがとれる。
艶消しの部分に黒い油などが付くとディグリーザーで溶かしてもなかなかとれないが、錆取剤なら一発だ。


ヘッドバッヂはまたミヤタのチューブラーテープを使った。


ホイールはWH-6700、racing3 2way-fitよりちょい重いがほぼ同等で値段がracing3の6割程度だろうか。
racing3やデュラエースと大きく違うのはスチールシャフトであることだが、軸が細い分ボールが大きくなっているので価格を抑えながらも耐久性を確保しているように感じる。
6年間ノーメンテで乗られたホイールで、グリスが真っ黒で左側のボールがくすんでいる。
ボールが大きければいいということもないのだろうか。


ケーブル、チェーン、バーテープを注文したがバーテープが欠品のためこの状態で約1か月待ちとなってしまった。


PTFEのケーブルセットはSTIまわりはアルミのアウター受けになっている。


ようやく完成しました。
ウレタンスプレーの艶消し黒、かなりいい質感です。


東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html