寒さはやわらぎ快晴、狭っくるしいガレージはやめにして庭で作業を行おう。
10時に工房まで来て頂き、あいさつも程々に早速作業にとりかかる。もう楽しみで仕方なくてね笑
具体的な内容は、FOCUS CAYOよりアルテグラコンポ、ハンドルステム、サドル、ホイールをNXRに移植、NXRには新たに直付FD-7900、そこにチェーンウォッチャー、CN-7900、セラミックベアリングBB、ケーブル類、バーテープといったところだ。
まずはCAYOを分解してパーツを洗浄する。分解したCAYOには隣でTomoさんが105を取り付けていく。CAYOはローラー専用車として余生を過ごす。
2台並んで組み立てられる光景は壮観だ。まず東員町では見られないな笑
楽しい時間はあっという間に過ぎ12時になる。
昼は近くの桑名志満やへ。うどんが最高にウマいです。二之瀬後のカーボローディングに是非。
スキーウェアでやってたら汗ばむくらいなので昼からはウインドブレーカーにする。
先週接着したBB30アダプターにBBを入れてみる。BBはセラミックベアリングのサードパーティーパーツだ。手で回しても最後まで入っていかない。TL-FC32に延長パイプを付けてグイグイと圧入するようにねじ込んでいく。シマノのBBとはまた違った緩み止め対策だ。なかなかこういうのも好ましいと思う。
かなり強く締めてもアダプターはびくともしない。やはり強力に接着されているようだ。
クランクを取り付け直付FD-7900を付ける。50Tだと一番下にしてもガイドプレートとチェーンリングとの隙間が開いてしまう。NXRの直付台座はネジで固定されていて取付位置を変えることができるので台座を下にして対応する。アウターリングの歯は微妙に高さが違うので一番高い歯に干渉しないギリギリのところにFDを配置する。このときチェーンウォッチャーを挟んで設置するのでFDの高さ、角度、チェーンウォッチャーの位置を同時に調節するためなかなか難しい。ここできちんと付けても後でチェーン張って調節するときにまた動かしたりしてたので微調整は後でよかった。
RD-6700はプーリーをデュラエースのシールドベアリングのに装換する。デュラのプーリーにはガイドプーリーがこっちとか書いてない。片方にローテーションが記してあるのでそれに合わせて取り付ける。プーリー軸のボルトは上下で長さが違うようだ。ガイドプーリーの方が少し短いので間違えると届かなかったり出すぎたりする。
ホイールとハンドルステムを仮付けしたらだいぶ自転車っぽくなってきた。
シフトケーブルを張り、ブレーキを取り付けてブレーキケーブルを張る。角が無いやつは初めてなので模索しながら進める。シフトワイヤはブラケット下をめくった所から入れる。ブレーキは正面のプレートを外して正面から真っ直ぐ入れるようになっている。見た目はスッキリするが、昔のタイプの方が直感に沿った形ではある。カムは横向きっぽいのに後ろから真っ直ぐワイヤが出てくるんだけどどんな構造になっているのだろう。
ステム下にケーブルが集中するのでやはり見た目は良くなる。角ありのよりはケーブル長さを決めやすい。シフトは交差するくらいでブレーキは真ん中で曲がるくらいにすると綺麗にいった。アウタワイヤはデュラエースグレードの白にしてジャグワイヤの赤いキャップを使う。これもなかなかいい配色だ。
カセットスプロケットを付けてチェーンを張り、ディレイラーの調整をする。インナーのチェーンリングが通常の向きだとインナーのチェーンラインが内側寄りになりうまくいかなかったので逆向きにするとうまくいった。このへんで苦戦してけっこう時間がとられた。ST-6700とFD-7900に互換性はないことになっているが、その関係もあるのか?だが5700の場合もインナーをひっくり返すようだ。5600あたりのモデルよりFDのトラベル量が小さくなっているのだろうか。
従来のFDはアウターに変速するとき少し外側に行き過ぎて戻って止まるという動きをするが、ST-7900とFD-7900の組み合わせの場合はピタッとアウター位置に止まっても変速が出来るようにすることによりトリム調節をする必要がなくなっている。それだけでなくFDのガイドプレートの形状やチェーン形状も見直されているようだ。今回はST-6700のままFD-7900とCN-7900の組み合わせでトリム調節なしのセッティングができないか挑戦してみた。FD-7900のガイドプレートは膨らみが最小限に抑えられていてなかなかいけそうな感じがする。
結果的にはインナー-ロートップの場合にすこしプレートに当たるがそれ以外は大丈夫となった。5600でもシビアに調節すればそんな感じだったと思うが、FD-7900なら多少はやりやすいかなといった感想。あとはバーテープを巻いてサドルを付けて完成!TIMEのフロントフォークは半分スレッドステムのような構造になっていて、トップキャップで押さえつけるものではないのでコラムを切っていなくても乗れてしまうのだ。コラムカットはフィッティング後ということで当工房での作業はこれで完了。あやたんとピースサインでフィニッシュ。
やはり乗り手と同じ場で組んでいくというのは楽しい。組みあがった姿を見る時の感動もひとしおというものだ。てゆうかこれ信じられないくらい軽い。ちょっと乗ってみたけどなにこれ全然ちがう。TIMEはめちゃくちゃ高いけど、値段相応のものはある。自転車はお金をかけた分それ相応の人生を送ることができるだろうなあというオーラが、このフレームからはひしひしと感じられる。またとない貴重な経験でした。Tomoさん夫妻ありがとうございました!