東員自転車工房の作業日誌

自転車のパーツ取付、オーバーホールなど何でもやります。詳しくは東員自転車工房HP→http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html


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遂にこの日がやってきました。
TIME NXR INSTINCT "BLACK LABEL" ISPカットとBB30アダプター圧入作業!
我が人生で最高額の作業であります。僕自身は全く金出してはおりませぬが。

結果を先に言うのが好きなので結果から先に言うと、
工具が良ければ全てうまくいく。
これに尽きるんじゃないかなあ。ではいきましょう。

このフレームはインテグラルシートポストなので 乗り手に合わせてフレームと一体になったシートポストを切り、その上に短いシートポストを入れるという構造になっている。
切断となるとソーガイドがいりそうなのでフクイサイクルにフレームを持ってきてもらい、工具を借りて作業をすることにした。
駐車場で待ち合わせ新フレームと対面し、フレームを持って入店、こんにちはーっす、あ、店長、例の工具を借りる件でやって参りました。で、宮本さんが作業台やらノコギリやらを出してくれてと異常なまでにスムーズに事は進む。
重量はカタログ値でフレーム+フォークが1495g。かっる。
ISP切断は店ではホイールを付けた状態で後輪を股ではさみ立てたまま切っているらしい。
横向きの方がやりやすそうだったので椅子の上に乗せて切ることにした。

TIMEやLOOKはフレームと一緒にソーガイドが付いてくる。プラスチック製でガイドごと切れてしまいそうだったので店のソーガイドを使おうとしたら、TIMEのは結構いいやつだからそのまま使うといいよ。傷つかないし。とのことだ。確かに、フレームにピッタリの形をしているので要らない傷がつかないところはいい。これを使おう。
と、いきなり本番というのもアレなので上の方で練習してみた。
え?何このノコギリ、全然ぶれない。ズッシリと重量があって安定している。カーボン用に目の細かい刃で切り進むのは非常にゆっくりだが機械のように自分の腕が動くのが気持ちいい。ほとんど力を入れず、ただ刃を当てて上下に動かしているだけなので真っ直ぐに切り進む方に集中することができる。SK11というところの金ノコだ。
一応ガイドを付けたまま最後まで切れるようだが少しだけ残してガイドを外し、最後の部分を切り落とした。後から気付いたんだけど、最後に切り落とす部分の塗装が剥がれてしまうのでガイドを付けたまま最後まで切ってしまう方がいいようだ。普通のソーガイドを使う場合は切断面にセロテープを巻いておいて切るといいそうだ。
切断面はヤスリで仕上げて瞬間接着剤を付ける。カーボンは酸素に触れると劣化するので保護の為の塗装という意味と、繊維に染み込んで固まるので切断面の強化という意味がある。受け売りだけど。特にやらなくてもいいような気はする。実際どうなるかを見たかったので練習でできた切断面に瞬間接着剤を塗ってみた。百均の小分けタイプ。うん、養生しなくてもフリーハンドでうまくいくようだ。
それでは本番、練習の甲斐あってきれいに切ることができた。切断面に今度はアロンアルファを塗る。依頼者も調べていて持ってきていたという笑。これがまたアロンアルファすげえ。百均とは違いきちんと染み込んで固まってくれている感じがする。材料は同じようだけど一体何が違うんだろうか。



さて次はFSA BB30 Conversion Kitを圧入しよう。

このフレームはBB30規格だが普通のJIS規格BBで使うのでこのアダプターを入れる。フレームにJIS規格のネジを切った筒を入れてしまうというやつだ。両端の出た所に付属の接着剤を塗り圧入する。ここに規定トルクでBBをねじ込んでも大丈夫なはずだからものすごい接着力だろう。このアダプターは入れたら最後、抜く事はできない。
これくらいなら僕の自作圧入工具でいけそうだがせっかく店にいるので圧入工具を使ってみよう。接着剤を塗る前に工具の使い方を確かめる。

これはやりにくいなあ。


ハンドル側を右にして左をモンキーで固定して回すとやりやすそうだ。


接着剤が垂れそうなのでBB下にウエスを敷き、ドカッと椅子に腰掛け準備はOK。
付属の緑色の液体をアダプターに塗る。粘度は潤滑油より少しあるくらい。ツーと出してノズルの腹で広げる感じ。素早く圧入工具を取り付けフレームに圧入する。おおお、これもまたいい工具を使っているので滑らかに圧入されていく。左側が通ったら右側までカショーンといくが、工具も長さを素早く切り替えられるので便利だ。フレームも68mmなのでツラまで合わせれば綺麗にはまった。予想通り接着剤が垂れるのでBB下にウエスは必須だ。ついでにそのウエスで右側にはみ出た接着剤を拭き取って完成。

今日の作業はこれまで。やはりショップの工具は格が違う。ショップに作業を依頼するまではいかなくとも工具を借りるというスタイルは非常に有効だと思う。ヨーロッパでは年間契約料を払って工具を借りるというシステムがあるらしい。本当の意味で自転車を利用する文化ならではだな。
工賃は税金がすごく取られるから儲からんと田辺サイクルのおっちゃんが言っていた。ぶっちゃけ商品を売るだけが一番儲かるのだ。かといってプロショップとして一流の工具を揃えていなければならないし、フクイサイクルのような店でも「1.5のヘッドワンポンチもあるよ。使ったことないけど笑」というくらい使用頻度は少ない。それなら工具を借りて、借りっぱなしだと悪いので商品を買っていってってやればどちらも得することができる。というわけで、日本でお安く自転車を組むなら東員自転車工房にご依頼くださいませ。

東員自転車工房http://toincyclefactory.web.fc2.com/index.html 

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