宮崎県「グリーンサンド(フェロニッケルスラグ)に関することについて」疑問を情報公開請求 黒木睦子 | がんばらない、でも諦めない

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こちらの続きです。

宮崎県のホームページに、県に寄せられた主な提言と回答(平成26年度)「グリーンサンド(フェロニッケルスラグ)に関することについて」があります。

この中で、「平成26年8月にも再度、平成24年10月と同様の水質検査を実施し、別表2(PDF:45KB)の検査結果のとおり、水質汚濁に係る基準値を超えるものは検出されていないことを確認しております」と報告されています。

別紙2

皆さんは、この別紙2に疑問が無かったでしょうか。
私は、なぜ「8月5日と8月6日、2日連続で測定しているのだろう」、そしてなぜ「8月5日は全項目測定されていないのだろう」という疑問がありましたので、情報公開請求しました。

内容は以下の項目です。
1.回答にある別紙2の検査結果の基になった、 平成26年8月5日と平成26年8月6日の計量証明書 
2.平成26年8月5日と平成26年8月6日の検査を分析機関に依頼した仕様書(分析項目を記載したもの) 
3.平成24年10月の水質測定結果、別紙1にはT-Hg、Cr6+、CN、F、B、 pHが記載されている。 県では平成26年8月にも再度、 平成24年10月と同様の水質検査を実施したにも関わらず、 平成26年8月5日の水質測定結果に、 T-Hg、 Cr6 +、CN、F、B、pHが記載されていない理由がわかるもの 
4.平成24年10月(2012年)に検査しているにも関わらず、 インターネッ トで公表したのは約2年後の2014年11月4日。 平成24年10月の結果が出た時点で、 提言と回答をインターネット公表しなかった理由がわかるもの

20151011別紙2の情報公開請求

すると、10月23日15時37分宮崎県環境管理課から情報公開請求内容について確認したいことがあると言う電話を頂きました。

電話の内容は以下の通りです。
1.回答にある別紙2の検査結果の基になった、平成26年8月5日と平成26年8月6日の計量証明書
分析業務は県庁内の分析担当がしています。計量証明発行事業者でないので計量証明書はありません。測定結果の書類はありますが、それでいいですか?→私「無い物は仕方がないのでわかりました」
2.平成26年8月5日と平成26年8月6日の検査を分析機関に依頼した仕様書(分析項目を記載したもの)
さっきも話したように、県庁内の分析担当がしているので外注に出すような仕様書ありません。依頼書類はありますが、それでいいか?→私「わかりました」
3.平成24年10月の水質測定結果、別紙1にはT-Hg、Cr6+、CN、F、B、pHが記載されている。県では平成26年8月にも再度、平成24年10月と同様の水質検査を実施したにも関わらず、平成26年8月5日の水質測定結果に、T-Hg、 Cr6 +、CN、F、B、pHが記載されていない理由がわかるもの
書類には残っていないので出せるものはありません。
8月5日の分析結果に一部結果が無いのは、サンプル採取量が足りず測定できませんでした。それで翌日必要量を採取し直しました。→私「わかりました」心の中で「かっこ悪いなあ」
4.平成24年10月(2012年)に検査しているにも関わらず、 インターネッ トで公表したのは約2年後の2014年11月4日。 平成24年10月の結果が出た時点で、 提言と回答をインターネット公表しなかった理由がわかるもの
担当が違うので交代しますということで、宮崎県循環社会推進課に交代しました。
書類には残っていないので出せるものはありません。問合せの電話やメールが多くて手に負えなくなりました。風評被害も出ているので経緯をインターネットで公開しました。提言の回答は全て公開していたら手に負えないので、重要なものを公開するようにしています。
私「ついでに9月29日に請求した多量排出事業者の公開ホームページアドレスの件はどうなってるのでしょうか」と聞いてみました。
担当じゃないのでわかりません。県のホームページを模様替えしていたので、その時にデータを移し忘れたのでは?
私「グリーンサンドのホームページへのリンクが切れていた時があったのは知っていいます」
担当に伝えておきます。
私、ついでに「開示、不開示の決定期限は過ぎてるのですが」と伝えました。その後の経緯はこちらにまとめています。

それで届いた開示・不開示決定通知書です。

別紙2開示決定

別紙2不開示決定
そして、入手した文書です。

水質検査依頼

水質検査結果報告

水質検査記録
結局、入手できた水質検査記録はインターネットで公開されているものと同じでした。
私はIWJが入手した「日向市役所市民環境部環境政策課から入手した、土壌及び水質調査結果報告書」レベルの報告書を期待していたのですが、期待外れでした。
今回入手した文書には計量方法が記載されていません。同じ有害物質を検査するにも何種類かの検査方法があるのですが、どの検査方法で検査したのかわかりません。
それに、検査依頼書分析項目と水質測定結果の分析項目が8月5日と8月6日で一致しません。

私が勤める会社でも同じような検査「計量証明書は出さないが、計量証明書と同じ分析方法で分析し結果を出してもらう」ことはしています。ただし、これは社内管理用なので社外には出しません。社外に提出する場合は計量証明書を提出します。

疑問が残りますが、私の判断としては、「宮崎県の検査結果はたぶん正しいと思いますが、Kさんが裁判所に提出した計量証明書の方が証拠能力は高いと考えます。

画像ファイルは小さくて読みにくいと思います。
こちらに大きなサイズを保存しました。

つづく