カタナのスプロケットカバー製作(その2:ベアリング部加工編) | thAshの雑種な日記

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主な登場人犬/ thAsh: ここの管理人、適当で不真面目で皮肉屋。 天然1号: 妻、平成サザエさん伝説の女、令和も伝説継続中!  フレディー: 長男 2011年5月追加。今の呼び名は2011/09/11の日記参照  天然2号: 愛犬、2015年1月4日没(享年19歳3ヶ月3日)。  

カタナだけでなくなんだかんだとやることもあるし、休みの日はバイクも乗りたい、子供の面倒もみないといけない、他の約束もあって・・と、スプロケットカバー製作はなかなか着手できなかった。
なんせ時間がかかって難しいことはわかっていたので、やる気になるまでに時間がかかった。
そしてようやくやる気になったのは11月になってから(笑)。
 
まず最初は全体を洗って、こびりついた油汚れを取り、表面の傷の具合を確認する。
この油汚れ落としはスプロケットから飛んだチェーンオイルや泥が長年かけて固まったものなのでかなり大変だったが、洗ってみると表面の傷に深い物は少ないようだ。
 
そしてカタナのスプロケットカバーはシフトのシャフト保持も兼ねているので、アルミの鋳造で裏にはしっかりとリブがある。
しかもご丁寧にそこには消音のためか発泡ウレタンが詰められているので、これを除去しないといけない。
だがこれも大変で、ウレタンはしっかりとアルミ地に貼りついているので、洗ってこれをはがすだけでも1日作業になってしまった。
ざっくり洗ったら養生テープで表面は養生し、作業でこれ以上傷がつかないようにする。
そして加工はまずはベアリング部から。
 
ノーマルのスプロケットカバーのシフトのシャフト保持部は瓶の口のように突き出ている。
内部の穴はテーパーになっていて、最後の出口部が直径12mm弱のシャフトにギリギリのクリアランスで通るようになっていて、ここがシャフトの支持をしている。
なのでここにニードルローラーベアリングを入れて押し込めば、ちょうどいい位置に固定されるはず・・

と思ったがそんな簡単にはいかなかった。
更に買ったニードルローラーベアリングはなるべく外径の小さいものにしたら、外周にカバーがないのですぐにニードルが保持器からはずれてしまう。
しかも保持器はプラスチックで強度も無く、滑りも悪い。
ということで、ニードルローラーベアリングは諦めた。
たぶんしっかりとしたカバーのついたものにすればいいのだが、そうなると外径が大きくなって圧入は難しそうだ。
 
そこで次はフランジ付きのボールベアリング。
これは厚みが重要で、あまり厚いとシフトレバーに繋がるリンクとスプロケットカバーの座面に距離がなくて取り付けができなくなる。
これはもう加工してみるしかわからないが、たぶん大丈夫そう。
ダメなら両側ともL字のステーを作成すればいいし。
そこで突き出た部分をカット!

あー、もう引き返せないな。
あとは現物をあてながら座面をひたすら削る。
シャフトに正しく直角になるかは、スプロケットカバーの穴に同じくらいの太さのシャフトを挿して、それにベアリングを入れて、いろいろな角度からみてヤスリで調整していく。

そしてオイルストーンで平面を出していく。
ここが一番気を遣うところ。
ここの加工だけで2日はかかってしまった。

イメージ的にはこんな感じ。
ただフランジの大きさや取り付けネジの位置から、ネジは上の方しかつかない。
しかしそれではだんだん捻じれてベアリングがフランジごとずれてしまうだろうし、強度も無い。
そこでカバー下にアルミ板をつけ足して、それをエポキシ系パテで固定するステーを作成することにした。
ただその作業はスプロケットカバーの穴あけを済ませて、全体磨きの前にやったほうが作業効率がいいので、後回しだな。
(続く)