米、クイティオナーム(タイ風ラーメン)など食品が値上がりしています | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 7月のインフレ率(CPI)は前年同月比9.2%で、10年ぶりの高水準でした。タイ国家経済社会開発庁は、08年全体のインフレ率は6.5~7.0%の高水準になるとの見通しを出しています。





 上の写真は、先日近くの市場に行ったときのものです。市場では、昨年までタイ米のビニール袋1個分が5バーツでしたが、今は7バーツに上がっています。


 クイティオナーム(タイ風ラーメン)などは25バーツだったものが30バーツに、場所によっては35バーツにまで上がっています。食料品価格の上昇は、タイ庶民の懐を直撃することになりますから、タイ政府はインフレ対策に躍起です。


 政治面では、サマック首相は先にバンコクに発令した非常事態宣言を近く解除する意向を明らかにしています。タイ陸軍はPADデモ隊の強制排除を拒否し、事態を静観する構えをみせているため、政府は肩透かしを食った形。デモ隊の排除ができないなら意味はないということで非常事態宣言は近く解除される見通しですが、膠着した状況に変化はありません。