SET指数の下値目処を考えてみました | ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ

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ホーチミン市(旧サイゴン)在住の証券アナリスト・竹内浩一が、ベトナムを中心に世界の金融市場を見渡すブログです。

 2日の「非常事態宣言」後、SET指数は年初来安値を更新していましたが、本日(4日)の寄り付きの売り物で一段落。前場寄り付き後に642.28ポイントの最安値を付けた後、後場には反発に転じました。


 サマック首相は今朝の地上波テレビ局全局で演説し、PADが要求している内閣総辞職や解散に応じない考えを改めて強調していました。政府とPADとの対立は膠着状態が続いています。


 このところのSET指数をテクニカル分析してみると、2日前に下値サポート線だった660ポイント辺りをブレイクダウンし、新たなダウントレンドに入った形になっています。


 現在の膠着状態が更に長引くようだと、下値目処としては、2006年クーデター時の安値である600から620ポイントあたりでしょうか。


 とはいえ、2009年の予算案が国会を通過(現時点で9月23日)する時期は要注意。目先的に株式市場にとっては良いニュースが出る可能性があるからです。例えば予算案通過後にサマック首相退陣・総選挙などということになれば、一時的に710ポイント辺りまで回復するかもしれません。