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 タイ株のみならずベトナム株、日本株、さらに世界の金融市場の動向をチェックし、日本の個人投資家に役立つ情報を発信していきます。


【プロフィール】
竹内浩一(たけうち・こういち)。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。英国・ランカスター大学マネジメントスクール(LUMS)でファイナンス(金融)の修士号(MSc, Finance)取得。太陽投信委託(現、新光投信委託)で証券アナリスト、ファンドマネジャー。その後、欧州系のピクテ投信投資顧問、米国系のJPモルガン・アセット・マネジメントを経て、現在は新興国投資情報会社アジアンバリュー所属。


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写真@カンボジア0910

2009-11-23 13:25:56 Theme: カンボジア
 10月末に、ホーチミンからプノンペンへ移動した際にプノンペン手前のメコン川を(はしけで)渉っている時の写真です。ココナッツの実の山のなかに子供が座ってこっちをみています。プノンペンにココナッツを売りに行く親に付いて来たのでしょうか。

ホーチミン市(旧サイゴン)在住・証券アナリストのタイ株、ベトナム株、日本株ブログ
 2009年10月末、メコン川の上にて。ここには日本のODAで橋が架けられる計画だ。
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インフラ未整備のベトナム(その二)

2009-11-21 00:34:10 Theme: べトナム
「2009年もインフラは改善しなかった。来年も脆弱なインフラは経済成長にとって最大の問題となるだろう」

 これは、ベトナムのグェン・タン・ズン首相の最近の談話です。ズン首相は「道路は悪路ばかり。電力・送電システムは需要を満たすことができず停電も多い。郊外では上下水道設備すら整っておらず、既存施設は低質だ」と続けます。

 来年、いや将来のベトナムの安定した経済発展にとって、インフラの充実は至上命題だと思います。しかし、実際にはインフラ整備には多くの予算がかかる一方で、国家予算は限られています。

 例えば、ベトナム南部沿岸のバリア・ヴンタウ省選出の国会議員は、「バリア・ヴンタウ省は近い将来に300億ドルの海外直接投資を呼び込むことが可能だ。しかし、それにはインフラの整備が不可欠だ。そしてインフラ整備には15億ドルの国家予算が必要。15億ドルの予算を使えば、300億ドルの海外直接投資を呼び込めるというのに、今、政府は問題を15億ドルもの巨大な予算を注ぎ込むのは是か非かという議論にすり替えている」と語ります。

 ベトナムは(財政赤字を勘案しながらも)適切な長期的なインフラ整備戦略を持つことが必要です。例えば、ハノイやホーチミン市の交通渋滞は酷く明らかに経済成長の障害になっています。こうした渋滞を解消するには、海外から資金調達し、地下鉄などの公共交通網を建設するしかないと誰もが思っています。ベトナムのバブル崩壊による「ハイフォン空港国際化」の突然の中止も、長期的には外国企業への絶好の呼び水になり得ただけに惜しまれます。

 ベトナムの弱点は、その大きな官僚機構ゆえに意思決定に時間がかかる。特に、思い切った長期的な戦略的投資決定能力に劣るということだと思います。

 ベトナムには昔の日本のように広い視野からインフラ投資に優先順位を付けて確実に実行していく能力を持つ優秀な官僚組織が必要なのかもしれませんね。

インフラ未整備のベトナム(その一)

2009-11-20 00:03:08 Theme: べトナム
 私は今、ホーチミン市の中心部1区のレ・タン・トン地区に住んでいます。日本で言えば、東京・銀座通りの裏のマンションといったところです。バンコクで言えば、スクンビッド地区ということになるでしょうか。

 そこで感じたことを本日は書きます。

 まずは、ホーチミン市は停電が多い。一昨日(18日)、夜11時頃か・・突然真っ暗闇になりました。そして昨日(19日)のお昼頃、再度停電。PCのRAM上のデータは消滅してしまいました。ガーン

 今、ベトナムの電力事情の悪さを実体験している最中です。目ベトナム商業の中心・ホーチミン市1区がこの調子ですから、その他のベトナム郊外の事情は推して知るべしというところです

 一方、タイ・バンコクでは郊外に住んでいたにもかかわらずほとんど停電はありませんでした。ただ、家自体(タウンハウス)が古かったため、電気ヒューズが3回位壊れて夜に真っ暗闇になったことはあります。とにかく、ベトナムに比べて電力事情は格段に良いのがタイです。

 数年前になりますが、タイ国境近くのミャンマーの地方都市に行った事があるのですが、そこでは午後7時以降は電気、水道とも使えず、蝋燭と水がめの水を使用した記憶があります。これはちょっと極端ではありますが、ベトナムはミャンマーよりはまだずっとましです。

 もうひとつ、タイとベトナムを比べて、インフラが遅れていると思うのが道路事情。ホーチミン市はどこもかしこも「工事中」という印象です。それがスクーターの多さと相まって渋滞を引き起こしています。道路の質も良くありません。ところどころに段差、突然の穴、砂が浮いていたり、排水が悪く水溜りになっていたりです。かつて、バンコクの道路事情が良くないと思っていた時期がありました。

 例えば、バンコクからパタヤへ行く道路の真ん中になぜか、「マットレス」が落ちていたりするのです。非常に危険!しかし、ベトナムの基礎的な道路事情の悪さに比べるとタイの道路事情の方がずっとましだと今は感じます。

 日本のように1キロ毎に無駄な電光掲示板表示があったり、必要以上に明るい高速道路は「無用の長物」でしょうが、ベトナムの道路の基礎的な質が高くなることを望むベトナム人や外国人は多いと思われます。

(続く) 

ベトナムの「平民食堂」

2009-11-19 00:02:55 Theme: アジアに長期滞在
「平民食堂」とはベトナム語の「コム・ビン・ザン」を直訳したものです。「コム」は「ご飯」、「ビン・ザン」は漢越語で漢字で書けば「平民」。つまり平民(庶民)のための食堂というわけです。

 平民食堂では写真のように店頭に出来合いの惣菜ががたくさん作って並べられています。そして、指差しで注文できます。ご飯とスープもデフォルトで付いてきます。惣菜は、野菜、肉、魚、タマゴ類と種類も豊富です。味は店によりますがニョクマム(魚醤)味と濃い味付けが特徴です。

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 平民食堂の多種のおかず類。ホーチミン長期滞在者からは大勢で行くと安くなると聞いた。

 値段は、店によって違います。どうやら都市の中心部から離れれば離れるほど安くなるようです。写真はファームグラーオ通りの平民食堂で値段は25000ドン(125円)位でした。ファームグラーオは中心部に近い場所です。

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 平民食堂の料理の写真。左側はバサ魚の煮付け。

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 雰囲気は写真の通り。店番がおかず、スープ、ご飯を装ってくれます。

 おそらく、ベトナムの平民食堂の味は日本人の口に合うでしょう。醤油をニョクマムに代えて味を濃くしたような感じです。要するに日本の味と大差はありません。

 ここでタイの「ぶっ掛け飯食堂」を思い出してしまいます。タイの「ぶっ掛け飯食堂」の味は、スパイシー(spicy)でパンジェント(pungent)で刺激に富みます。日本やベトナムの醤油味とは違うスパイス、ハーブ、チリが何重にも折り重なった複雑妙味な味です。ハーブ類の重ね合わせが素晴らしい。絵に例えれば、日本料理は「水墨画」。一方のタイ料理は「油絵」のようです。どちらが美味しいかと聞かれれば、私の場合は値段などを考慮した総合力でタイ料理の方が美味しいと答えるでしょう(もちろん、その時の料理次第です)。ただし、(平均的)日本人は繊細な水墨画の味を好むと思われます。(平均的)日本人は刺激や変化を好まないからです。

 個人的には、ハーブ・チリなど盛りだくさんのトムヤムスープの華やかな旨さの前には水墨画の魚醤または醤油味ばかりの料理の味に派手さは無くつまらなく感じます。要するに、(私の場合は)旨さならタイ料理、毎日食べるならベトナム料理というかんじでしょうか。

 ここで、将来、アジアへ長期滞在を予定されている方々に一言。「食生活」は大事です。タイの味覚は日本の味覚とは多少違います。もし、タイ料理を辛いだけの味覚音痴の味と思われるようならタイ長期滞在は無理でしょう。その場合は、私はベトナムへ長期滞在をされることをお奨めします。

(追記)
 決して、日本料理やベトナム料理が不味いといっているわけではありませんので宜しくお願いします。タイ在住中に、「タイ料理が辛くて不味い」といって異文化に適応できない(またはしようとしない)人(特にお年寄り)を多くみすぎてきましたのでちょっと言い方がきつくなったかもしれません。なぜ、あの複雑妙味なタイ料理のパンジェントでエモーショナルな味を理解できないのかとても不思議でした。日本料理もベトナム料理も非常に美味しいと付記しておきます。私はカレーライスは大好物です。もちろん、タニシもね。グッド!

ベトナムドン(VND)は二重相場(管理された公定レートと自由なブラックマーケットレート)

2009-11-18 00:05:21 Theme: べトナム
 昨日、ベトナム国家銀行(SBV)が設定したインターバンク(銀行間)市場での対ドルのベトナムドン公定レートは1ドル=17021ドンでした。

 ベトナムの市中銀行はこのレートの上下5%の幅での為替取引が許されています。つまり、17021ドン*1.05=17872ドン、また17021*0.95=16170ドン。したがって、市中銀行は16170~17872ドンの範囲での対ドルでの為替取引が許容されているわけです。

 本来なら外国為替取引は自由市場のはずですが、社会主義国で計画経済の国の通貨ベトナムドン(VND)には中国元と同じくこうした規制が存在しているわけです。

 一方で、ベトナムドン(VND)のブラックマーケットでの対ドル相場ではVNDは減価を続けています。

 昨日、ベトナムの主要銀行であるベトコムバンク(VCB)、アジア商業銀行(ACB)、エクシムバンク(EIB)、ベトナム投資開発銀行(BIDV)などのVNDの対ドルレートは売り・買いともに上限の17872ドン(参考値)という事態となりました。銀行のドル売値はあくまで参考値(レフェレンス)というところがミソ。つまり、実際にVNDをドルに両替することはできません。

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 ホーチミン市中心部の中央郵便局の写真。中央の壁に掛かっている写真は革命家の故ホーチミン氏だ。本日(17日)、午後撮影。

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 本日、午後の中央郵便局の両替所レート。売り・買いともに1ドルが17873ドンになっている。両替所で「どうしてドルの売り・買いの価格が同じなの?」と質問してみた。郵便局の国家公務員の答えは「わかりません(I do not know.)」だった。続けて、「それじゃ、ドンをドルに交換してくれる?」と言うと、答えは「ドンからドルへの交換はしていません」でした。・・うーーん・・残念!

 その後、バックパッカーが集まるファームグラーオ通りへ行き、街の両替屋のベトナムドン(VND)/ドル(USD)のレートを確認したのが下の写真です。

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 ファームグラーオ地域の「街の両替屋」の対ドルレートは1ドルが18500ドンだった(17日撮影)。

 こうした為替市場の「捻れ」はベトナム経済のどこかに「新たな捻れ」を引き起こします。例えば、ベトナムの輸入企業は深刻な「ドル不足」に苦しんでいます。

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 これは、「9月23日公園」の北に建築中のビル。先週まで建設中だったが、今週になって突然工事は中止状態。ただし、作業員はまだ現場にいた。
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