紗世「忘れる?」
大天狗「そうじゃ、みんなこのことを忘れるのだ。」
真帆「でも覚えてるし。」
城寅「みんなは覚えているよ。ネットの中じゃ永遠にだし。」
山根「大天狗様、もしかして記憶を、この世界から記憶を無くしてしまうということですか?」
みんな「えええ!!!」
大天狗「そうじゃ、白龍町だけではない日本から、世界からこの記憶を消してしまうのじゃ。」
紗世「もしかして私たちが白龍町の伝説を知らなかったのも、大天狗様の仕業だったのですか?」
大天狗「その通りじゃ。戦国時代黒龍は白龍町を手がかりに日本を世界を支配しようとした。その時は今のようにネットなどないからこの白龍町の記憶だけ消せばよかったのじゃ。しかし今は世界中でこのことを知ってしまった。」
黒武「それで分かった、いくら調べても戦国時代の資料があまりにも少ないのだもの。」
大天狗「わしがこの世界を守るにも限りがある。人間は何度も何度もこれからもこれからも同じようなことをするだろう。わしとて命がある、毎日の様には戦えぬ。再び黒龍が目覚めた時に備え再び眠りにつく。」
真帆「眠りにつくとは?」
大天狗「この天狗岩に。この岩の下にわしが地球にやってきたときの船があるそこで眠るのじゃ。」
みんな「地球にやってきたあ!!」
大天狗「そうじゃわしは遠い宇宙のかなたから地球担当として派遣されたのじゃ。古代中央アジアでは飛天と呼ばれ、西洋では天使とか時にトロール、巨人とも呼ばれている。」
城寅「すげえ!!」
城山「それでユダヤ教の儀式の装束と天狗の装束が似ていたのですね。」
大天狗「どうやら記憶は完全には消せぬらしくDNAの記憶因子にコピーされるようだ。」
山根「そうだったのですね、僕と紗世ちゃんが波長が合うのも同じ因子が働いたからなのですね。」
真帆は心の中でつぶやきました。
「山根君は、、うれしいんだろうなあ、、、」
城寅「じゃあこのことは僕らの秘密ということで。」
大天狗「いや、皆の記憶も消えてしまう。」
真帆「消えるってあったこと皆忘れるの?一緒に戦ったことも?」
大天狗「そうじゃ、かわいそうだが消さなければならない。みなもまだ若い、しかし生きていくうちに様々な人生を歩むであろう。その時に今回の記憶は邪魔になることがある。
あるものは慢心し、あるものは世のわずらわしさから誘惑に負け自分のために陽派を使い、それが陰派に変わってしまう者もいた。そして人々を苦しめたのじゃ。
皆の時代は良くてもやがて子々孫々と続いていくうちに陽派は衰え陽の時代を忘れ陽の一族が陰の一族になってしまうこともある。」
烏天狗① 烏天狗② 烏天狗③ 烏天狗④ 烏天狗⑤ 烏天狗⑥ 烏天狗⑦ 烏天狗⑧
烏天狗⑨ 烏天狗⑩ 烏天狗⑪ 烏天狗⑫ 烏天狗⑬ 烏天狗⑭ 烏天狗⑮ 烏天狗⑯
烏天狗⑰ 烏天狗⑱ 烏天狗⑲ 烏天狗⑳ 烏天㉑ 烏天狗㉒ 烏天狗㉓
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