城寅「ああ今度は僕かもしれない、、、体が震える。」
沙世「大丈夫?虎、、虎だよね?」
再び黒雲が湧き風が、びゅるるるる
真帆「なんか飛んできた。」
城寅「とと虎だあ!!」
白虎が空をかけてきました。
グァアオー~ン
虎は白虎の方に背を向けました。
大天狗「乗れと言っておるのじゃ。」
城寅「乗れと言われても、、、。」
虎はガォーと吠えると白虎に向かってきました。足から救い上げると、ひょいと城寅を背中に載せました。
城寅「落ちるよ~、、、いやまて落ちないや。そうかあ空を飛んだ時と同じだ。虎の背中にくっついているんだ。」
城寅は虎の背中に乗るとポーズを決めました。
真帆「天狗になってるわ。」
山根「今度は城山さんですよ。」
再び風が吹き木の葉が騒ぐ
真帆「なんか昔の少年テレビドラマみたい、、。」
東の方の空に龍が
黒武「わー、黒龍が攻めてきた!」
城山「いや待て、あれは青龍だ!」
青龍は城山氏の正面に浮かび静止しました。
城山「乗れというのだな。」
青龍はうなずくと城山氏をすくうように背中に載せました。
城山「何だろう懐かしい気がする。子供のころ母の背にいたような安心感だ。」
真帆「今度は私たちね。」
南の空が紅く輝き飛んで来るものがありました。金色の光線を周囲に放射しながら。
山根「朱雀だ。」
真帆「なんだかかっこよくない、登場の仕方が。これがトリみたいな感じ。」
城寅「そりゃあ鳥だけにトリ。」
真帆「ばかあ!」
山根「古代南は東西南北の中で良い方向とされていたんだ。中国でも磁石は北でなく南を指すようになっていたんだって。」
五人は青龍、玄武、白虎、朱雀の背に乗り空中にいました。
大天狗「壮観だ、五百年の時を経て四方の守りは蘇りここにつどえりじゃ。」
沙世がさびしそうにしてました
「なんかいいなあ、私は乗り物はないものね。」
その時です、皆のいる場所に真っ白な光が差し込みました。真上から落ちてくるような光です。
山根「白龍だ!」
沙世「私に!」
龍なのに愛らしいまなざし、そして穏やかな表情。
大天狗「これで我らそろいました。」
白龍は沙世を背に載せると空に浮上しその周りを四方の守りが固めました。
大天狗「これで黒龍に立ち向かう準備はできた。」
烏天狗① 烏天狗② 烏天狗③ 烏天狗④ 烏天狗⑤ 烏天狗⑥ 烏天狗⑦ 烏天狗⑧
烏天狗⑨ 烏天狗⑩ 烏天狗⑪ 烏天狗⑫ 烏天狗⑬ 烏天狗⑭ 烏天狗⑮ 烏天狗⑯
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