日本で生まれ育った日本人の子供が単身でイギリスの学校への留学を考えた場合、やはり英国の学年の区切りに合わせたものである必要があります。開始のタイミングとして以下の3つの場合が考えられます。
・中等教育(Secondary School)の始まるYear 7 (11才)
・義務教育終了試験(GCSE)課程の始まるYear10 (14才)
・大学入試相当のAレベル課程の始まるYear12 (16才)
イギリスには伝統的な寄宿舎つきのボーディング・スクールが全国にあり、11歳か13歳のセカンダリー開始年齢に合わせ世界中から留学生がやってきます。通常、外国からやってきた子供はこの位の年齢が最もイギリスの教育システムに馴染みやすいと言えます。ただ、日本語を忘れることはないでしょうが、小学生の知識レベルで止まってしまうため、自立した日本人の考えを持てなくなる可能性があります。
中国からやってくる留学生の中には、お金がかかる中学からではなく高校(6th Form)からやってくるツワモノが相当数います。息子の公立高校には北京にある家を売却し一人息子ために移住してきた家族がいました。英語力が十分でなかったことから特別に試験時間の延長を認めてもらいLSEに合格、娘のグラマースクールに転校してきた女子はたった2年の英語環境の勉強でケンブリッジへ進学が決まりました。ここまでくる為に周到に計画を練ってきたのだと想像できます。
これが、インターナショナル・バカロレアですと文系・理系の広範囲に渡り高度な勉強が必要になりますが、Aレベルでは専門科目の3~4科目だけでよく英語でエッセイを書くのが苦手でも2年間集中して勉強できます。ですから、理系に強く目的意識の高い優秀なアジア人ならば高校からの留学でもイギリスのトップ大学へ進学が十分可能なのです。
この6th Form留学についての記事を書くきっかけになったのは日英ダブル合格を報告してくださったfumiさん、 ビーさん、 Satoさん 、ダニエルさん です。日本人で高校からの留学の情報はとても貴重なもの。後に続こうとされる方の参考になるよう以下の質問事項を答えていただけないでしょうか?もちろんすべての事項にお答えいただかなくても結構です。よろしくお願いします!
1.TOEICや英検など渡英前の英語力。
2.渡英前の学校のタイプ。
3.イギリス留学のきっかけと周囲の反応。
4.留学先の6thフォームカレッジを選んだ基準。
5.家での勉強時間や苦労した点。
6.カレッジで勉強以外に楽しかったこと。
7.日本の大学の試験科目や面接・小論文の有無など。
8.英国の大学受験成功に必要な資質や条件。
9.その他、お気づきになったこと何でも。
→皆さんからお答えいただいた体験談はこちら。
→中国人受験生は戦略的にIBよりAレベルを選んでいる
→世界大学ランキングに日本の大学を入れるより日本人をそこに送り込め