鉄火のマキ@London イギリス教育事情一番乗り

GCSEとAレベルを勉強中の子供達を応援。ディスレクシア&ADD持ちの無謀なオックスブリッジ受験体験。子供達は巣立ってしまいましたが、引き続きイギリスの教育関連ニュースを中心に取り上げていきます。


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 ムークとは世界中で誰でも無料で受けられる大学のオンラインコース。今回オックスフォード大学とインペリアル・カレッジが初参加し新コースがアップされました。MOOCは先発のコーセラとEdX、イギリス版ではフューチャー・ラーンのプラットフォームが有名で、経済的な理由で高等教育が受けられない優秀な学生たちをひきつけています。
 

オックスフォード政治学のコース
From Poverty to Prosperity: Understanding Economic Development

インペリアルカレッジMBAのテスター・コース
Free online courses from Imperial College Business School



 それぞれのMOOCは修了証の発行に課金するなどビジネスモデルを模索しつつもどこもまだ採算が取れていません。世界の大学が自らの教育力の魅力を競い合うように目玉教授の授業を無料で提供しているというのはどんどん利用すべきことだとは言え、実際の利用者はターゲットの貧しい若者よりは、さらなる知的刺激を求める高学歴の大人や年金生活者の方が多いのだそうです。

ちなみに私はキングスカレッジの戦争学の無料版を終えたところ自動的に有料版コースの案内が送られてきましたけど、参加者の年齢層高かったですしオタクっぽかったので、大学側もあえて「お金を出せる層が好むようなトピック」を選ぶような動きがみえます。

MBAなんてまさにお金を持っている企業に直接訴えかけているようなもので、大学側はこれまでの慈善活動的なイメージアップのためのものから次の段階へ、課金方法も「広く浅く」か 「少数がっつり」か、コースの性格に合わせたものへ変化していっているのが最近の傾向です。

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斬新なデザインとテクノロジーが融合した掃除機や洗濯機で有名なダイソンが未来のエンジニアを育てる大学を設立することになったというニュース。

 

Dyson Institute of Technology

 

 「英国の製造業復活にはアジア諸国と並ぶエンジニア育成が急務だ」

 

 ダイソンの創立者でサーの勲章を持つジェイムス・ダイソンが教育に乗り出すのは、芸術専門大学院のロイヤル・カレッジ・オブ・アートに校舎を建て奨学金を提供したりということはありましたが、今回話題なのはイギリス・ウィルトシャーにある本社リサーチ施設の敷地にキャンパスを併設する高等教育機関のオープンです。

 

しかし、まだ実際には学位を授与するの機関としての「大学」ではなく、ウォリック大学と提携した独自の資格だそう。それに加え職業訓練機関という側面を持つため、エンジニア4年コースの学費はなんと無料で、さらに£16,000の給料付きなのだとか。学生達はダイソン本部のエンジニア達と日常を共にし学びながら技術や経験まで身につけることができ、ダイソン側もキャンパスの学生達がもたらすフレッシュな風を期待できるわけですね。

 

2017年秋スタートの定員は25名で、Aレベルの理系科目で成績AABまたはUCASポイント340点相当以上の学力が必要です。まだ正規の大学ではないのでUCASを通さず直接ダイソン社へ志願書を出してくださいとのこと。これなら通常の大学への出願とかぶりませんから同時にチャレンジしてみるのも面白いのではないでしょうか。

 

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 「日本体験エキジビジョン」と題された日本のトップ大学の国際コース 「Global 30」 や、就労機会「JETプログラム」 についての説明会が今年もロンドンで行われます。グローバル30 とは日本政府が補助金を出し日本の大学への留学生を30万人に 増やそうという計画のことで、これらの英語で行われる国際コースの総称として使われています。

  

 

   日時:  2016年11月19日(土)午後12時~18時

   場所:  The Royal Society, Wellcome Trust Lecture Hall

         6-9 Carlton House Terrace, London SW1Y 5AG
  
   参加大学: 東京、京都、慶応、早稲田、上智、明治、

         東工大、立命館、ICU、大阪、九州、
         北海道 (→その他参加の教育機関リスト
 
 
以前、東大をはじめとする日本のトップ大学の国際コースについての記事 を書いたところその反響は大きく、今でもたくさんアクセスがあることから外国人よりも海外にいる日本人から強い関心を集めていることは明白です。これまでは「日本語の壁」があり、英語が第一言語の国際家庭の子供にとって日本の大学への進学は選択外だったものが、英語によるコースを新設しはじめたことで新たなオプションが増えたということなのです。

そもそも日本の大学の国際化を進めるための国際コースと言ったところで、日本好きなイギリス人高校生からの関心は薄く、日本人帰国子女からは熱い視線を集めてしまった理由の一番はやはり費用の問題です。
 
イギリス人はオックスフォード、エジンバラ、シェフィールド、SOASなど一流大学で日本語・日本学を学ぶ機会があり、学費は確実に100%ローンと奨学金で賄えますが、日本の大学では奨学金がもらえなければ基本自腹になってしまいます。ですが帰国子女にとってはイギリス・日本どちらの大学も自己負担ですから、インターナショナル用の高額負担を強いられるイギリスの大学 より、日本の大学 の方が断然格安ということになる訳です。

さらに問題なのは、日本では難関と言われる大学でも「外国人向け日本語不要の英語コース」となることで、入学時の学力レベルを下げてしまった or 下げざるを得なかったこと。私は名古屋大学の応募資格がIB30点という平凡な点数であることを挙げて「これでは海外から見たら二流」と書きました が、同じ大学なのに言語が違うというだけでレベルが2階層システムになっているのが疑問視されています。
 
国際バカロレア資格が日本語で取得できるようになるというニュース がありましたが、そうなると外国人はIB30点でOKで、日本語版を受験した日本人受験生はIB35点とかまさかハードルを上げるつもりなのでしょうか。
 
やはり、香港やシンガポールの大学のように英語で教えることを主にしたルートを用意しないと日本政府が描いているような「国際化」は厳しいのでは。鳴り物入りではじまった東大の秋入学の国際コースも結局3割が辞退し定員割れ の情けないスタートとなった事もそれを表しています。

結局、帰国子女やインター出身の日本人と、英米の大学へ行きそびれた非英語圏人ばかりになってしまい「日本の大学が国際的競争力をつける」本来の目的とはズレた方向に進んでいるような気がしてなりません。
 
 

 

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