【石巻】第44回 出張授業 | NPO法人TEDIC 公式ブログ「活動報告」

NPO法人TEDIC 公式ブログ「活動報告」

NPO法人TEDIC(テディック)東日本大震災での被災や、貧困・虐待・ネグレクト・友人関係のつまずきなど様々な事情の中で生きている子ども・若者を、「学習支援」や「フリースクール」、「子ども食堂」などを通じて地域の力で支えるNPOです。

こんにちは。第5フェイズ新チューターの佐野です。
第5フェイズが始動し、今回第2回目となる派遣に行ってきました。
今回、一番谷地地区南団地はお祭があるとの事で派遣がお休みになり、石巻中央公民館・開成地区第5団地・南境地区第7団地の3ヶ所での派遣授業を行ってきました。

今回の派遣メンバーは江川(しゅんしゅん)、服部(まゆゆ)、佐野(かおりん)の3人でした。

最初に、石巻中央公民館での授業でした。今回は4人の小学生が来てくれました。
主に夏休みの宿題やワークに取り組み、宿題などもきちんと自分の力で解いてきていて、その中で分からない部分をチューターの私たちに質問してくれました。
お盆明けではありましたが、時間を区切り、その時間でしっかり集中する姿も見え、自ら進んで勉強する姿も見られたように思います。
休み時間には絵を書いたり、休みの出来事などたくさんの話をしてくれて、暑さに負ける事なく元気な様子が伺えました!

photo:01



次に向かったのは、開成地区第5団地です。ここでは、高校生1人が来てくれました。
今回は学校で出された数学の問題集と教科書の問題をやりました。
お家では、分からない問題でも最初から投げ出すことなく、回答を見ながら理解しようと努力してきているようでした。
そこで、回答だけでは理解出来ない所やどうしてこうなるのかなど、教えてほしい所にチェックを入れてきてくれていたので、120分を効率よく使う事が出来ました。
今回は1人で心細い中でしたが、しっかり集中して取り組んでくれました!

photo:02



そして最後に南境地区第7団地へ行きました。
ここでは4人の中学生が来てくれました。元気な女の子4人のおかげで、集中するときは集中し、休憩になるとぱーっと明るく、笑が絶えない空間がありました。
ここでは理科や英語、数学をやりました。それぞれやりたい教科ごとに固まり、みんなでテーブルを囲いながら勉強しました。
受験も少しずつ近づく中で、それぞれが苦手な教科を克服するべく一生懸命に問題に取り組む姿はさすが3年生だなあと思いました。

photo:03



今回私にとって初めての派遣でした。活動を通してたくさんの発見がありました。同じ宮城の人であるのに石巻に来なければ、また、チューターとして子どもたちと接する事がなければ、知らなかった事や感じられなかった事があったのではないかと思います。
私は今回の派遣で、子どもたちが さまざまな環境にありながらも、目の前にある学生としてのやるべき事に一生懸命に取り組む姿を見る事が出来てとても嬉しく思いました。教えてあげたとき、子どもたちの「なるほど!」「わかった!」「できた!」という1つ1つのコトバが自分の励みになります。子どもたちが楽しく学べるように工夫して行きたいと思いました。
また、勉強することはもちろんのこと、そのためだけに来てくれているのではなくて、この機会を通して私たちチューターやそこで会うことの出来る友達との時間も楽しみにしてくれているのだと感じる事が出来ました。

チューターとして子どもたちの成長する姿や笑顔を見れること、またTEDICの一員としてこのような空間をつくれることが出来て嬉しく思います。第5フェイズは始まったばかりです。この派遣を通して、私自身もいっぱい吸収していけたらと思います。また今週の派遣がたのしみです(*^^*)♪

次回は8月25日です。
まだまだ残暑が厳しいですが、子どもたちの元気に負けないくらい私たちも元気に行きましょう!