fcshは、おそらく「Flex Compiler Shell」の略ではないかと思う。小さいものならいいが、一回のコンパイルが大きいと毎回時間がかかることになるので、2回目以降はライブラリ類をメモリにため込んだものを利用することで高速化を図ろう、というのが fcsh だそうで、Flex Builder では標準で使われているらしい。
Adobeの提供するところでは、Windowsではコマンドラインでしか利用できないらしい。
flex_sdk_4\bin の jvm.config を書き換えればいけそうな気もするが、そのチャレンジはしていない。


参考:http://livedocs.adobe.com/flex/3_jp/html/help.html?content=compilers_32.html


しかし、先人がEclipseから呼び出せるようにしてくれているものがある。それが FCSH Wrapper である。感謝感謝。

ダウンロード:http://sourceforge.net/projects/fcshwrapper/

これは tgz 形式なので、Windowsで解凍する場合はこれに対応した圧縮/解凍ソフトが必要である。解凍して任意のフォルダに置く。

これも、Eclipseの設定と言うよりはビルドファイル(build.xml)の設定である。


サイトに出ているサンプルを build.xml にしてしまう。
参考:http://fcshwrapper.blogspot.com/2008/04/how-to-use-fcshwrapper.html

この testScript.xml がコピー元だ。


build.xml 例

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<project name="HelloFlex" default="HelloFlex.swf" basedir=".">

<!-- create swf -->
<target name="HelloFlex.swf" depends="clean">
<exec executable="D:/lib/flex_sdk_4/bin/amxmlc.bat" failonerror="true">
<arg line="-output swf/Hello.swf" />
<arg line="src/HelloWorld.as" />
</exec>
</target>

<!-- clean swf directory -->
<target name="clean">
<delete>
<fileset dir="swf" includes="HelloFlex.swf" />
</delete>
</target>

</project>


ここでは詳細は省くが、こんなように書き換えれば動く。(ズルをして、以前ダウンロードしたものを使った。更に何か要るのかもしれないが、あれば書き足す)


【注意点】
・ライブラリの読み込み順の関係だろうか、初回コンパイルでエラーが出る模様。2回目以降は問題なし。
・FCSH Wrapper でのコンパイルは、コンパイルを繰り返しているとコンパイル不能になる事象がある。その際はいったんFCSH Wrapperを終了させるといいようだ。




フリーソフトでFlex開発 ~ 概略編
フリーソフトでFlex開発 ~ Eclipse 編
フリーソフトでFlex開発 ~ Flex SDK 編(前半)
フリーソフトでFlex開発 ~ Flex SDK 編(後半)
フリーソフトでFlex開発 ~ fcsh 編
フリーソフトでFlex開発 ~ axdt 編