『ウアアアアアアアアアアアッ!!』
「!?」
黒マントはマミのリボンを怪力で引き千切った。
「そ、そんな!?」
『グ…ウウ…ウウアアアアアアアアッ!!』
何故か苦しみだし、その場に蹲る黒マント。その体のあちこちが膨張、変形している。
「妖気がさらに高まっている…!?」
「一体どう言う事なの…」
黒マントの中身が露わになる。
「!!」
「あ、あれは…!」
異常に発達した肋骨が飛び出している。その中心には。
「ジュエルシード!?」
かつて、お菓子の魔女、シャルロッテが体内に取り込み、
強大なパワーアップを果たしたロストロギア・ジュエルシードが埋め込まれていた。
「あれが原因か!」
「ジュエルシードと同化して、その魔力の奔流に肉体がついて行けていない状態、と言った所かしら…」
「しかし不味いな…ジュエルシードが絡んでいるとなると、
なのは君の協力が無いと封印が出来ないぞ…!」
『ぬ…ううううう…!!』
黒マントは垂直に飛び上がった。
「しまった!?」
「逃げられる!」