【東電報酬削減】
東電は震災の損害賠償などに応じるため、人件費削減をしますね。
上位１７人が５０％、執行役員２９人が４０％ですか・・・。
もともと年収２０００～３５００万ほどだったと思いますので、下がったって別に生活に響くわけでもないでよう。
社員の場合は、管理職２５％、一般で２０％カットですか。東電は電力会社の平均給与８００万円より安い７５０万円だそうですから、６００万円くらいになるわけですね。
他にも新卒採用は見送り、不動産売却といろいろと健闘しているみたいですね。
被害者からみれば「当然だ！」という声が多いでしょう。
東電社員の本音は、勿論世間に対しては申し訳ない気持ちがあるでしょうが、原発は昔からあるのに何で現役社員だけこんな目にあわなきゃいけないんだよという気持ちもあるでしょう。
中堅以下の社員は「厳しい」と思っている人は多いでしょう。もともと年収６００万円未満の人は２０％下がると年収４８０万円以下になる。日本の平均年収よりはましだとはいえ子供も育てて家のローンもあり、いままでの年収で生活設計をしているはずだし、僅かな余裕が急に無くなるわけですから。
４８０万は、ボーナスなしで月給４０万ですが税金等が約９万円引かれますので手取り３１万円弱になると思います。
なんでよく知っているかといえば、私もこれくらいで、不況でこれくらいの減俸経験があるから（＾＾；）
それでも私よりましかな・・・つまり、世間の会社は不況のあおりでこれくらいの目には合っている人がたくさんいるということです。
だから、文句は言えません。しいて言えば、事故前にやめた役員が一番おいしい。
そして、前にも言いましたが、４月末で辞めようとする天下りの東京電力顧問で前資源エネルギー庁長官の石田徹氏が「一身上の都合で今月末で辞任したい」と辞表が出ていることが発表された。
石田徹氏は資源エネルギー庁長官を退任して今年の1月に東電顧問として再就職をしていたわけですが、天下りをして東電に入って事故が起こると逃げて行った卑怯者！といわれてもしかたがありません。
自ら「俺も責任があるからみんなと一緒に、対処に協力してゆく」と言って、頑張ってほしかったですけどね。なさけない。天下りでも頑張っている人は沢山いるのに、またこれで風当たりがきつくなるでしょう。4月末までだから、まだ辞めてはいませんけどね。くだらない・・・長官と名のつく人は、こんなものですか・・・。
私は東電の減俸に異論はありません。役員の中には「１０％ほど形を見せればいいじゃないですか・・・」といった人もいるかもしれません。しかし社長は結構思い切ったと思います。
強いて言えば、年収６００万円以下の既婚者は、１０％にしてあげてほしいなと思います。（役員の５０％カットなんかよりかなりきついと思いますよ）結果１０％にしたなんて報道はいらないでしょう。
【結果を出す・・・ということ】
清水 正孝（しみず まさたか）社長は、前にも言いましたが結果を出せるタイプの人だと思っています。
退院してから、ロボットの積極活用、被災地への謝罪、そして社員役員の減俸など「結果」が出てきています。
なんだ、こんなこと当然だし当たり前じゃないか・・・
と思う人も多いでしょうが、この「当たり前」を出せるかどうかが「結果」ということなんだと思います。
これができない人が多いということですね。
子供が逆上がりができないからと頑張ってできるようになったのも結果ですし、プロジェクトを成功させるために、他部門の責任者を説得して動かしたり、時には政治家まで動かしたりすることもありますね。
私を含め、頭の悪い人がたとえば難しい医療技術の結果を出そうと思えば、頭のいい医者を使うということになりますよね、この辺りが大変なところでしょう。（もちろん賄賂が増えるなど欠点もあります）
結果を白紙にして目標を立て直すのも結果を出すための勇気です。
政治家でも、当たり前とはいえ公明党が歳費から一律義援金を出すという法案が決まって、半年で全員３００万円の義援金を出すことになりましたが、これも結果です。
しかし、管首相の結果の出し方は行き当たりばったりで・・・どうも・・・視界が目先５０センチしか見えていないような政治ですね・・・。
ともあれ、私は東電減俸は評価します。
しかし、清水社長、年収600万円以下の既婚者や母子扶養家庭の２０％カットが一番きついことはわかっていますでしょうか。
【地震状況】
不気味な静けさです。わたしはそう思っています。
