6月定例会 閉会/福岡東医療センターを単独視察 | 田辺かずきのブログ

6月定例会 閉会/福岡東医療センターを単独視察

福岡県議会の6月定例会は24日、閉会しました。


この定例会で、私は連続13回目となる本会議・一般質問に臨み、医療体制強化とスポーツによる地域振興を知事に提起しました。いずれも答弁で前向きな姿勢を示していただきました。


6月一般3


今回は、特に地元・古賀市に立地する国立病院機構・福岡東医療センターが、「感染症指定医療機関」や三次救急を担う「救命救急センター」に新たに指定され、病院機能が強化される見通しであることを踏まえ、質問しました。


質問後の20日には福岡東医療センターを単独で視察し、新たに整備された施設を見学。上野道雄院長から現状について詳しくご説明をいただきました。本県の医療体制が大きく前進しています。


新たに設置される「感染症センター」は感染症病棟と結核病棟で構成。感染症病棟では、第12床と第210床が整備されています。現場を視察し、高い安全性が確保されていることを実感できました。


福岡東医療センター5
感染症病床の部屋と廊下の間は二重扉になっている


福岡東医療センター2
飲食物などの受け渡しも二重扉


福岡東医療センター4
室圧を管理することで病室内の空気は外に漏れない


福岡東医療センター3
病室と外部の連絡はタブレット端末で行うという


知事も私の質問に対する答弁で、感染症指定医療機関の重要性とまん延防止にかかわる安全性について「感染症法に基づき、感染症患者が入院する際には、外来者と接触しない入院経路が確保される。それから感染症患者が入院治療をしている病室の空気が室外に漏れない構造にすることが求められている。また、医療従事者が患者に直接接触する際は、マスクや専用のガウンを着用すること、感染症患者に使用した注射器等を廃棄する際は消毒を行うこととされている。このように外来者や他の入院患者、医療従事者への感染防止について万全が期されており、感染症指定医療機関は安全性が担保されている」と説明しています。


ただ、福岡東医療センターの指定を経ても、なお県内で感染症病床が不足している状態にあります。こうした私の指摘に対して、知事は「感染症指定医療機関の指定を早急に進める」との考えを示しました。


また、福岡東医療センターを救命救急センターに指定することにより、本県の救急医療体制も強化されます。これまで北九州市と福岡市の中間エリアについては救命救急センターがなく、整備が大きな課題でしたが、県として保健医療計画に基づき、このエリアに位置する福岡東医療センターを指定します。


福岡東医療センター1
救命救急センターの内部


福岡東医療センター7
災害対応の救急車両


加えて、福岡東医療センターは粕屋医師会などと連携して取り組みを進めており、福岡県はもちろん全国でも先進的な在宅医療ネットワークを構築し、日々進化を遂げています。


福岡東医療センター8
上野院長ら病院幹部の方々からの聞き取り


一般質問ではこのほか、在宅ホスピス(在宅緩和ケア)推進をテーマとした質問で、知事は私からの提起を受け、体制を構築していくために、市町村が医師や訪問看護師らを支える在宅ホスピスボランティアを育成する際、県として支援する意向を表明しました。また、2019年に日本で開催されるラグビーW杯の試合会場誘致について、「強豪チーム同士の試合など特に注目の集まる試合の誘致」を実現するために積極的に取り組む姿勢を示しました。


一般質問の概要、質問と答弁の全文については質問当日の2014年6月16日付ブログ に更新しています。また、録画映像については県議会のホームページで見ることができます(2014年6月20日付ブログ 参照)。いずれもご参照いただけると幸いです。


なお、この定例会で審議・可決した議案は、いじめ防止対策推進法に基づき重大事態の調査結果を再調査する委員会を設置する条例改正案など24件。このほかに「地方財政の充実・強化を求める」ことなどを内容とする意見書案5件も可決しました。


今後、9月定例会開会までの約3カ月間、しっかりと地元に根差して活動します。引き続き、古賀市内の各地で対話集会 を開催し、活動を報告するとともに皆さんから多くのご意見・ご要望をいただきたいと思います。夏祭りや敬老会をはじめ地域行事も回らせていただきます。加えて、先進事例を視察・調査し、次の質問・提案に向けた準備を進めます。


全力で走ります。よろしくお願いいたします。


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24日は定例会に先立ち、朝、JRししぶ駅で挨拶。


ししぶ駅の朝


県政報告・第16号を配布し、多くの皆さんに受け取っていただきました。深く感謝いたします。ホームで読んでくださっている方もいて、本当にありがたく思います。また、朝の自転車整理などをしてくださっているシルバー人材センターの方から地域課題もお聞きすることができました。



がんばろう日本

ささえよう東日本

伝えよう古賀の心