映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~

映画「レディ・イン・ザ・ウォーター」

原題:Lady in the Water
ちょっぴり怖くて、ちょっぴりセクシーにして、ちょっぴりハートウォームな、不思議な物語のファンタジー、・・あの『サイドウェイ』『ヴィレッジ』 を思い出す・・
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クリーブランド(ポール・ジアマッティー)はアパートの管理人、元医師だが留守中に妻子を強盗に殺された過去を持つ崖っぷちの世捨て人、そのアパートの中庭のプールに現れたストーリー(ブライス・ダラス・ハワード)、彼女は"ナーフ"、"水の精"だと言い、人間たちに予言を伝え、そして争いの絶えない人間界を救い、世界をひとつにするために青い世界からやってきた。だけどそう簡単にはいかない、水の精が地上に出ると魔物が襲う。アパートの住人たちは殆ど疑いも持たずクリーブランドと一致協力して・・大の大人たちがおとぎ話を信じて右往左往と翻弄される。

観ていて笑い話のようでもあり、なのだけど笑いたいのに、笑わせてもらえない、そんな不思議な映画だ。見所は観るものに"守護者"だろうと思わせながら、実は"守護者"ではなかったクリーブランド・・なのに、それでも魔物に襲われ瀕死の状態のストーリーを、癒し蘇らせる奇跡を起こす、という設定、彼の家族を思いいたわる優しい気持ちが祈りとなって通じた・・彼女は人々に様々な運命の予言を残し青い世界へと無事戻る・・、運命はお前たちを永遠に隠れたままにはしておかないと・・。  レディ・イン・ザ・ウォーター