ヤマハ銀座ビルが2月26日オープン | 太田忠の縦横無尽

ヤマハ銀座ビルが2月26日オープン

今日は、銀座7丁目に2月26日に新しくオープンしたヤマハ銀座ビル に出かけた。


最近のブログで紹介した中島久恵さんMAHOさん に加えて、私のもう1人のジャズピアノの先生である福田重男さんのレッスンに出かけるためである。


福田さんは今や日本を代表するジャズピアニストの1人といっていいだろう。きわめて個性的かつすばらしい音色を奏でるジャズピアニストであり、連日ライブハウスで精力的に演奏活動をおこなっている。福田さんのHPはこちら


福田さんに習い始めてすでに丸3年が経過するのだが、これまで銀座ヤマハのミュージックスクールは本店ではなく、近場のビルを借りておこなわれていた。ようやく大きな新しいビルができたため、10F-12Fの3フロアというかなり大きなスペースを設けて、集約されたのである。


今日は「On Green Dolphin Street」という超有名なスタンダード曲のレッスンを受けたのだが、一般的なコード進行ではない、いわゆるプロの解釈、プロのサウンドを教示してもらった。福田さんの話すことの半分は理解できるのだが、あとの半分は私にはちょっとレベルが高すぎていまひとつわからない、というのが正直なところである。しかし、これがいいのだ。レベルの高いわからないことも、いろいろともがいているうちにいずれわかる時が出てくる(はずである)。私のように40代も半ばを過ぎる年齢になると、自分の分からないことはあまり受け付けたくないことが多くなるのだが、そういう弱点を是正するという意味においていい訓練だ、と自分に言い聞かせることにしている。


さて、レッスン終了後は、店舗見学をした。旧ヤマハ銀座ビルは1951年に建設されたもので、50年以上が経過し老朽化が進んでいたために建て替えられたのだが、その古いビルと比べると新ビルは全くコンセプトが異なる。


まず、外観がまるで銀座に進出してきた欧米の有名ブランド企業のビルのような様相であり、これがまさかヤマハのビルとは思えないような表情である。従来は1Fの入り口を入ったところにいきなりCD売り場があったのだが、大きなエントランス仕様になっており、ほとんど何もなく(贅沢な使い方だ)、CD売り場は2Fへ移動した。内装はダークブラウンに近い色調のシックな感じでまとめられており、これまでのチープな店舗の雰囲気とは様変わりである。オープンして最初の日曜日ということで、CD売り場や楽器売り場は人がごった返していた。


レッスンが終わるとそのままスポーツクラブに直行する必要があるため、あまりじっくり見ている時間がなかったのだが、今日はひとつ非常に驚いたことがある。それは5Fのピアノ売り場を見学した後、4Fの弦楽器・管楽器売り場へ下りた時のことだ。ピアノ売り場にはヤマハのグランドピアノが約20台ほど並べられ、S4Bというコンサートグランドのひとつ下のクラスのピアノも置かれていた。価格は450万もする高級品であり、以前一度試弾させてもらったことがあるのだが、すばらしいピアノである。それはいいとして、4Fの弦楽器売り場にヴァイオリンがずらりと並べられているのを見ながら、そのさらに奥に展示されているヴァイオリンの弓の価格に驚愕したのだ。一番安いものはたしか2万円くらいだったのだが、最高価格は530万円!なんとS4Bよりも高価なのである。ヴァイオリン本体の価格の最高クラスはストラディヴァリウスなど何億円もするというのは知っているが、弓一本が高級車1台分もの価格がするなどというのは知らなかったため、驚きとともに大きな発見だった。モノの価値を考えさせられる体験である。


太田忠の縦横無尽 2010.2.28

「ヤマハ銀座ビルが2月26日オープン」

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